KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
ケンヤの助けもあって、俺達はすぐにその場から離れていった。
だけど、未だに事態は変わっていない。
すぐにでもキバにならないと命が危ないが、ケンヤの前でなる訳にはいかない。
「ケンヤ、なんで着いてきたんだ?」
「……少し前から、お前達の様子が変だったからだよ」
「変だったか?」「まぁ、いきなりだと思うけど」
俺の言葉に対して、雛月はため息を吐きながら言う。
確かに、今の俺の考え方と、この時代の俺の考え方はまるで違う。
同一人物と言っても、歳によって、その考えが変わるのは当たり前だけど、それだけでは。
「それで聞きたいけど、ケンヤって、もしかしてファンガイアの事を」
「……知っている、父さんが、ファンガイアと戦っている組織と繋がっているから」
「っ」
それを聞いて、俺は驚きを隠せなかった。
同時に、もしも過去に何かあったとしたら。
このタイミングで、ケンヤを通じて、嶋さんが所属している素晴らしき青空の会と繋がっていたかもしれない。
「ケンヤ、その」
「……正直、悟の事情も分からない。なんで、ファンガイアの事を知っているのかも分からない」
そう、ケンヤはこちらを見る。
「最初は、それこそお前達が実はファンガイアであり、人間を襲っているんじゃないのか。そう、俺は見ていた。けど」
それと共に、あの時、俺が飛びだしたのを見たんだろう。
ファンガイアと相対していた俺を。
「正直、あんな所で、何をやっているんだって、思った。怪物を目の前にしても、立ち向かっていた。
そんな悟が、例えファンガイアだろうと」
そう言ったケンヤの言葉に、嘘はなかった。
もしも、俺が小学生の時の思考だったら、果たしてケンヤのように考えていたのだろうか。
「ケンヤ、俺は」
そうしている時だった。
何かが聞こえた。
疑問に思った。
だけど、その疑問は、隣にいた雛月が。
「あれっ」
見つめた先。
その先に背中の大きな翅が生えている状態であり、巨大な玉のような瞳が特徴的なファインガイアがいた。
それは、おそらくは、先程のファンガイアだろう。
「あいつはっ、もしかして、トンボの性質を持ったファンガイアか」
「トンボ?」
その言葉に、俺は思わず聞き返してしまう。
「ファンガイアは、動物と似たような性質を持っているから」
「それで、トンボの」
言われてみれば、確かに。
あの時、戦ったファンガイアも、動物の形をしていた。
これまで戦った、どのファンガイアも。
「くそっ、トンボの目から、逃げるのはっ」
「ケンヤ」
俺は、前に出る。
「お前も、俺に秘密を教えてくれた。だから、今度は」
そう、息を吸い。
「ゾンバット!」「良いねぇ、こういうのも」
その言葉と共に、俺の身体からゾンバットが飛び出す。
ゾンバットは、そのまま俺の周囲を飛び回りながら、そのまま俺の手を噛む。
「変身」
その言葉と共に、俺はキバとなる。
「その姿は」
「正直、俺も分からない。けど」
今は、ここで、雛月とケンヤを守る。