KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
その日、麻生恵は、人生においての分岐点が来たと感じていた。
彼女の、当初の印象はかなり怖い存在であり、キバへの強い執着故に、どう対応したら良いのか分からなかった。
しかし、偶然が重なった事で、雛月が、恵が戦士として戦うきっかけの一つである麻生ゆりの一面を知っていた。
それがきっかけなのか分からない。
だが。
「そう、あの人の息子さんから、実家に戻ろうと」
「だから、どうしたら良いのか」
だからこそ、恵にとって、雛月は、これまで自分が相談出来なかった部分を相談出来る。
頼りになる大人だと感じた。
それを聞いた雛月は、少しだけ考えた。
「・・・私にとって、母親というのは、どういうのか分からないから」
「分からないですか?」
「うん、そういう意味では、私はゆりさんが母に持つあなたの事、羨ましく思っている」
そう、恵を見つめながら、懐かしく思ったのか、その手にある珈琲をゆっくりと飲む。
「だから、どちらが正しいのかなんて、私は答えられない。だから、あえて言うと、あなたはどうしたいの」
「私が」
そう、恵に問いかける。
「戦士を続けるにも、辞めるにも、結局は、あなた自身の意思がなければ」
そう、雛月の言葉に対して、恵もまた頷く。
そうして、彼女は、その相談を終えると共に、そのまま出て行った。
相談を終えると共に、恵は、どうすれば良いのか分からなかった。
これから、自分がどうするべきか。
そんな悩みと共に、歩いていた。
そんな時、彼女の前で運命と言うべきだろうか。
「ルークっ」
彼女の前に現れた存在。
それは、ルークだった。
ファンガイアの頂点に立つチェックメイトフォーの一員であり、恵にとって因縁のある相手。
だからこそ。
「なんだ、お前は」
「っ」
例え、相手にされなかったとしても、恵は、ルークを睨みつける。
その視線に込められた感情は、殺意とも憎しみとも言えるものだった。
その様子に、ルークも思わずたじろぐ。
「まぁいい」
そう、どうでも良いように、そのまま恵をそのまま放っておこうとした時だった。
ルークの、身体に火花が散った。
何が起きたのか困惑している間に。
「まったく、いきなり無茶をして」
そんな恵の耳に届いたのは、雛月の声だった。
「雛月さん」
雛月が、その場にいた。
彼女は、ゆっくりと歩いていた。
その近くには、レイキバットがいた。
そのまま、レイキバットは、そのまま構える。
「変身」
そう、雛月は、そのまま仮面ライダーレイへと変身する。
そのまま、雛月は、眼前にいるルークに向かって、突っ込む。