闇魔法を使う男らしくなりたい男の娘の話 作:ハーメルン初心者野菜
執筆の励みになります
「ふわぁ……」
昨日いつもより体を動かしたせいなのか体が重いなぁ……
このヘアピンがちゃんとあるって事は昨日のは夢じゃなくて現実だったってことか。
カッコいい技とかが使えるようになったのはいいけれど昨日このヘアピンを見つけられてなかったら僕は死んでたよ……ほんと命拾いした。
ん? 時間が全然ない! ちょ、ちょっと! いくら学校が家から近くて徒歩で通える距離だからって言って今が始業チャイム何鳴る前の10分前なのはまずいって!!
とりあえずパンを口に詰め込んで……走る! 走る! そして走る!
『キーンコーンカーンコーン……』
あっ、学校から始業を告げるチャイムの音が聞こえるね……
で、僕はまだ学校の外にいる……これは完全に遅刻だね。
大遅刻ってことじゃなくて地味に遅刻って言うのがまたアレだなあ……
「先生すみません! 寝坊して遅刻しました!」
「おー友井、お前が遅刻なんて珍しいな。まあとりあえず席につけ。ちなみに今日は転校生がくるぞ」
え? 今日転校生が来るの? 今って1学期の中頃だよ? タイミング悪くない?
「タイミングが悪くないか、と思った人もいるだろうが家庭の事情でやむを得なく転校して来たらしいからあんまり触れないでおいてな」
それにしてもこのタイミングで転校はなかなかないと思うけどな……
「じゃあ、入って来て貰うぞ。静かにしてろよー」
その時にドアを開けて入って来たのはポニーテールの女子だった。
「うわあ……綺麗……」
心の声が漏れちゃった……でもそれくらい大人びた雰囲気を感じさせる人だったんだ。
周りを見渡してみるけれどみんなポカーンって感じになってるね。
「じゃあ自己紹介してな」
先生だけいつもの調子なのよく分かんないや。まあ先生は置いといてあの人の名前がどんな名前なのか気になるな……
「
あれ? 短くない? ミステリアスって思えばいいのかな?
でもあの綺麗な見た目だから今日中にでも告白する男子とかいそうだよね。*1
そんなこんなで昼休みになったよ。桜井さんに頑張ってアピールしてる人たちがいるなあ……流石に出会って1日目じゃ無理に決まってるよ。
それにしても今日の休み時間はいつもよりうるさい気がする。なんの話で盛り上がってるんだろう。
「ねえねえ、そこ何の話してるの?」
「遥ちゃんじゃn「ちゃんつけないでよ……」すまんすまん。昨日現れたっていう魔法少女の話してたんだよ」
「魔法少女くらいいつもいるじゃん。そんな話題になることある?」
「これがその魔法少女の写真なんだけどな?」
これ僕じゃない? 写真撮られてたの? いやあ、恥ずかしいなあ……
「それで何でそんなに話してたの?」
「それはな! この魔法少女が人なのか魔物なのか! って事についてだよ。この魔法少女は今まで魔物しか使った事のない闇魔法を使っててな……」
つまり? 僕が魔物って思われてるってこと?
????????????????????
え、ええ……そんな勘違いある? 勘違いって怖いね……
「なるほどねえ……教えてくれてありがとうねー」
「ちなみに昨日のテレビでやってたぞ、今話した魔法少女について」
地上波デビュー!?
僕は昼ごはんを食べなくたってなんとかなるさ主義だからとりあえず購買で焼きそばパン買ったら屋上に行ってゴロゴロするよ。焼きそばパンたまに食べそびれるけど問題はないね。
あれ? 今日は先客がいるみたい。あれは……桜井さん?
「桜井さーん、そこで何やってるの?」
「えっと、そもそもあなたの名前を私は知らないけど……?」
「ん、同じクラスにいる友井遥だよ、まあ転校初日じゃ知らなくて当然か。で、ここで何やってたの?」
「わざわざ知らない人間に教える事でもないことよ」
「そっか、じゃあ聞かないでおくね」
なんか屋上は桜井さんが使ってるぽいから違うところに行くかあ……ほんと何やってたんだろう。気になるけれど触れたらダメな話題だったぽいから聞くのはよそう。
ん? なんか凄い風がした様な……窓から変なポータルみたいなのが見えるんだけど……あれって異空間ポータル!?
異空間ポータルが発生した時に起こるのは人が異空間に迷い込むのと確か……魔物が出てくる!
ここはカッコよくなるチャンス! 周りに誰もいないからヘアピンつけてっと。
「変身!」
昨日見たばかりの黒を基調とした魔法少女っぽい服になった。意外とこの時顔違うんだよね、普通の魔法少女は変身前と変身後で顔変わらないけれど。
「わざわざ階段を降りるなんてめんどくさい! ワープ!」
出て来た魔物は昨日僕が一瞬で殺しちゃった狼くんだけ! それなら昨日の黒いプラックホールみたいな球で倒せる! けれど……ちょっと校舎も壊れそう……
なるべく小さい球を飛ばすイメージで昨日のやつを出す!
「グルルルルルルッ!」
ごめんよ狼くん……また頭を消し去っちゃったよ……
他の狼くんたちも引き下がる気は無さそうだから黒い球の小さいバージョンを飛ばしてっ。
ちょっとグロテスクだなあ……頭だけが見事に吹っ飛んでるよ。
「未確認魔法少女……まさかここまでとは……でも私はできる限り止める!」
ま、まずい、魔法少女が来ちゃった……流石に今日の話聞いたら逃げるしかないよっ。ていうかあの魔法少女桜井さんじゃない?
いやでもそんなこと気にしてたら捕まっちゃうって……
「ワープ!」
このワープ*2で一回桜井さん? を屋上に飛ばす!
そしてもう一つ作って逃げる!
一旦誰もいないであろう校舎の予備教室にこれたからヘアピン外してっと……ふう、目が怖かったよ桜井さん。
で、廊下に出て野次馬のフリでもしておこっか……
それにしても男子たちが騒がしいなあ……*3
「おい! 見えたか?」
「くそっ見えなかった!」
「あれ桜井さんと未確認魔法少女だったよな! どっちかのは見たかった……」
ええ……なんでそんなパンツ見たいんだよ……
はっきり言ってそれは引くよ……
そういや自分の変身してる時のパンツ見たことないな、まあ僕はあの人たちみたいに変態じゃないから余程のことがない限り確認しないよ。
ワープは万能なので時間なんか稼がせません
一瞬です一瞬です
いきなり人物紹介!
・友井遥
性別:男(変身時は女)
性格:大人しい
男らしくなりたいと思っている男子高校生、しかし身長も低く、筋肉と全然つかないため周りから可愛い可愛いと言われている
変身前 可愛い男の子
変身後 カッコいい魔法少女
となっているので変身後の姿でせめてカッコよくなろうとしている
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