KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
「こうして会うのは久し振りと言っておこうか、雛月君」
「・・・ご無沙汰です、嶋さん」
そのまま雛月は頭を下げながらも、その店の珈琲を飲んでいた。
「あの、彼女って、一体誰なんですか?というよりも、そのキバが使っている蝙蝠にそっくりなんですけど」
そう嶋に話しかけているのは、2008年における素晴らしき青空の会の戦士の一人である麻生恵だった。
彼女は先程までの戦いもあり、雛月を警戒していた。
「彼女は22年前の素晴らしき青空の会で、共に調査を行っていてくれた子だ。当時は小学生であったが、様々なファンガイアに対抗する為に、当時協力してくれた」
「小学生の頃からファンガイアと関わっていたって、かなりの手練れじゃないですか。というよりもかなり先輩?」
そうして、同じく素晴らしい青空の会のメンバーの一人である襟縦健吾は、驚きを隠せなかった。
「今年で30は越えるアラサーよ」
そう雛月は、何事もないように珈琲を飲む。
その中でただ一人、名護啓介は睨んでいた。
「ならば一つ聞く。先程のキバに似たのは一体なんだ」
「あなたも噂には聞いた事があるはずよ。3WAが開発したイクサのシステムと、過去のキバのデータを元に作られたシステムであるレイよ」
「レイ?」
その言葉に、名護は疑問に首を傾げた。
「まぁ、こちらに来た目的は一つ。キバの事を調べる為に」
「キバ?その話からするともしかして、雛月先輩はキバと何か大きな関わりがあるんですか?」
健吾がそう尋ねると共に雛月は頷いた。
「昔、色々とあってね。とにかく」
それと共に、雛月は珈琲を飲み終えると。
「キバは私が狙っているわ。そこにいる名護さんは過去にキバと交戦したようだけど」
そのまま雛月は、名護を睨み付ける。
「今後は邪魔になるから、介入しないで頂戴」
「・・・ふんっ、どうやら俺の実力を知らない様子だな」
「・・・だったら、試そうか?」
そう雛月が挑発する。
その挑発を受けてか、名護は立ち上がる。
「良いだろう。互いの実力を知るには丁度良いかもしれないな」
「名護君、ちょっと」
恵は、すぐに二人を止めようとした。
だが、そんな恵を嶋が止める。
「止しておけ、止めて爆発させるよりも発散させた方が良い」
「けど、大丈夫なのかしら?」
恵は、それらを心配そうに見る。
「それに、彼女にも事情がある。それこそキバというよりも、彼女にとって、その先にいる彼を見つける為にな」
「彼?」
嶋の言う彼とは、一体何者なのか分からなかった。
だが、そうしている間にも二人は、そのまま対決する為に移動を開始した。