ダンジョンで原作破壊するのは間違っているだろうか 作:瓶詰め蜂蜜
オラリオから遥か北方の山奥の僻地、地図にも載らない程の小さな村にて、私は現在同居している男の子の面倒を見ていた。
「お姉ちゃーん!」
「どうした?ベル」
私へ向かって満面の笑みで駆け寄ってくる男の子、ベル・クラネル。白髪と赤い瞳のせいで兎っぽい印象を受ける子だ。
「見てみて!白い花!!」
「おやまあ、綺麗ですねー。よく見つけましたねー」
「うん!!」
しゃがんでベルの頭を撫でつつ褒めてあげると照れくさそうに、嬉しそうに抱き着いてくる。……可愛いなコイツ。
「ミラちゃーん!!儂にもよしよししてー!!」
「散れ、老害」
後ろからル◯ンダイブを披露して跳んできた変態に向けて、拾った石を指弾で弾き飛ばす。石が顔面に命中した変態は撃墜した。
「お、お爺ちゃーん!?」
ベルが思わず叫ぶ。あんな変態は気にしちゃ負けよ。
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私の名前はミラ・メルジュ。転生者です。前世の記憶は殆ど覚えていませんが、好きだった作品にまつわる事柄と男だった事は覚えています。
何故男だったことを覚えているかって?好きだった作品にまつわる事柄の中に、好きだった作品の同人誌でヌいた記憶もあったからですが?
……それは兎も角、私は好きだった作品……『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、通称ダンまちの世界に転生しました。
好きだったキャラに会えるかも!!と意気揚々と向かったオラリオは本編開始の二十年前で、ゼウスとヘラのファミリアが健在でした。
そこで私は「最強最悪」やら「超絶残虐破壊衝動女」やら呼ばれるヘラが主神のへラ・ファミリアではなく、比較的マシなゼウス・ファミリアの門戸を叩き、冒険者になりました。
最初にセクハラを受けた時に半殺しならぬ、五分の四殺しにしたお陰でセクハラを働く人はゼウス以外に居なくなったが。
そして、八年前、私の所属していたファミリア、『ゼウス・ファミリア』と『へラ・ファミリア』は隻眼の竜に挑み、そして敗れました。私一人の力では歴史を変える事はできなかったのです。
敗北した私達は多くの仲間を失い、生き残った者達も散り散りになって行方知れずのままが殆ど。
私は暫くの間は各地を彷徨い、前世の記憶の記述を頼りにゼウスを発見。そのまま居着いて現在に至る形です。
今は、ベルの母親代わりをしている形です。それにしても……。
「もうすぐベルも七歳ですか……。よし」
ちょっとばかり原作崩壊しても、良いですよね?