KIVA ReRe:1986↔2008   作:ボルメテウスさん

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イクサVSレイ

突然行われた、素晴らしい青空の会に所属している仮面ライダー同士による戦い。

 

その戦いが、なぜ行われたのか。

 

「あぁ、もぅ、せっかく頼りになる人が来たというのに、なんでこんな事になるんや!」

 

未だに分からず、戸惑いを隠せない健吾は、これから行われる戦いを見つめながら、叫んでしまう。

 

「そんなの私も分からないわよ。第一、名護君だってなんであんなにムキになっているのよ」

 

それは、同じく恵も同じ意見であり、そんな叫んでいる健吾に半ば八つ当たりのように言ってしまう。

 

そんな彼女は、この場において事情を知っている嶋に向けて、思わず睨む。

 

「嶋さん。あの雛月さんとキバって、そんなに関係があるんですか?」

 

事の発端。

 

それは元々、雛月のキバへの異常な拘り。

 

なぜ、そこまで拘っているのか、分からなかった。

 

だが、そのキバに対する態度が、名護との戦いのきっかけである事は間違いない。

 

「・・・それも含めて、私の口からは話せない。それは、彼女自身の口から語らなければならないから」

 

嶋はあくまでも、その場で答えを出さなかった。

 

だが、そうしている間にも、既に戦いの場となる荒野において、名護と雛月は向かい合っている。

 

『R・E・A・D・Y』

 

名護の手には、現代にて幾度も改修を繰り返し行った、新たなイクサを手にしていた。

 

「模擬戦ではあるが、ここで実力の差を明らかにしよう」

 

そんな名護の挑発に対して、雛月は。

 

「どうでも良い。私の邪魔をする前に、ただ明らかにさせるだけ」「さぁ、参ろうではないか!」

 

冷たい視線と共に、雛月の周囲を回るレイキバットが飛びながら、そのまま雛月の腰まで行く。

 

「「変身」」【フィ・ス・ト・オ・ン】

 

互いの変身という掛け声と共に、名護はイクサに、雛月はレイへと変身する。

 

名護は変身を終えると同時に、その手に持つイクサカリバーを構える。

 

静寂が支配する戦場。

 

互いに様子を見ながら、そして。

 

「はぁ!」

 

先手を取ったのは名護だった。

 

名護は、その手に持つイクサカリバーの引き金を引く。

 

それによって放たれた銃弾は、そのまま雛月に向かって行く。

 

イクサカリバーから放たれた弾丸に対して、雛月は冷静に、レイキバットから冷凍ガスを放った。

 

「むっ!」

 

冷凍ガスはそのまま銃弾に当たると共に、その弾速を強制的に遅くさせ、威力を低下させる。

 

それらを見つめながら、雛月はそのまま走り出す。

 

それによって、攻撃を防がれた事に対して、少しだけ声を出して驚く名護だったが、すぐにイクサカリバーの中心部から赤い刀身を露出させた。

 

そこから放たれる一撃によって、雛月を襲う。

 

しかし、それを見切り回避すると、一気に距離を詰めた。

 

接近してくる雛月に、名護は慌てる事なくイクサカリバーを構えて、迎え撃つ姿勢を見せる。

 

接近すると同時に、振り上げられた拳に対し、カウンターで攻撃しようとする名護であったが、その瞬間に拳を引っ込めると、そのまま足を振り上げていた。

 

その動きに合わせて後ろに飛び退くと、今度は蹴り上げるように足が飛んでくる。

 

それに対して、腕を交差させてガードを行う名護であるが、衝撃までは殺せず、後ろへと下がってしまう。

 

そこで、ようやく名護は気付く。

 

今、目の前にいる相手が、ただの人間ではない事を。

 

なぜなら、今まで戦ってきた相手とは、どこか違う雰囲気を感じていたからだ。

 

「・・・なるほど、確かに強くはある。だが、キバを倒すのは、この俺だ」

 

名護はその言葉と共に、再びイクサカリバーを構えた。

 

それに対し、雛月も静かに構えを取る。

 

両者共に睨み合いが続き、静かな時間が流れる中、先に動いたのは、名護であった。

 

「ふっ!」

 

気合の声と共に、地面を蹴り出す名護の動きに合わせるように、イクサも同じように動く。

 

地面を蹴り出して空中へと飛ぶ事で、ぶつかり合う二人。

 

それに合わせると共に、イクサの口部分からイクサライザーを取り外し、そのまま1・9・3と番号を押す。

 

【ラ・イ・ジ・ン・グ】

 

それによって、純白のイクサは、青い戦士であるライジングイクサへと変わる。

 

そうして、イクサカリバーとイクサライザーの二丁拳銃で撃っていく。

 

それらの攻撃に対して、雛月はその手にウェイクアップフエッスルを、レイキバットに装填する。

 

『ウェイクアップ!』

 

その音声と共に雛月の両腕には、巨大な人造魔皇石を3つ仕込んだ巨大な鉤爪が装着される。

 

それにより、向かってくる弾丸を弾き飛ばしながら、徐々に間合いを詰めていく。

 

そして、そのまま跳躍して、両足による蹴りを放つ。

 

それに対抗する為に、名護もまた、イクサライザーを振るう。

 

「はぁあああ!」

 

両者の攻撃がぶつかった瞬間、凄まじい衝撃波が発生する。

 

その余波によって周囲の瓦礫などが吹き飛んでいく中、二人はそれぞれの武器をぶつけ合ったまま、睨み合っていた。

 

「お前がキバを倒そうとしているならば、お前は私の敵だ。キバはっ、私の恩人の手掛かりだから!!」

 

そう叫びながら、さらに力を入れる雛月に対して、名護も負けじと力を込める。

 

だが、それでも少しずつではあるが、押し返され始めていた。

 

「なっ」

 

「だからこそ、邪魔をするんだったら!!」

 

その気迫と共に雛月は、その鉤爪を突き刺そうとした時だった。

 

「そこまでだ」

 

そう、嶋の声で止まる。

 

「雛月君、それを行って悟君が知ったら、どう思う」

 

「・・・」

 

そう、悟の名を聞くと共に、雛月は変身を解除する。

 

「・・・勝負がついた以上、私の邪魔をするな」

 

それだけ言うと、そのまま去って行くのだった。

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