KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
暴走している渡君を連れて、離れた場所へと向かう。
その場所において、渡君は叫びながら、手に持った黄金の剣をこちらに向けながら、襲い掛かる。
「ガアァァァ!」「ぐっ」
俺は、すぐにアークの腕を両腕に装着する。
ガギィン! と俺の両腕を肘まで覆う、アークの腕がガントレットをぶつける。その大きさたるや、片方の拳部分だけで人の頭とほぼ同じ大きさだ。
アークの腕の異常さがよく分かるが、その防御力は、渡君の持つ黄金の剣をも弾く程である。
「何で……何でお前が、こんな事を!」
アークの腕によるガードを突破しようと、何度も何度も斬りかかる渡君の攻撃を耐えながら、俺は問いかけた。
「答えろよ! 渡君!!」
「グゥウウッ!」
だが、返ってくる言葉はない。
ただひたすらに、俺を攻撃し続けるだけだ。
そうこうしているうちに、次第に攻撃の勢いは未だに収まる事はなかった。
それでも、俺は。
彼が一瞬でも攻撃の手を緩めるのを待つ。
彼自身の暴走を、止めてみせるために。
迫ってきた黄金の剣を、俺は弾き返す。
「キバットバット一世、これは」
「おそらくは、ファンガイアの血を暴走させているのだろう。だが、先程のはサガの鎧だが、あのようなのは」
「どちらにしても、ここで止めるしかない!」
このまま、渡君を放置しておけば、間違いなく彼は死ぬ事になる。
それは絶対に阻止しなければならない。
その為には……! 俺は。
「キバットバット一世!」「あぁ!ウェイクアップ!」
それと共に、アークの腕から溢れ出る闇と共に、真っ直ぐと渡君に向かって、殴る。
「がぁ」
その一撃は、渡君の身体を吹き飛ばす事に成功する。
しかし、同時に俺も吹き飛ばされてしまった。
それと共に、渡君が纏っていたキバの鎧が解除された。
同時に、渡君も意識を失ったのか倒れそうになるので、慌てて受け止める。
それと同時に、渡君は人間の姿へと戻ったのだった。
「大丈夫か」
そうして、彼をなんとか起こす。
「うっ、僕は一体」「ぐっ、頭がグルグルする」「一体、何が起きたんですかぁ」
変身を解除した彼を抱えながらも、次に目をしたのは。
「へぇ、キバのファンガイアの暴走を解除させるなんて、思った以上にそのキバの鎧を使いこなしているようだな」
「その声は」
それと共に、現れたのは。
「あれは、サガの鎧なのか、だが、少し違う。奴は一体」
そう、キバットバット一世が呟きながら、睨む。
だが、それに対して、俺は。
既に直感で理解出来た。
「お前、まさか、ゾンか」
「おぉ、さすがは悟。すぐに分かってくれるとはな」