一つ!こしたんに付きまとうのこたたんを排除しようとのこたんに勝負を仕掛けてきた餡子!
二つ!そしてさらに自身を捨てたと思い込み安次郎の処刑もしようとする餡子!
そして三つ!餡子からの勝負を受けシカせんべいを大量に手に入れようともくろむのこたん!
シカ部と安次郎の明日とシカせんべいの命運を賭けた戦いが今始まる!!
ついに虎視虎子&粒井安次郎王決定戦が始まった。
この大会の勝敗でシカ部や俺の命運が決まる!
「まずは選手お二人のご紹介です」
「虎視虎子の妹にして大のシスコンで自称粒井安次郎の恋人で婚約者!虎視餡子!!」
「この世界、私とお姉ちゃんとあーくん以外いる意味あります?」
「ねぇなにこれ?」
「さぁ?」
相変わらず俺と姉以外の人間に興味ない餡子。
あと何度も言うけど恋人でも婚約者でもないからね?
「シカ部所属シカ!鹿乃子のこ!」
「シカせんべいのためがんばります」
「えっ聞こえてない?」
「のこたん、絶対勝てよ!」
俺の明日は君にかかっている!あと餡子を犯罪者にしたくない!
「そんな2人に迫られる虎視さんと粒井くん、今のお気持ちは?」
「い、意味がわかりません」
「どちらとも頑張ってください。できればのこたんに勝ってほしい」
「非常に楽しみということですね!」
「私の声は届いていますか…?」
スルーされる虎子。どんまい………‥‥
「気になる勝者への賞品ですが、餡子ちゃんにはのこたんを奈良公園へ強制送還できる権利+行先は内緒♪海のどこかにある島に粒井君と一緒に行く権利!」
これもしかして地図にも載ってない人も知れず世も知らない無人島で俺を処刑するつもりだな?
そこなら誰にも見られないし死体処理もしなくていいから安心だね。
「のこたんにはシカせんべい100年分が贈られます!」
100年分ってあと100年は生きるのかのこたん?
「ちなみに司会進行はシカ部顧問鵜飼が務めさせていただきます!」
教師って暇なのか?
「それでは張り切っていきましょう!」
バラエティ番組とかでよく見るセットでのこたんと餡子による壮絶な戦いがついに始まった!
「第1問!虎視さんが毎晩…<ピンポン>おっと餡子選手!早い」
「『虎視さんが毎晩寝る前にしていることは何?』答えは部屋にあるぬいぐるみ達とお話してからおやすみのキスをする!」
「正解!」
「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
1問目からめちゃくちゃ恥ずかしいプライベートを暴露させられた虎子。
あっ、俺は知ってたよ?餡子の奴が前に喋っていたからね。
「何この問題!?めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!?」
「「ダメなの?」」
「ダメに決まってるでしょ!」
「こしたんの好感度上がってるしよくない?」
「虎視さんぬいぐるみ好きなの?」
「かわいい…」
「推せる…!」
「そういう問題じゃない!」
みんなからの好感度が上がってていいじゃないか!やったね虎子ちゃん!
「ちなみに正解の証拠映像はこちらになります」
「ぎやぁぁぁぁぁプライバシィィィィィ!!!」
モニターにはねこのぬいぐるみにキッスをしている虎子姿が映し出されていた。
いや、いつ撮ったんだよ?
「こんな映像流すなぁぁぁぁ!!」
「‥‥…‥‥虎子」
「な、なんだよ?」
「良いと思うぞ、俺はwwwwwwwww」
「やめろぉぉぉ!!そんな目で見るなぁぁぁぁぁ!!
俺は笑いを堪えながら我が子の可愛らしい所を見た親のように温かい目で虎子を見つめた。
「続いて第2問!」
「そしてスルー?」
「粒井君が…<ピンポ>今度はのこたん!早い!答えをどうぞ!」
「『粒井君が最近覚えた特技は?』正解は…‥‥‥一人でダイレンジャーの名乗りとポーズを再現する!」
「はっ!?」
「正解!」
なんでわかるんだよ!?これ誰にも教えてないのに!?
「では、ここで実際に粒井君にやってもらいましょう!」
「ええっ!?」
「はい、つぶあん。これつけて」
のこたんから渡されたのは俺の部屋にあるダイレンジャーの変身アイテムであるオーラチェンジャーだった。
なんでお前が持ってるんだよ!?
「さぁ、どうぞ!」
「えっ、いや、その……‥‥‥」
こんな大勢の前でダイレンジャーの名乗りやるの!?恥ずいんですけど!?
「頑張れ!つぶあん!」
「ファイト!あーくん!」
「あっ……ああ……‥‥」
「粒井ー!見せてくれー!」
「粒井君!しっかり!!」
「あっ…‥‥‥うっ……‥‥うおおおおおおおおおっ!!行くぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
俺は覚悟を決めた。やってやるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
「気力転身!オーラチェンジャー!!」
発声とともに、オーラギャザーのリング状のパーツに指をかけ、そのまま折り畳まれていたバーを引き出した後、そのバーを側面よりオーラスプレッダーに差し込む。
<キュイイイイインンン!!>
音が鳴り次は名乗りだぁぁぁぁぁぁ!!!
「リュウレンジャー! 天火星・亮!」
「シシレンジャー! 天幻星・大五!」
「テンマレンジャー! 天重星・将児!」
「キリンレンジャー! 天時星・和!」
「ホウオウレンジャー! 天風星・リン!」
「天に輝く五つ星!五星戦隊、ダイレンジャー!!」
はぁ…‥‥はぁ…‥‥メンバー全員の名乗りとポーズを見事にやりきった。ど、どうだ…‥‥‥?
「わ………‥‥‥」
「わ?」
「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
<パチパチパチパチ!!>
歓声と拍手が俺に向けられた。えっ、意外とウケた?
「かっこよかったぞ!!」
「動きがキレキレだった!!」
「粒井君すごーい!!」
「お前が人間国宝!!」
「あ、あははは………‥‥」
嬉しいけどなんか恥ずかしいなこれ‥‥‥…‥‥
「つぶあん、かっこよかったよ!」
「殺しちゃうのは惜しいけどかっこよかったわ♡」
「お、おう、ありがとう……‥‥」
餡子は俺を殺す気は変わらないのね‥‥……‥‥
「……‥‥安次郎」
「なに?」
「かっこよかったぞお前wwwwwwww」
笑いを堪えながら我が子の頑張りを見守る親のような温かい目で見つめる虎子。
なに、さっきの仕返しですか?
「粒井君ありがとうございました!それでは第3問!」
もう次の問題に行くのか。早くない?
「虎視さんがこれまで付き…<ピンポン>」
「『これまで付き合ってきた異性は何人か?』正解はゼロ!」
「いや、いるかもしれないじゃない!!」
いや、いません。ちなみに俺もいません。
「不正解!」
「ヌッ!?」
「虎視さんはこれまで付き合ってきた異性は0人‥‥‥‥ですがなぜ0人なのでしょう?60文字以内で答えよ!」
<ピンポン>
「餡子ちゃんどうぞ!」
「ねぇそこ深堀りする必要あります!?」
「『周囲の男女が身近な人間と交際を始める中高校生になっても初恋が訪れずいつか運命の人が現れると思っている少女マンガ脳だから(60文字)』」
「ガチ考察やめてっ!!」
乙女なんだよこいつは…‥‥‥ちなみに愛読書は別冊フレンドです。
「虎視さん、彼氏いないんだ!」
「これは俺たちにもチャンスがあるかも…‥‥‥!」
ほらー男子たちがざわついてきたぞー?明日から下駄箱にラブレターいっぱい入ってるかもね。
「続いて第4問!粒井くんの履いているパンツの種類は?」
「ブリーフ!」
「正解!」
「おいいいいい!」
俺の履いているパンツの種類さらっと言うなし!!
「虎視さんが実は好きなものは?」
「子供向けアニメ!ちなみにあーくんは特撮が好きよ」
「正解!」
どさくさに紛れて俺の好きなものを言うのやめてもらっていいっすか?(ヒロ〇キ風)
「粒井君が…‥…」
「脇の下」
「正解!」
「もうそれ問題聞いてなくない?」
白熱な攻防が続き時刻は夕暮れ。
「ううっ…‥‥」
「あうっ‥‥‥‥」
色々暴露されて俺と虎子のライフはもう0になりそうだった……‥‥
ちなみに現在の点数は両者同点である。
「なんということでしょう…ここまで両者1歩も引かず⎯⎯⎯⎯⎯!」
どんだけ問題用意してんの?よく用意したなおい…‥‥‥
「こんなの絶対おかしいわ!」
餡子のやつがしびれを切らしてイラつき始めたぞ。
「なんでシカごときがお姉ちゃんやあーくんの情報をそんなに…‥‥!こうこうなったら実力行使するわ!」
「!?」
餡子が謎のボタンを押すとのこたんの周りにクナイが射出されていた!
「何この絵図!?少年マンガ!?」
「油断したわね!まだまだ罠は残っているわよ!奈良公園に行く前に串刺しにしてあげるわ!」
のこたーーーーん!!!流石に避けれないぞこの量は!?
「ヌヌヌヌヌヌッ」
「「避けれるんか〜い!!」」
なにその動き!?見事に全部避けてるし!!
「くっ!こうなったらこの力を使うしかないわ!」
「えっ?」
「ザ・お姉ちゃん!!」
餡子がそう言うと髪型が虎子と同じでうちの学校の女子の制服を着たジョジョの3部のラスボスであるDIOのスタンド『ザ・ワールド(世界)』にそっくりなスタンドっぽいのが出てきたぞ!?
「時よ止まれ!!」
<ドサッ>
「のこたん!?」
「鹿乃子!?」
いつの間にかのこたんの体や頭に大量のクナイが刺さっていてその場に倒れていた。
「一体なにがあったんだよ!?」
何があったのが全くわからない!!まさかあのスタンドの能力なのか!?
『時よ止まれ!!』
餡子の言葉と同時に周囲の時間が止まった。
『ザ・お姉ちゃん』その能力は見てのとおり時を止める能力である。
オリジナルの『ザ・ワールド(世界)』と違ってこしたんのいる半径20メートル以内の時間しか止めることができず射程距離外では夕日に向かって飛んでいくカラスたちやスーパーからの買い物帰りの主婦が歩いているのが見える。
『ふぅ…‥‥‥半年に一度しか使えないこの力をこんなところで使うなんてね…‥‥‥』
中学に入学して発現したこの力は半年に一度しか使えないというデメリットがあった。
『でもこれでこのシカを確実に始末することができるわ。うふふ‥‥‥‥」
餡子は悪そうな微笑みを浮かべながらスカートのポケットからクナイを数本取り出していく。
『あなたがどんな方法で避けようと関係ない処刑方法を思いついたわ!』
そしてクナイを全てのこたんに向けて投げ、クナイは刺さりそうなギリギリの距離で止まった。
『時が動き出した時、いくらあなたでもその距離からくるクナイたちからは逃れられないわね』
確実に始末できると確信する餡子。
『これで永遠にアデューよ!そして時は動き出す!』
そう言った瞬間に時は再び動き出しクナイがのこたんの体や頭に刺さっていったのだ。
「のこたーーーん!!」
大量のクナイがのこたんに刺さっていて何が起こったのかわからずポルナレフ状態になっている俺たち。
「お、おっと!一体何が起こったのでしょうか!?いつの間にか鹿乃子さんの体にクナイが刺さりまくって倒れているわ!!」
「何呑気に実況してるんですか!」
「あんたの教え子が倒れてるんですよ!?」
実況する鵜飼先生にツッコミをいれる俺と虎子。この人ほんとうに教師か!?
「うふふ‥‥‥‥これで面倒なシカを始末できたわ」
「餡子!お前なんてことを!?」
「なに?私は別に害獣であるこのシカを駆除しただけなのよ?」
「そういう問題じゃなくて!」
「さぁ、これでこの勝負は私の勝ち…‥‥‥さぁ、あーくん。次はあなたの番よ?」
「ひっ!?」
じりじりと近づいてくる餡子。こ、こいつ!マジで俺を殺すつもりだ!これがギャグ作品だってこと完全に忘れていやがる!!
「安次郎!逃げろ!!」
「くっ!」
「逃がさないわよ」
逃げようとするが餡子がどこからか縄を出し俺に向けて投げて俺を捕縛する。
「うわっ!!」
「これでもう逃げられないわ‥‥…‥‥さぁ、行きましょう♡」
や、やばい!このままだとどこかわからない島に連れて行かれてそこで処刑される!!!
虎子!!だれでもいいから助けてくれーーーー!!
「‥‥…‥‥ヌン」
「!?」
い、今の声はもしかしてのこたん!?
「今の声はあのシカ!?いや、すでにくたばってるはず‥‥…‥‥!」
のこたんが倒れている方を見るがのこたん相変わらず倒れたままだ。
「‥‥…‥‥やはり気のせいね。でも念のためにトドメをさしておこうかしら」
餡子は俺を捕縛した縄を離しまたどこからか持ってきた竹槍を取り出し倒れているのこたんに近づいて行く。
「これを心臓に刺せば今度こそ仕留められるわね……‥‥‥」
槍先を胸部分に突き立て刺そうとしている。
「これで今度こそ終わりよ………‥‥‥死ねぇぇぇぇぇ!!」
「ヌンオラァァァァァァッッ!!」
「ぐぼぉぉぉはぁぁぁぁぁっ!?」
のこたんが急に立ち上がりツノのダイレクトアタックが餡子に炸裂した!
また画風が変わってるし!?奇妙な冒険の三部の主人公みたいになってるよ!?
「のこたん!!」
「鹿乃子!!お前無事だったのか!?」
虎子に縄を解いてもらいのこたんの元に駆け寄る。
「やれやれだぜ…………‥‥こんなこともあろうかと服や頭の中にシカせんべいを隠しておいてよかったぜ」
そういうと服や頭の中からクナイが刺さったシカせんべいを出していく。
「なんでそんなとこにあるんだよ!?」
「てか、その頭取り外しできたの!?」
「あっ、お前知らなかったのか?」
「虎子は知ってんの!?」
「ああ、お前がいない時に知ったんだよ」
俺がいない間にそんなことが‥‥…‥‥
「……‥‥ううっ…‥‥‥」
「餡子?」
「ぶったわね………‥‥!この汚らしいシカがぁ!!お姉ちゃんにもぶたれたことないのに!!」
半泣きでそう言い放つ餡子。いや、近づいてきたお前の自業自得でしょうが。
「このシカ!もう許さないわ!!このこのこの!!」
「ヌヌヌヌヌヌッ」
やけくそにクナイを投げるがやはり避けられる。もうのこたん倒すの無理じゃない?
「もうクイズのクソもないじゃん‥‥‥‥」
「そうだな‥‥‥‥」
「これさぁ…‥‥どさくさに紛れて帰れるんじゃね?」
「そうだな。帰ろうぜ」
腹減ったし帰ろうっと~
「こしたん!伏せてっ!」
「えっ?」
「へっ?」
のこたんの声に振り向くとそこにクナイが虎子目掛けて飛んでくるのが見えた。
「おねえちゃ…!」
「虎子…‥‥!」
俺は急いで助けようとするが距離的に間に合わない!!
だが、虎子にクナイは刺さることは無かった。
「えっ…‥‥‥‥?」
そう、のこたんが代わりに受けていた。
「「鹿乃子⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ッ!」」
クナイが刺さり倒れたのこたんの元に駆け寄る俺と虎子
「おい!鹿乃子!」
「のこたん!返事をしろ!」
まだシカせんべい隠して無事オチなんだろう!?早く目覚めろよ!!
「お、お姉ちゃん‥‥‥‥!」
<カチッ>
「あっ、しま‥‥‥‥!!」
「あっ!」
餡子が俺たちのの元へ行こうとするが何かのスイッチを踏んで押してしまいその場に止まると餡子目掛けてクナイが飛んできた。
あれも餡子が仕掛けたやつか!?自分で用意した罠に引っかかったのか!!
「餡子ーーーーー!!」
「い、いやぁ・・・・・・・っ!!」
クナイが刺さりそうになる餡子。くそぉ!!
「うわああああああああっっ!!!」
「安次郎!?」
「あーくん!?」
俺は全力ダッシュで走り餡子の前に背を向けたまま立った。
<グサッグサッ>
「っぐ……‥‥‥!!」
クナイが背中に刺さっていくのがわかる。
「はぁ……‥‥はぁ‥‥‥‥」
「あっ…‥‥ああっ‥‥‥‥」
「大丈夫か‥‥‥‥餡子?」
俺にクナイが刺さったことに困惑している餡子。
「あ、あーくん、どうして……‥‥‥?」
「はぁ…‥‥はぁ…‥‥大切な幼馴染を守るのは‥‥…‥‥当たり前だろ?」
「で、でも!私、あーくんを殺そうとしたのよ!?」
「それでも……‥‥なぜか体が勝手に動いちまったんだよ…‥‥‥」
俺自身なんでかわからずに体が勝手に動いてこうしちまった‥‥……‥‥
「さぁ、帰ろうぜ…‥‥‥虎子も待ってるからよ……‥‥」
俺はゆっくりと歩きながら虎子の方へ向かう‥‥‥…‥‥やべぇ‥‥‥‥意識が飛びそう………‥‥今日の晩ご飯食べるまでは……‥‥俺、止まるんじゃねぇぞ‥‥…‥‥
「ヌンヌン!!」
「おふぁ!?」
目が覚めるとそこにはのこたんの顔があった。
てかツノが俺の頬に当たってるし
「安次郎!!」
「あーくん!!」
「お、お前ら……‥‥」
どうやら俺生きてるみたいだ……‥‥‥てかのこたんもなんで無事なんだ?
「お前、無事だったのか?」
「うん!罠にかかった時に拾ったシカせんべいに刺さってて助かったよ!」
あの時のシカせんべいか…‥‥‥やはり用意周到だな……‥‥いや、これはたまたまか?
「でも俺はなんで無事なんだ…‥‥‥?」
「これがあったからだよ」
「あっ、それは…‥‥‥」
のこたんから渡されたのは俺がのこたんに貸した『月刊シカマガジン』だった。
「これがつぶあんを守ってくれたんだ!」
「これが……‥‥でもなんで俺の背中に?」
「あっ、それはね……‥‥‥」
~遡ることお昼休み~
『つぶあん、シカマガジン貸してくれてありがとう!』
『おう、どういたしまして。(カバンに)入れておいてくれ』(仮眠に入る寸前)
『わかった!』(安次郎の背中に入れる)
「というわけだよ!」
「なんで背中に入れてんだよ?」
まぁ、でもこうして助かったわけだし良しとしよう。
「‥‥‥私の完敗よ、鹿乃子のこ…‥‥」
「「「「!」」」」
餡子の奴、負けを認めたぞ!?
「私は憎しみや怒りにとらわれてお姉ちゃんが傷つくかもしれないという簡単なことも気づけなかった…こんな私は妹失格だわ…お姉ちゃんの隣にふさわしいのはあなた‥‥‥」
「そんなことない!」
「のこたん?」
「君…‥‥‥ううん、こしあんがくれたシカせんべいのおかげでこしたんを守れることができたんだ。こしあんのおかげだよ!」
確かに餡子の用意してくれたシカせんべいのおかげでのこたんが無事だったし間違いではないな。
「私たち…良い友達になれそうじゃない?」
「!」
「「?」」
「……‥のこたんと呼ばせていただいても?」
「「??」」
「もちろん!」
「「???」」
あれ、なんかいい雰囲気になった?
「これからもお姉ちゃんをよろしく頼むわのこたん」
「まかせてこしあん」
「「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」」
お互いニックネームで呼び合い握手する。
なんかいい感じに終わったようだ。まぁ、よかったなのこたん、餡子。
「それからあーくん。助けてくれありがとう…‥‥‥それと殺そうとしてごめんなさい」
「餡子……‥‥」
「許されないことしたってのはわかってるわ‥‥‥‥もう私とは関わらなくていいk「何言ってんだよ」えっ?」
「またいつも通り俺と仲良くしていこうぜ。今日のことは水に流しておいてやるからよ」
「あーくん‥‥…‥‥ありがとう!」
「うおっ!!」
急に抱き着くなよ!てかみんな見てるから!恥ずかしいから!
こうして虎視虎子&粒井安次郎王決定戦は無事に終了したのであった。
「……‥‥あのさぁ、餡子」
「なに?あーくん」
「俺ん家に泊まるのはいいんだけどさぁ、なんで俺のベットに一緒に寝てるの?」
その日の夜、餡子が俺の家に泊まりといいだし最初は断ろうとしたがまた機嫌を損ねて俺を殺そうとするかもしれないので今日だけは許すことにした。
「いいじゃない♪私たち愛し合った仲でしょ?」
「いや、そんなこと言ってないし…‥‥‥」
「もう、照れちゃって~可愛いわ♡」
人の話聞けよ……‥‥
てか、めっちゃ密着してくるがぺったんこなので特にドキドキしないな。
「なんか変な事考えてないかしら?」
「い、いや?気のせいじゃない?」
こいつ俺の考えを読もうとしている…‥‥‥!話題を変えるぞ!!
「今度の休みに一緒にどこか遊びに行くか‥‥…‥‥」
「!!それってデートね!?」
「いや、デートではないが……‥‥」
「楽しみね♪映画観に行っておしゃれなカフェでお茶して洋服見て夜は素敵なホテルで一晩過ごしましょうね!」
ホテルってラブが付く方じゃないよね?未成年の俺たちは入れないからね?
「それから……‥‥…‥‥それから……‥‥‥」
「餡子?」
「すぅ………‥‥‥」
「寝たか‥‥……‥‥」
今日は色々あったし疲れたんだろうな。
「こいつ、こうして見ると可愛いんだよな…‥‥‥」
シスコン+メンヘラ+ヤンデレが無ければ普通に美少女なんだよな……‥‥
「治ってくれれば俺も…………‥‥いや、そんなわけないか………‥‥」
俺も寝ようっと、おやすみ…………‥‥‥
「(可愛いだなんて‥‥‥‥‥あーくんしゅきしゅきだいしゅき!!)」
かなり長く書いた…‥‥‥疲れた