魔王城で凸待ち配信をする魔王様   作:シタ

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ダンジョン化する場所には、条件がある。それは魔族の魔力が一定期間その場にある事。それでダンジョン化するらしく、魔族の住居等は危険だ。

 

『何もやる事無いし、今日は寝るか』

 

外に出るのが面倒臭いらしく、此処数十年この城から魔王様は出ていない。だから、基本的に私が食事を買って来たり作ったりしてあげている。

 

「そうですね……今日は配信は良いんですか?」

 

『別にそんな毎日やるものじゃないだろ』

 

果たしてそれが正解なのか、私には分からない。まぁ、魔王様がそう言うのならと従うのが常だ。闘ったら絶対負けるし。それもそうですねと返し、その日は眠った。

 

翌日。昨日作っておいたご飯を、眠そうな魔王様に出す。こんなにも眠そうなら出さないで「ご飯?さっき食べたじゃないですか」って誤魔化して食費を浮かせられないかと考える事も二度三度じゃない。いくら昔のお金の蓄えが多少あったとしても、ほぼ出ていくだけなのでいつかはなくなる。

 

こんなに眠そうでも食欲はあるらしく、魔王様はちゃんと完食する。因みに私は朝ご飯は食べない。食べたほうが良いんだろうけど、お腹が空かないから良いやと思ってしまう。

 

今日は市場へ行く事にした。切れた食材の購入だったり、掘り出し物を探したりとちょっと時間が掛かる。魔王様はお留守番だ、いつもの事だけど。私が居ない間何してるの気になる。今度、魔法を使って見てみようかな。

 

 

 

 


 

 

 

家に着くと、ご飯の支度。魔王様はと言うと。外で魔熊とじゃれあっていた。楽しそうで何よりだ。

 

調理の合間にその光景を眺めながら進め、漸く完成した。魔王様を呼んで、一緒に食べる。食べながら、今日の事について話したりする。基本的に私の話ばかりになるんだけれども。

 

『どうだ?今日はなんか良いのが売ってたか?』

 

「いえ、物品の方はイマイチでしたね。情報の方は、まあまあって所ですか」

 

私が市場に向かう理由の一つが、情報集めだ。暇そうにしている魔王様を楽しませる為にあれこれ頑張っている。

 

『へえ、なんかあったのか?』

 

「ええ。現物はまだ無いのですが、どうやら魔法国の方で勇者を呼べる簡易的な魔法陣の開発が進められてるらしいです」

 

『勇者?何で?』

 

「何でってそりゃあ。カンストの魔王とかがいるから、ヒト側からしたら不安なんでしょうよ。魔王を倒せば、平和が訪れる!とか思ってるんじゃ無いですか」

 

『なるふぉど。ダイジンは賢いなぁ』

 

イモを吹かして、塩で味付けした物を頬張りながら魔王様はそう褒めてくれた。有難うございますと、なるべく表情を変えない様にしながら食事に専念した。

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