KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
「サガの鎧が、なぜ、貴様の手に持っているゴースト族」
「ふふっ、俺様は以外にも友達が多くてね、色々と頑張って集めた素材で俺様専用の鎧を作って貰ったのさ」
それと共に自身の鎧を自慢するように、ゾンは見せつける。
だが、俺はそんなゾンに対して、決して油断しないように構える。
「まぁ、そんなに警戒しなくてもいいよ。今の俺様はお前達と戦うつもりはないよ。何よりも」
そうして、気絶している渡君を見つめながら。
「とても愉快な光景を見られて、本当に満足したんだから」
そう言うと、ゾンは再び、闇に包まれていく。
そして、闇の中へと消えていった。
「くそ、逃げられたか……」
それを見た俺は悔しさを噛み締めるように呟いた。
あの時、ゾンの気配を感じ取り、咄嵯の判断で、渡君を助ける事が出来たが、ゾンを完全に倒す事は出来なかった。
恐らく、ゾンはまた現れるだろう。
「・・・キバットバット一世、聞きたい事がある」
「なんだ」
その戦いを終えた後に、そのままキバットバット一世に確かめるように問う。
「さっき言っていたサガの鎧。それって、かなりヤバい代物だと考えても良いんだな」
それに対して、キバットバット一世は頷く。
「あぁ、キバの鎧が造られる以前の原初の鎧でもある。その性能は、闇のキバの鎧よりは劣るが、十分に強い鎧だ」
「けれど、見た時には驚いた様子だが」
「あぁ、あの見た目は、私が知っているサガの鎧とはかなり異なっている。おそらくは現代で新たに造られたサガの鎧だろう」
「現代で造られたサガの鎧」
その言葉を聞くと、あまり油断が出来ない事はすぐに分かる。
「やはり、とんでもないのか」
「おそらくは。過去の時代で造られたのと比べたら、弱い部分はありかもしれない。だが、キバの鎧を造られた時の技術が進歩した事で、その弱点はある程度補われているようだ」
「それに、今の時代では魔皇石という代物があるらしいじゃないか。それを上手く利用すれば、あの程度の鎧を造る事は容易いと思うぜ」
「…………」
そう言われれば確かにそうだ。
伝説の鎧は、かなりとんでもない代物かもしれない。
けれど、長い年月をかけて受け継いだ技術によって、造られた鎧もあるのだ。
「そう考えると、ゾンの奴が何をするのか分からないからな」
「あぁ、身体を乗っ取った時の事を考えれば」
それと共に、これからのゾンの動きに注意が必要となる。
「・・・だからこそ、絶対に負けられない」
俺達にとって、因縁があるゾンだからこそ、決して負けられないから。