KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
ゾンとの戦いが終わった後、人間とファンガイアの関係。
それは、新たな一歩を歩む事になった。
まず、人類を支配するのではなく、融和路線としてライフエナジーに変わるエネルギーの研究に着手する方針へシフトした。
それは、ゾンとの戦いを通じて、一つの驚異に立ち向かった結果である。
「今回の戦い、ビショップは先代の王を復活させ、ファンガイアによる支配をより完璧な物にしようと、考えていた。その心の弱さにつけこまれ、ゾンに、そのライフエナジーを吸われた」
そう、俺達の知らない所で、動いていたビショップ。
だが、そいつもまた、俺と同じように利用されただけ。
「たった一人で、全てを行おうとすれば、待ち受けるのは、破滅だ。だからこそ、俺達は力を合わせなければならない」
「本当に異なる種族である僕達が力を合わせる事が出来たように」
そうして、世界の、常識は、ゆっくりと変わっていく。
その流れは、皮肉かもしれないが。
「全部、お前のおかげかもしれないな、ゾン」
全ての悲劇の元凶かもしれない。
奴のせいで、多くの命が失われた。
けれど、奴のおかげで救えた命はある。
「皮肉な事にな」
ゾンが、俺の能力に気づいて、それを利用しなければ、それは出来なかった。
だからこそ。
「花だけは、送らせて貰う」
そうして、俺は、ゾンに。
かつての相棒の墓前に花を飾る。
「何をしているの?悟」「あぁ、悪い、雛月」
後ろから声をかけられて、俺は振り返り、雛月が迎えに来てくれた。
そして、現在の俺の状況は。
22年前から、この現代にタイムスリップしたような状況である。
身体は、完全に小学生ではあるが、この22年間、シュードランの中で眠っている間。
その22年分に十分な知識が与えられた。
そういう事になった。
「それにしても、雛月はこれからどうするんだ?」
「どうするって?」
「その、ファンガイアと、戦い続けるのか?」
その言葉に対して、雛月に思わず問いかける。
22年前、俺が、眠ってしまった事で、雛月には復讐鬼への道を歩ませてしまった。
その事もあり、俺は責任を取らなければならない。
「・・・正直、こうなった事で、私はファンガイアに対して、今は恨みがあるのかと言うと疑問にある」
雛月の表情は、少し悩んだ様子が見られた。
「けど、今は悟が帰ってきてくれた。本当だったら、一緒にいられなかった分も」
雛月は、そのまま俺の手を引いた。
あの時、俺と背が同じぐらいだったはずの雛月を。
俺は今は見上げている。
俺が失った22年分。
彼女に寂しさを与えた。
だから、この22年分、一緒に過ごそう。
今回で、KIVA ReRe:1986↔2008は最終回を迎えました。
最終回と共に、振り返ってみると、オリジナルライダーであるはずのアークキバよりも出番があったのは実はレイの方が目立つ場面が多く、W主人公になっていないかと。
当初の予定にはなかったストーリー展開にもなっていたので、それがSSの面白い部分だと改めて、再認識させて貰いました。
さて、来週からは新たな仮面ライダーの作品を連載する予定ですが、その予定となる情報を出させて貰います。
次回の仮面ライダーは、無事に20周年を迎えた仮面ライダー響鬼。それと関連する作品として『薬屋のひとりごと』ともう一つの作品。この3つが合わさった作品となっています。連載は来週の2月24日0時から投稿予定です。その時まで、お楽しみに!