KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
俺は、真っ直ぐと八代に向かって、突っ込む。
これまでのファンガイアの、誰よりも強い事は分かる。
だが、そんな八代先生を相手にしても、今の俺は勝てるか分からない。
それでも、勝てなくても、殺してみせる。
その殺意と共に、八代先生に突っ込んだ。
だが、八代先生は、軽々とそれらの攻撃を避けていた。
「キバ、確かに並のファンガイア相手だったら、この力を単純に振り回すだけなら勝てるな」
「ぐっ!」
そんな俺に対して、八代先生は、そのまま蹴りを入れようとする。
それを両腕で防ぐが、重い一撃によって吹き飛ばされる。
吹き飛んだ俺に、追撃を加えようと、近づく八代。
それに対抗するように、俺も拳を振るう。
しかし、それらは簡単に避けられてしまう。
それどころか、カウンター気味に拳を喰らう。
圧倒的な力の差の前に、俺は圧倒され始めていた。
「っ」
そんな中でも、諦めずに戦い続ける。
いや、諦めるわけにはいかないのだ。
もう既に始まっているのだから。
「さて、せっかくだ、最後の授業を行おうか」
「っ」
すると、八代先生は、まさしく余裕なのか、そのまま言葉を続ける。
「キバの鎧は二つ。闇のキバと黄金のキバ。
とある戦いにおいて、全滅の危機に陥ったファンガイアが最初期に造られた「サガの鎧」で得たノウハウを用いて造り上げた決戦兵器こそが闇のキバの鎧。
圧倒的な力を見せつけたが、余りにも強大な力をナイト・ポーンの兄弟は危惧。
その力を封印した上でデチューンを施し、安全面に配慮してさらにデチューンされた「黄金のキバの鎧」が造られた。故に」
そこで一旦言葉を切ると、八代先生はそのまま俺を殴り飛ばす。
「君のキバは、存在しないはずの3つ目のキバの鎧はなんだろうね」
そう言って、八代先生は、こちらを見つめる。
正直に言えば、気になる事もある。
だけど、今の俺は
だけど、今は。
『負けるつもりはないようだな』『だったら』
その言葉と共に、オーガとマーちゃんが現れる。
このまま戦えば、確実に負けていた。
そこで二人の助けは、とても助かる。
その二人が、俺の両手を掴む。
それによって、これまでの二人の力を得た新たな姿へと変わる。
全体的には、基本的な姿は変わりない。
だが、オーガさんが力を纏った時のローブを、身体全体に纏う。
そして、マーちゃんの模様が入り混じる。
まさしく、この戦いで、俺の全ての集大成と言うべき姿へと変わる。
「ほぅ、まさかゴブリン族とマーメイド族をか」
すると、八代先生の視線は、俺ではなく、俺の腰にあるゾンバット一世へと向けていた。