KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
「奴が、ゾンが次に狙うとしたら何か」
一応は味方側と考えても良いだろう太牙と共に、俺達が出た一つの話題。
それは、ゾンが、今、狙うと思われる存在。
それに対して、太牙から齎したのは。
「同じくチェックメイトフォーであるビショップという可能性は考えた。だが、よく考えれば、奴は狙われているというよりも、協力している可能性がある」
「何?」
太牙は、そのまま冷静になったのか、そのまま言葉を続ける。
その意味に関して、疑問に思い、俺達は問いかける。
「ビショップと出会った後に関して、確かに奴は忠誠は誓っていた。けれど、それはあくまでもキングに対して、特に先代の父への忠誠だと今ならば分かる。ならば、ビショップがもしも行動するとしたら、キングの復活だろう」
「・・・まさか、その為に、いや、それだったら、可能性は「あるだろうな」えっ」
そう、俺達が話していると、聞こえた声。
見ると、そこには黒いキバットが、そこに立っていた。
「お前は、二世なのか」「父ちゃん!」「久し振りだな」
そう、まさかのキバット二世が現れた事に俺達は驚きを隠せなかった。
というよりも、一番に驚いたのは、親子三代に渡って、声が同じというのは。
「それで、なぜそれを?」
「何、真夜から頼まれたからな。それに」
「それに?」
「奴らは、既に動いている」
その一言を告げられ、嫌な予感がした。
それと共に、俺達は。
「案内してくれるのか」
「元より、そのつもりだ」
キバットⅡ世の言葉に従い、俺達は向かった。
向かった先、そこは、巨大な穴。
それが一体、何が起きたのか分からずにいた。
「ここは」
「紅音也が、キングを倒した場所だよ」
「っ」
聞こえた声と共に、俺達が見つめた場所。
そこには。
「よぉ」
「っ」
ゾンが、奴が座っていた。
その下には、棺。
奴が、なぜ、ここにいるのか。
「ゾン、貴様っ」
「そう、怖い顔をするなよ、この世の摂理を教えただけなのに、そんなに恨みを籠めるなよ、なんだって、もうすぐパパと会わせるのに」
その一言と同時だった。
ゾンは、棺を蹴り、開いた。
そこにあったのはファンガイアの死体であるステンドグラス。
そのステンドグラスは、空を舞い、そのまま、ゾンの身体に吸い込まれる。
「あぁ、これこそが、ファンガイアの王の力だぁ」
それと共に、奴の身体は変わる。
そこに現れたのは。
「あれが、ファンガイアのキング」
「・・・あぁ、父の、真の姿であるバットファンガイアだ」
そう、太牙は呟く。
「・・・今、思えば、あれは、まさしく過去の俺自身だ。過去の掟に縛られ、大切な人を失った。だからこそ、これから先、本当の意味で未来に進む為には、倒すしかない」
「・・・それを言えば、僕も。あれは、父さんが最後に残した敵。あいつを倒さないと、僕は未来に進めない」
二人の言葉。
それを聞くと、俺もまた雛月の方へと見つめる。
「雛月、ここから先、俺達に任せてくれないか」
「悟、けど」
「たぶん、この戦い、これまで以上に危険だから。何よりも奴は、ゾンは誰よりも俺の事を知っている」
ゾンは、きっと狙う。
俺が最も大切な人を。
「だから、待っていてくれ、今度こそ、俺は」
「・・・馬鹿じゃないの」
「雛月」
「けど、だから待っている」
そう、雛月は俺の方を見る。
「ちゃんと戻ってくるのを」
その一言に、俺は、俺達は、各々の元に来たキバットが、その手首を噛む。
そして。
「「「変身」」」
その言葉と共に、俺達はキバへと変身する。
黄金のキバ。
闇のキバ。
そして、俺が身に纏う根源のキバ。
3つのキバが揃う。
そして、最期の戦いが開戦する。