KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
「手を組むだと、闇のキバを無断で持っているお前と」
俺の言葉に対して、登太牙は拒否するように、睨み付ける。
それは、俺に対する怒りだろう。
「現代のファンガイアの王よ」
「お前は、まさか、初代ファンガイアの王と共にいたキバットバット一世っ」
その提案を言う前に、俺の腰にあるキバットバット一世が話しかける。
「貴様の気持ちは分かる。ファンガイアの誇りとして考えれば妥当だ。例え、この者が今は闇のキバの一部とはいえ、その鎧を身に纏ったのは事実」
「・・・闇のキバの一部だと」
「あぁ、だが彼は、私が認めた相棒だ。そして、それを取り返したければ、後に決闘にて取り返すと良い」
「そんな言葉で、認められるか」
「どちらにしても、我らよりももっと罪深い存在が、目の前にいる」
そう、キバットバット一世が言う。
「おいおい、俺に責任転嫁するなよなぁ」
そうゾンは呟くが。
「責任転嫁か、ならば聞くが、なぜクイーンの命を狙おうとした」
「なに」
キバットバット一世の一言に、登太牙はさすがに反応した。
「奴は、過去において多くの種族の尊厳を穢してきた。その罪は重く、その脅威はファンガイアだけではない。多くの種族に危機が迫っている。その証拠が、奴らだ」
それと共に、未だにこちらに迫っているレジェンドルガ。
その状況を見て、登太牙は未だに怒りはあるだろう。
だが。
「なるほど、確かに理解した。そして、悔しい事かな、ファンガイアだけでは勝てない可能性はあるだろう」
その言葉と共に状況を理解した。
「奴を倒すまでの間だ」
そうして、その手に持つ武器をゾンに向けていた。
「ならば、少し聞きたい事がある」
「・・・なんだ?」
キバットバット一世は、そのまま登太牙に尋ねる。
「ゾンの持つ鎧を作り出す者に心当たりはないか。この時代において、鎧を作る可能性のある者は」
「・・・奴に使われているのは、おそらくは渡が倒した俺の眷属であるククルカンだろう。だが、その破片は、人間達に回収されていないはずだ」
「それはつまり、ファンガイア側で、それを作り出す事が出来る奴がいるという事。つまりは」
「ビショップ、奴が裏切ったのか」
同時に登太牙は怒りに力を込めている。
「ふむ、今代のチェックメイトフォーも、どうやら癖があるようだが、今は」
「あぁ、しかし、どうするつもりだ。奴らは不死身だ」
先程から何度も倒しているが、未だに倒せるような気がしない。
「・・・倒せないのならば、動きを封じる」
「雛月って」
見ると、そこには、雛月が先程まで戦っていたマンドレイクレジェンドルガ。
だが、その全身は、凍らされていた。
「そうだな、その手があった」
そうして、俺もまた構える。
「・・・まさか、人間を頼りに戦う事になるとはな」
そうして、登太牙もまた、構える。