KIVA ReRe:1986↔2008   作:ボルメテウスさん

71 / 75
視点が変われば

ゾンの真意に気づいた俺達は、先程、渡君達が逃がした場所にすぐに走り出す。

レジェンドルガを凍らせた氷が、解ける心配は今の所はなく、すぐにゾンの所へと向かう。

そこでは。

 

「ぐっ」

 

聞こえた悲鳴。

その悲鳴と共に、見つめた先には、近くの建物の壁にめり込む音。

俺達は、その方向に目を向けると、そこには。

 

「渡君!」

 

キバの鎧を身に纏っている渡君がそこにいた。

そして、渡君を吹き飛ばした相手が。

 

「ゾン!」

「やぁ、遅かったじゃないか、皆様方」

「ぐっあぁぁ」

 

ゾンは、クイーンの首を掴んで、持ち上げていた。

 

「貴様!離せ!!」

 

そう、登大河は、その手に持つ剣を、レイピアのように真っ直ぐと伸ばし、ゾンに放った。

それを見たゾンは、不敵な笑みを浮かべて。

 

「おっと、危ない危ない」「っ」

 

自然の動作で、まるで最初からそこにいたと勘違いさせるように。

 

「深央」

「貴様!」

 

クイーンを盾にした。

それと共に、すぐにその武器の攻撃を止めるが、ゾンは、その穴を見て。

 

「いやぁ、悪いね、わざわざライフエナジーを吸いやすくしてさぁ」

「止めろ!!!」

 

登大河は、助けようと動く。

壁に埋め込まれた渡君も、動きだそうとした。

だけど、それよりも早く。

クイーンの、その穴から、ライフエナジーを一瞬で吸い上げる。

それは、まるでファンガイアが人間のライフエナジーを吸い取るように。

その身体は透明になる。

 

「あっあぁぁぁ!」

「ぷはぁ、さすがはクイーンだねぇ、なかなかに美味じゃないかぁ」

 

それと共に、クイーンを、深央を投げる。

それを見た渡君と登大河は、それを受け止める為に。

だけど、彼らが受け止めた時には。

彼女は砕け散った。

 

「そんなっ深央っ」

「おいおい、キングさんよぉ、何をそんなに騒いでいるんだぁ」

「黙れ!よくもっ深央を!」

「はぁ、何を言うかと思えば。お前だって、散々。いや、むしろ当たり前のようにやっていた事なのに」

「何をっ」

 

登太牙は、そうゾンを睨みながら。

 

「俺からしたら、今のお前達は下等な生き物。お前が散々見下した人間と変わらないさ」

「俺が、人間と変わらないだと」

「だって、そうだろぉ、お前が愛しているクイーン、えっと誰だっけ?まぁ別にどちらでも良いか。お前らだって、散々やってきた事だろぉ。それと変わらないさ」

「っ」

「それを自分がそうなったら、騒ぐなんて、都合が良すぎるだろぉ」

「貴様ぁ」

 

そうしている間に、ゾンの身体は変化した。

先程のゾンの鎧に、まるで真珠のようなパーツが追加された。

 

「くくっ、さぁ、もっともっと、続けようじゃないかぁ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。