ダンジョンで原作破壊するのは間違っているだろうか 作:瓶詰め蜂蜜
人造迷宮でアルフィアをおちょくった後、さっさと逃げ出して『星屑の庭』へと戻ったら、ベルが居なかった。
ので、勝手にキッチンを漁って昼メシを用意した。包丁一本で誰でも作れる簡単和食のフルコースだ。
「いや、これ包丁一本では作れないでしょうに……」
「というか、何処で手に入れたんだこれ……」
「まあ、美味しいんだから良いじゃない!」
見回りから帰ってきたアリーゼ達は、私の作った外一蕎麦(鴨と鰹の合わせ出汁)と海&山の天麩羅御膳を前に盛り上がっていた。うん。美味しく食べてもらえてミラちゃん嬉しい。
「他には河豚の押し鮨なんかもあるよ〜。添加物いっぱいで腐らないよ~!」
「添加物って何入れたんですか……?」
キッチンから呼びかけると、リオンちゃんがすっごい目付きで見て来た。
「安心しなよ〜。ギャグよギャグだってば~。ほらっ」
「……あ、普通に美味しいですね」
もぐもぐと鮨も食べるみんなを眺めつつ、付けていたエプロンを取る。
「んじゃ、私はちょっくら出かけていますわ」
「あらっ?何処に行くのかしら」
「ちょっと、善意の押し売りしてきまーす」
「なるほど!頑張ってね!!」
「「「「いや、何ふつうに見送ってんだ!!」」」」
アリーゼちゃんに見送られながら星屑の庭を出る。背後から賑やかな声(言い争っている声とも言う)を聞きながらすぐさま、屋根へと飛び乗った。
「さて、と。辻ヒールしつつ、ベルきゅん達を迎えに行きますかっと」
屋根をぴょんぴょんと飛び移りながら孤児院へと向かうのだった。
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キング・クリムゾン!!(挨拶)
無事にベルとアストレア様を連れて星屑の庭へと帰り、日が明けた。
帰り道ではベルを弄ったりした。赤く照れる純粋なベルの可愛さにアストレア様もメロメロになってた。流石主人公。
そして今日はベルを連れて治療院へと来ていた。
実は、小競り合いでまあまあな数の負傷者が常に出ているらしく、「回復魔法が使えるなら、お手伝いしてね(意訳)」とアストレア様にお願いされたのである。
ベルを連れてきたのは、社会見学を兼ねてである。
「『祝福あれ・癒しあれ、エリクシール・ヴィタエ』」
パァアアアアアアアアアッ!!
魔法陣を広げて負傷者達の傷を一度に治す。
「「「「おおっ!!」」」」
その様を見ていた周囲の治療師や、冒険者達が感嘆の声を上げる。ふふん。目立てて私は気分が良いぞ。
そうやって調子に乗っている傍ら、ベルはいつの間にか銀髪の美幼女と仲良くなってた。と言うか、落としていた。流石主人公、手が早い(冤罪)。
私は内心「ベルきゅんハーレム計画は順調に進行中」とニヤつきつつ、外面は綺麗な微笑みの仮面を維持しつつ、魔法を使うのだった。
……と言うか、これいつまで続くん?結構疲れたんですけど。まだ怪我人居るって?まじかあ……。