幼馴染の妹に狙われている俺。そしてシカ   作:ムツヒロ

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最新話のばしゃあんの絡みがよかった


四話

「うーし、部活行くかー」

 

 

授業を終え部活に向かう俺。

虎子のやつは先に部室の方へ向かったけどどうしてだろう?しかもかなり上機嫌だったの気になるな…‥‥‥

 

 

「気になるといえば今日は餡子のやつと会ってないな……‥‥」

 

 

いつも人の部屋に勝手に入ってくるのに今日は来なかったな……‥‥

 

 

「まぁ、いいか」

 

 

そこまで気にしないことにした俺は部室の方へ行く。

 

 

 

「ういーっす‥‥…って、なんじゃこりゃあ!?」

 

 

部室に入ると部室内は物が散乱していて壁には「鹿 許さない」と部屋中に殴り書きがされていてた。

 

 

「あっ、安次郎!」

 

 

「つぶあん!」

 

 

 

「一体どうしたんだこれ!?」

 

 

 

「私たちが入った時にはこんなことになってたんだよ…」

 

 

 

「まじか…‥‥‥」

 

 

一体どうしてこんなことが……‥‥‥

 

 

「私いま…‥‥何者かに命狙われてるの」

 

 

「なに!?」

 

 

命を誰かに狙われてるだと!?

 

 

「狙われてるって…‥‥誰に?なんで?」

 

 

「わからない……多分、部室もそいつの仕業だと思う。私が部活に入ろうとしたら5mの穴に落ちたし」

 

 

「5m!?」

 

 

「入った瞬間槍が落ちてきたし」

 

 

「なんで生きてんの!?」

 

 

「思いっきりツノがドアにひっかかったし」

 

 

「「それはどう考えてもお前の不注意だろ」」

 

 

本当なんで毎回ツノひっかかんの?いい加減に学習しなさい!!

 

 

「待て待て普通に考えてお前のこと狙うやつなんかいないだろ?」

 

 

「たまたま運が悪かっただけっつーか。あ、ほら、部室も窓から野良猫が入ってイタズラしたとか‥‥‥そういう……‥」

 

 

<ヒュン>

 

 

「………‥‥えっ?」

 

 

虎子が窓を開けた瞬間、外からクナイが飛んできて壁に刺さった。

 

 

「おい!迂闊に窓の外に顔を出すやつがあるか!ここは戦場だぞ!」

 

 

「「誰!?」」

 

 

画風が違うよ!?ケンシロウみたいになってるよ!?

 

 

「戦場では少しの油断が命取りだと教えただろう!?」

 

 

「教わってないよ!こちとら平和な平成生まれだわ!」

 

 

「てかお前まじで狙われてんの…!?こっ、こんなとこいられっかよ!帰る!」

 

 

「教官を置いて逃げ帰るというのか!?」」

 

 

「うるせぇ、お前の教え子になったつもりはねぇ!これ以上面倒ごとはごめん…」

 

 

<カチッ>

 

 

「ンブホッ!!」 

 

 

突如、虎子の頭にたらいが降ってきてそれが当たった。痛そう!!

 

 

「こしたん」

 

 

「虎子、大丈夫か!?」

 

 

「…‥‥…」

 

 

 

「頭大丈夫?」

 

 

「…返せよ…私のユートピアを…」

 

 

 

完全にキレてるよ…‥‥‥怖えええ

 

 

「今度はなんだよ!?」

 

 

<ゴゴゴゴッ>

 

 

「ひとりでにドアが開いて…‥!?」

 

 

部室の扉が開きそこには……‥‥‥

 

 

「「(シカせんべい!?)」」

 

 

シカせんべいが!?なんであんだよ!?

 

 

 

「おい!粉バナナ!じゃなくてこれは罠だ!近づくんじゃ…」

 

 

「って、鹿乃子がいねぇ!?」

 

 

どこにいったんだのこたん!?もしかして……‥‥!

 

 

「「待て待て待て待て!!」」

 

 

「何!こしたん!つぶあん!」

 

 

全力でシカせんべいの方へ向かっているのこたん。やはりな!!

 

 

「なにじゃねーよ!」

 

 

 

「どうみても罠じゃん!罠に自分から突っ込んでいくバカがおるか!?」

 

 

 

「でも…それでも私は…‥‥‥っ目の前に大切なものがあったら…諦めず!手を伸ばしたいって思うから……!」

 

 

「「鹿乃子ッ!」」

 

 

かっこいいセリフを言ってシカせんべいを取ろうとするのこたん。

 

 

「ヌッ」

 

 

「教官⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ッ!」

 

 

 

「のこたん⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ッ!」

 

 

まんまと罠にひっかかりました。

 

 

「ぬかった…!」

 

 

「「散々罠だっていったじゃん何を聞いていたの?」」

 

 

 

「最後…少し…スピードが落ちて……シカせんべいに手が届かなかった…ッ!」

 

 

 

「「アッそっちぃ!?」」

 

 

「おい!私をコソコソ狙ってるやつ!聞こえてんだろ!私の名前はのこたん!私に用があるな出てこい!この勝負正々堂々受けて立つ!」

 

 

「「もう既に負けているのでは…」」

 

 

「あとシカせんべいもっとください!」

 

 

「「どの立場でモノ言ってんの!?」」

 

 

「…‥‥随分と図太い害獣なのね」

 

 

「「!!」」

 

 

この聞き慣れた声はもしや……‥‥!

 

 

「もっと早くに駆除するつもりだったのだけれど…‥まったく計算が狂ったわ。勝負?いいわ、受けて立とうじゃない‥‥‥‥地獄に落としてあげるわ、シカせんべいと共にね」

 

 

そこに現れたのは餡子だった!

しかもなんか黒いオーラを纏って目もハイライトオフで怖いんですけど!?

 

 

「貴様いったい何者だ!?」

 

 

 

「おっおま…っ!あんこ!?」

 

 

「お前何してんだこんなところで!?」

 

 

俺と虎子がそう言うと

 

 

「お…お……お姉ちゃぁん!!あーくん!!」

 

 

突然、俺と虎子に抱きつく餡子。 

 

 

「会いたかったぁ~♡」

 

 

「お、おう…‥‥」

 

 

「会いたかったって家に帰りゃ会うだろ?」

 

 

「お姉ちゃんとあーくんとは365日24時間毎分毎秒一緒にいたいの!」

 

 

いやそんなには会いたくないぞ俺は。

 

 

「んふぁ♡お姉ちゃんとあーくんの匂いたまんなぁい♡」

 

 

「ちょ…やめんかい!!」

 

 

俺と虎子の匂いを嗅ぐ餡子。ちょ、のこたんが見てるからやめろ!!

 

 

「それよりお前学校はどうした!」

 

 

「怒った顔も可愛いしゅきぴ♡」

 

 

あっ、スルーした。さてはずる休みしたな。

 

 

「こしたん、彼女は…?」

 

 

「あぁ悪い。こいつは虎視餡子、私の妹だよ」

 

 

「こし…あんこ…こし…あん…こ…!」

 

 

「「さてはお前なにかおいしそうなもの想像したな?」」

 

 

こしあんを想像したな貴様?俺はつぶあんだけど‥‥‥

 

 

「‥‥…‥‥」

 

 

「ぬっ?」

 

 

「いやしい目をこちらに向けるな!!この害獣がぁ!!」

 

 

さっきまでの可愛らしい態度からおこおこな態度に豹変する餡子。

 

 

「鹿乃子のこ……私はお前を許さない…」

 

 

「「!?」」

 

 

「…もしかして部室を荒らしたのも鹿乃子を狙っていたのも全部お前の仕業なのか…!?」

 

 

「そうだよ…私がやったの」

 

 

「!!」

 

 

やはりお前の仕業だったのか!!

 

 

「なんでそんなこと…ッ「全部全部そこのシカが悪いのよ!」」

 

 

「!?」

 

 

「そこのシカのせいでお姉ちゃんは変わっちゃった……これまでは学校が終わったらすぐ私の元へ帰ってきてくれたのに…‥‥」

 

 

「お前の元ってか私の家な?」

 

 

「最近は帰るのは夜遅く…‥‥‥」

 

 

「19時までには帰ってますけど!?」

 

 

「遅くまで何してるかと思ってちょっと尾行してみたら部活と称して密室で鹿のお世話!?なんていやらしい…!!」

 

 

「いやらしいのはお前の思考回路だよ!」

 

 

「それに今日朝早くに家を出たと思ったらシカの愛の巣作りに夢中じゃない…」

 

 

「えっ、そうだったの?」

 

 

「い、いや、それは…‥‥‥」

 

 

もしかしてこいつ部室を私利私欲に使ってない? 

 

 

「あんなふかふかなソファとか!?部室に必要なの!?いやらしい!!ここでナニをする予定だったの!?あんなことやこんなことでもするつもりだったの!?」

 

 

「え、えっとそれは‥‥……」

 

 

「ハッ!答えられないってことはもしかして…!もう…寝たの…?」

 

 

 

「んなわけねぇだろメンヘラ彼女かお前は!?おい!お前らからもなんか言ってやれよ!」

 

 

 

「こしたんは私の女だ!!!」

 

 

「虎子、骨は拾っておいてやる」

 

 

「なんでそうなる!?安次郎、お前は見捨てんな!!鹿乃子、お前はなんで乗るんだよ!?違うじゃん!そういうんじゃないじゃん!」

 

 

「こしあんだか知らねぇがこしたんは私が守る!」

 

 

「バッキャロ〜お前がそんなこと言ったら…」

 

 

「やっぱりお前がお姉ちゃんの処女を!!!」

 

 

「「ほらぁ〜〜〜〜こうなるじゃん〜〜〜〜〜!!!」」

 

 

余計なこと言って修羅場をヒートアップさせるんじゃないよ!!

 

 

「誰が大事に大事にお姉ちゃんの貞操を守ってきたと思ってるの…!?」

 

 

「誰にも守られた覚えもねぇよ!!」

 

 

「許せない…私からお姉ちゃんを奪ったシカも一線を超えたお姉ちゃんも許せない‥‥‥‥!」

 

 

「そもそも超えてないが?」

 

 

「よくも…‥‥よくも私をここまで怒らせたわね・・・・殺す…‥‥‥殺してあげるわ」

 

 

「マズいよこしたん!ガチおこだよ!」

 

 

「くっ!」

 

 

完全に情緒不安定になっている餡子。のこたんと虎子のやつかわいそうに……‥‥俺は特に怒らせるようなことをしてないから大丈夫だな!アハハハハハハ!!俺は落ち着いてお茶でも飲んでようっと♪

 

 

「殺してあげるわ、あーくん」

 

 

「ぶほぉぉぉぉぉぉっっ!!?」

 

 

まさかの俺の殺害宣言だとぉぉぉぉ!?なんで!?なんで俺殺されなきゃいけないの!?

 

 

「なんでだよ!?」

 

 

「あーくん‥‥‥‥前にそこのシカと一緒に帰ったよね?」

 

 

「えっ、ああ…‥‥‥‥」

 

 

そういえばシカ部結成した日の帰り道にのこたんと一緒に帰ってシカトークが盛り上がってたな。

 

 

「楽しそうに会話しているところ見て私と話す時よりも笑顔だったわ‥‥…‥‥」

 

 

「い、いや、それは………‥‥」

 

 

「許せないわ…‥‥‥私という彼女で婚約者がいるのにそこのシカと浮気して‥‥‥…」

 

 

「はぁぁっ!?」

 

 

彼女!?婚約者!?何言ってんだお前は!?

 

 

「つぶあん、彼女と付き合ってるの?」

 

 

「付き合ってないし婚約者でもないし!」

 

 

「ひどい‥‥‥‥!私との楽しい日々をなかったことにするのね!!」

 

 

餡子の頭の中には俺とデートするシーンや夜景がきれいな場所で結婚指輪を渡すシーンや裸で同じベットで寝ているシーンなど存在しないはずの記憶が流れてきている。

いや、マジでなんなんだこれは?

 

 

「ともかく、お姉ちゃんの隣は私の居場所…お姉ちゃんのそばには私だけがいればいいのし他はなにもいらない……‥‥そして私を捨てて裏切ったあーくんも敵……‥‥だから全部壊しちゃおうと思ったの」

 

 

もうどうこうできるレベルじゃなくなってきたぞこれは!?

俺は命の危機に瀕してるし!!

 

 

「シカ部なんでふざけた部活をめちゃくちゃにして、そこの害獣を駆除しお姉ちゃんは帰ってくるし裏切った悪いあーくんも処刑して生まれ変わった赤ん坊のあーくんを私が育てて私以外の女を好きにならないように調教するつもりだったけど‥‥‥‥考えが変わったわ」

 

 

「ヌンッ」

 

 

「あなた正々堂々と勝負って言ったわよね、面白いじゃない受けて立つわ。その代わり私が勝ったら…‥‥あなたには一生、奈良公園のシカと生きて貰う」

 

 

「「!?」」

 

 

奈良公園のシカだと!?勝負に負けたらのこたんは一生奈良公園のシカたちと暮らしていくの!?

 

 

「もちろんあなたが勝ったらお姉ちゃんとの爛れた関係を認め、私は潔くお姉ちゃんから身を引くしあーくんのことも諦めてあなたにあげるわ」

 

 

いや、俺お前の物になった覚えないんだけど?

 

 

「誤解を生む言い方はやめろ!そんなの馬鹿げてる!そもそも勝負なんかする意味がないだろ!餡子お前いい加減にしろよ!」

 

 

「そうだ!こんなことはモウヤメルンダァ!!」

 

 

「なんで?そのシカが勝負しろって言い出したんだよ?お姉ちゃんとあーくんはそのシカが負けるとでも?」

 

 

「「うっ」」

 

 

「おっお前もなんか言ってやれよ!鹿乃子!」

 

 

 

「……いいよ」

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

いや受けるの!?本気か!?

 

 

 

「ちょ待てよ!本気か!?お前が負けたら奈良公園のシカなったらシカ部はどうなっちゃうんだよ!?」

 

 

「あと俺の命は!?」

 

 

「大丈夫だよこしたん、つぶあん」

 

 

「「!」」

 

 

「私を信じて!私たちシカ部はシカせんべいよりも固い絆結ばれているんだから!」

 

 

「「鹿乃子…!」」

 

 

シカせんべいよりも硬い絆か‥‥…‥‥どういうことだ?

 

 

「いや意味わからんけど!?」

 

 

「その条件飲んだ!」?

 

 

「「勝手に受けるな!」」

 

 

「ただし条件がある!もし私が勝ったら……‥シカせんべいいっぱいください!」

 

 

「「もう奈良行けよお前!」」

 

 

シカせんべいのためかよ!!てか、俺を助ける気一ミリもない!?

 

 

「ふふっ…交渉成立ね。すぐに奈良公園へ強制送還してあーくんも処刑してあげるわ」

 

 

「シカせんべい食べ放題‥‥‥‥」

 

 

「帰っていい?」

 

 

嗚呼…‥‥‥なんかえらいことになったな……‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「はぁ~まさかここまで騒ぎになるとは‥‥…‥‥」

 

 

その後学校側が『虎視虎子&粒井安次郎王決定戦』とかいう謎の大会を開催したのだ。

なんでこんなの開催するんだよ?暇なの?

 

 

「あーくん」

 

 

「餡子か……‥‥」

 

 

餡子のやつが話しかけてきた。

こいつが俺を殺そうとしているんだよなぁ‥‥‥…‥‥

 

 

「割と冷静なのね、自分が死ぬかもしれないっていうのに」

 

 

「まぁ、少しだけビビってるけど………‥‥でも」

 

 

「でも?」

 

 

「俺はのこたんを信じてるよ。あいつならきっと勝つって」

 

 

「ふーん‥‥…‥‥ねぇ、あーくん。もし死ぬ前に食べたい物があるとしたら何がいい?」

 

 

「はっ?何だよ急に?」

 

 

「なら、ラストミールって知ってるかしら?」

 

 

「ラストミール?それって死刑囚が死刑の執行直前に希望した献立を提供する制度、またはその食事のことだろ?」

 

 

「ええ、そうよ。今のあーくんは死刑執行直前の死刑囚も同然……‥‥死ぬ前に私があーくんの食べたい物を作ってあげるわ」

 

 

「は、はぁ‥‥‥‥…‥‥」

 

 

殺す相手が俺の最後の晩餐を用意してくれるとかいうなんか変な気分だな……‥‥‥

 

 

「それで、食べたい物は?」

 

 

「もう俺を始末する前提かよ……‥‥‥うーん、やっぱり好物のカレーと粒あん入りのあんぱんかな?」

 

 

「なるほどね‥‥……‥‥でもカレーやパンは作るのが時間も手間もかかるからレトルトとコンビニで売ってるのでいいかしら?」

 

 

「なんでだよ」

 

 

手作りって言ったよな?調理一切してないよね?最初から作る気ゼロですか?

 

 

「じゃあ、そろそろ行きましょう。あーくん、結果がどうなるか楽しみね…‥‥‥うふふ‥‥‥‥」

 

 

不敵な笑みを浮かべながら俺と餡子はステージへ向かう。

のこたん、絶対勝てよ。俺の明日は君にかかっている!

 

 

 




シカ部発足後の初ピンチ!
どうなるシカ部!どうなるのこたん!どうなるこしたん!
そしてつぶあんに明日は来るのか!?

次回『安次郎死す』 デュエルスタンバイ!


「まてまて!!なんだこの城之内やブライ兄さんや東方不敗が死にそうなサブタイトルは!?これ俺が死んじゃうやつ!!変えてくれ!!」


次回『安次郎散る!無敵のシスコンメンヘラヤンデレ餡子」 デュエルスタンバイ!


「変わってないって!!」
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