KIVA ReRe:1986↔2008   作:ボルメテウスさん

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ゾンの企み

「ゴースト族」

 

まるで聞いた事のない種族の名前に対して、疑問に声を出してしまう。

 

「肉体を持たない霊魂だけの存在となっており、精神生命体として他生物に憑依する存在だ」

「それじゃ、俺がこれまで接していたゾンバットは」

「キバット族の亡骸に憑依していた姿だ」

 

そう、今は微動だもしないゾンバットを見つめる。

 

「そうだな、けど結構苦労したぜ、なんだって、鎧を制御を行えるのは、キバット族だけ。しかも、キバット族の制御なしで操れる存在を手に入れるのもな」

 

それと共にゾンは、今は乗っ取っている身体を触れる。

 

「こいつを見つけ出すのは、かなり時間がかかった。それこそ、ファンガイアの中でも他人のライフエナジーを吸い取り自身の力に変えるのなんて、ほとんどレアだからな。

だからこそ、見つけ出す事が出来なかった、お前の存在がいなければな」

 

そう、俺の方を見る。

 

「俺」

「そう、俺自身も偶然だが、その情報を得られた。キャッスルドランの子供であるシュードラン。そのシュードランの中にある時の扉を通って、お前は、再上映という能力を得た」

「だから、俺の事を狙って」

「そうだな、その関係性まで調べる事が出来た。だから、お前がその能力を使い、その居場所が分かっているこいつを見つけ出すまで協力した」

「だったら、お前は最初からっ」

 

俺は、思わず睨んでしまう。

だが、今の俺には、何も力がない。

 

「おいおい、ここまで一緒に、同じ奴を追ってきた仲間だろう。それに、お前の持つ再上映は、俺もまた魅力的だ。キバとなって繋がっている事で、俺も僅かに使用出来たが、やはりその能力は、俺も欲しい」

 

その言葉と共に、ゾンはゆっくりと近づく。

 

「だからこそ、藤沼、お前を取り込む。そして、キバの鎧の制御の為に僅かに残していたお前達2体も、完全に取り込む」

「ぐっ」

 

もう、駄目なのか。

諦めてしまうのか。

そう考えていた時だった。

 

「あぁ、確かにそのままだったら、貴様の予想通りだっただろうな、だがそこにいる少年のおかげで、奇跡は起きたようだ」

「その声はっ」

 

突然、聞こえた声。

それに疑問に思うと、ゾンを吹き飛ばした影。

それは。

 

「えっ、ゾンバット一世」

 

そこには、抜け殻であったはずのゾンバット一世が飛んでいる。

 

「否、我はゾンバット一世ではあらず。かつての戦いで死にかけながらも、そこいるゴースト族に乗っ取られた事によって、僅かに残った存在だ」

『ある意味、俺達は、こいつに協力する為に、潜んでいた』『そして、私達も選んだ新たな鎧の装着者の為にもね』

 

その言葉と同時に、二人は、そのままゾンバット一世の所へと入り込む。

それと同時だった。

 

「今こそ、明かそう!我が真名!」

 

その言葉と同時に、身に纏っていた包帯が弾け飛ぶ。

それと共に、露わになったのは、包帯の下から露わになったのは、黄金のコウモリ。

4枚の翼を持ち、眼尻の釣り上がった鋭い目と険しい顔立ちの存在。

 

「我が名はキバットバット一世!キバの鎧を最初に制御せし存在である!!」




今回の話と次回の話で、今作品のキバの正体が露わになります。
なので、今回は、初登場となったキバットバット一世に関しての情報をこちらで記載します。

キバットバット一世
キバットバット家の初代当主。キバット族の中でも最強の存在と呼ばれた為、最初の闇のキバの制御を行った存在である。
その性格は、貴族としての誇りを持っており、他種族でも、その誇りを重んじる。
かつてのレジェンドルガとの戦いにおいて、闇のキバによるキングスワールドエンドによって瀕死になるが、その際に、ゴースト族のゾンに身体を乗っ取られる。
だが、その魂は僅かに残っており、ゾンが吸い取ったライフエナジーを元に、少しずつだがその魂を修復していった。
そして、ゾンが完全に離れた事によって、その姿を露わになった。
見た目は、ザンバットバットであり、独自設定ではあるが、最強のキバット族というイメージを反映させる為に、アームズモンスター三人が幻影として生み出した元となっている。
故に、本来の姿を取り戻す事は、封印されたキバの力を完全に解き放つ事が可能となる。
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