ダンジョンで原作破壊するのは間違っているだろうか 作:瓶詰め蜂蜜
更に湧いてくる黒尽くめ共を素手で相手していると、面倒臭そうにヴァレッタちゃんが長剣を振るって襲ってきた。
「おっと、危ない。……それ、やな感じのする剣だね」
「ほぉう?一目でこれが呪剣だと見抜きやがったな」
「やだー。見抜きとか、ヴァレッタちゃんのえっち〜」
「何茶化してんだテメェ!!」
キレッキレで剣を振るうヴァレッタちゃん。しかし当たらない。
「ヴァレッタちゃん。たしかに貴女は強い。けど……」
「情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ。そして何よりも ―― 速 さ が 足 り な い !!」
「キメ顔で何言ってんだテメェ!!」
呪剣が投げ付けられたので首だけ動かして避ける。もう、怒っちゃや〜よ。
と、ヴァレッタちゃん達を煽って遊ぶ事に楽しくなり始めてきた頃、奥からのそりと全身鎧の大男が現れた。
「おい、喧しい……ぞ……?」
「あ、お久っす先輩」
「なんでお前が此処にいるんだ!?」
全身鎧の大男……というか、ゼウス・ファミリアの先輩、ザルドさんが思いっ切り叫んで驚いた。
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クノッソス奥のちょっとした小部屋。そこで私は先程再会したザルド先輩と邪神エレボス、そして目的の人物だったアルフィアと顔を合わせていた。
「いやはや……。まさかゼウス・ファミリアのザルド以外の生き残り……それも『www』が現れるとは……」
「このリハクの目を持ってしても?」
「読めなかった……。って、誰が節穴アイじゃ!!」
エレボスの台詞の途中でネタを振ると乗ってきた。いや、ホントに乗りいいよな、神様って奴らはよぉ……。
「……っていうか、なんでそのネタ知ってんの?」
「禁則事項です」
「えっ、未来人?」
「禁足事項です♡」
「『煩い」
「ぷぎょっ!?」
先程まで黙っていたアルフィアが唐突にゴスペッてきた。私は避けたけど、エレボスは吹き飛ばされた。
「手と手のシワとシワを合わせて……ナ〜ム〜」
「……いや、死んでないぞ?」
ピクピクと痙攣しているエレボスに合掌すると、ザルド先輩にツッコまれた。いや、ネタですよ?これ。
「……それで?貴様は何故此処に居る?」
「ん?ベルとの旅行でオラリオに来たら、何だか顔見知りの気配を感じて」
「「っ!?」」
ベルの名前を出すと、ザルド先輩と普段目を閉じてるアルフィアが二人揃って目を剥いて驚愕した。……いや、ザルド先輩は兜被ってるし表情分かんねぇや。
「……いや、もしかしたら偶然の一致かもしれないな。うん」
「ん?メーテリアさんの息子さんで、ウチの主神が面倒見ている、白い髪に赤い瞳の、可愛い男の子、ベル・クラネル君ですよ?」
「貴様ぁっ!!」
「緊急回避ッ!!」
掴みかかってきたアルフィアを躱す。怖いな、この人。