魔王城で凸待ち配信をする魔王様 作:シタ
『よし、こんな物か……全く。ダイジンも手伝ってくれれば良いのにな。肝心の操作方法とかが分からないじゃないか』
全く……いっぱいボタンがあって良く分からないし。えいっ!全部押してしまえ!
《コメント欄》
・イチコメ〜
・可愛いじゃん
・ダイジンって誰?
・どちら様?
・なんか異世界っぽい雰囲気がなんとなくする
『おわぁぁああ!!何だ何だ?何か文字がいっぱい……呪いの魔道具か?ダイジンめ』
《コメント欄》
・何だか良く分からないけどダイジンが可哀想
・顔も知らないダイジンドンマイ
・初配信かな?
・個人Vにしてはクオリティーやべえな。ママとパパは誰だ?
・ガワはめっちゃ良いな声と合ってる
『……イチコメ?カワイイジャン。ダイジンって誰?どちら様?何なんだコレ?』
《コメント欄》
・取り敢えず自己紹介して欲しい
・それな
・何も分からないからな
・草
・コメ読みよりも自己紹介だろ
『自己紹介?ハッ!どうやら、我の事を知らないとは飛んだ田舎者だなお前らは。仕方無い……聞いて驚け!我は魔王サタン・スボラース。この世界の支配者だ!』
《コメント欄》
・な、なんだってぇ!?!?
・魔王様か
・やっぱロリだわ
・定番で王道のロリ魔王しか勝たん
・背景も凝ってるわ
ふっふっふっ、驚いてる様で何よりだ。やっぱりこうで無いとな。説明した甲斐が無いからな。
『やっぱり分からないな、こんな感じで良いのか?ダイジンが戻ってくるまで待つべきだったか』
元々この魔道具は最近人間界で流通している物らしい。何でも人間達はこれでダンジョン配信をやったりして人気を獲得していると噂を耳にした。人間にできて魔王の我に出来ない事は無い……筈だ。そう思い、ダイジンにお願いして手に入れて貰った。
「お待たせしました!魔王様、説明書がまさかの別売りで!買いに行ってたんです……って魔王様!?そ、それは?」
『おーダイジン!助けてくれ。なんか適当にガチャガチャやったら変な風になったんだ』
「全く。説明書を見ないでやるからこうなるんですよ?えーっと?うーん。ダイヤルの波数がメチャクチャですね。でも、ちゃんと動いてるって事は……魔王様」
『ん?』
「これ、この世界とは違う何処か別の世界に配信されてますよ」
『ええ!?マジか、なんか恥ずかしい』
「どうします?辞めますか?」
『いや、このままやろう。いきなりやってミスるよりは知らない誰かで練習した方が良い気がする』
まぁ、思ってたのと違うが一応言ってみるか。
『もしこの世界に来る事があれば、魔王城まで来てくれ!その時には歓迎しよう』
我がこの配信と言うのに興味を持ったのは、コレがあれば多くの人間達と繋がる事が出来ると言う所だ。そしたら、もしかしたら我が魔王でも気にせず友達になってくれる人間が現れるかもしれない。まぁ、その前に倒される方が高いか。
「じゃあ、切りますよ」