英雄伝説 閃の軌跡2.5 ~Trajectory of mavericks~   作:魔ギア

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第二十八話 校舎裏の衝突

 放課後。

 自由行動日を明日に控えたアルフィンはエリゼと共に校内を散策していた。

 

「リィン先輩、見当たらないわね」

「えぇ。今日は要請はなかったという話でしたが……」

 

 二人は調理実習で作ったクッキーをリィンに渡そうと彼を探していた。彼女たちの手にはクッキーを入れた綺麗な小袋が握られていた。

 

「教室にもいませんでしたし、生徒会室にも見当たりませんでしたしね」

「パトリック会長は校内のどこかにいるって言ってたわね」

 

 パトリックが言うには、去年のリィンは放課後によく生徒の頼みを聞いて校内を駆け回っていたという。そして、今年も同じく、彼は同級生や後輩からの頼みを断らずに、積極的に動いていた。

 

「いつ要請が来るかわからないから、しっかり休むようにと仰ったのですが……」

「そこが先輩のいい所であり、悪い所でもあるわね。だから、自由行動日だけは無理矢理、休むように仕事を取ったんだけどね」

 

 軽く舌を出して、してやったりと笑みを浮かべるアルフィン。彼女は先月と同じように、リィンに変わって生徒会の手伝いをするとパトリックに頼み込んだのだ。リィンの負担を減らすという目的もあるが、先月の件もあり、彼女はもっと多くの事を経験したいと考えていた。

 

「会長から聞いた話ですと、最近は平民生徒だけでなく、貴族生徒からも依頼がきているようです」

「貴族生徒と言いますと聞きましたか。ウィルさんの話」

「えぇ。モートンさんが言っていたシュライデン伯爵のことよね」

 

 エリゼから出た話題にアルフィンの顔つきがきついものへと変わる。

 

「内戦の際、オリヴァルト殿下と帝国西部で《貴族連合》と戦っていたことは聞いていましたが、重傷を負っていたことは初めて知りました」

「私もあの後、お兄様に確認を取ったけど本当の事みたいよ。聞いたところによると、シュライデン伯爵に深手を負わせたのは《貴族連合》が雇った猟兵だって言ってたわ」

「! もしかして、オスカーさんが猟兵を敵視している理由って……」

 

「や、やめてください……!」

 

 少女の悲鳴にアルフィンたちは会話が止まる。目を丸くする二人だったが、ただ事ではないとわかり、声がした方へと走り出した。

 

「貴様、どこを見て歩いているのだ!」

「平民風情が俺たちの道を妨げるなんてなっ」

「この責任、どのように取るつもりなんだよ?!」

「す、すみません! 許してください……!」

 

 外に出て、学院の中庭に辿り着く。そこには貴族の男子生徒三人が一人の平民の女子生徒を取り囲んでいた。それを見たアルフィンが血相を変えて、間に入る。

 

「何をしているのですか?!」

 

 女子生徒を庇うように、アルフィンは三人の男子生徒の前に立った。

 

「ア、アルフィン殿下?!」

「どうしてこちらに?!」

 

 突然の割り込みに怒鳴り付けようとした彼らだったが、アルフィンの姿を見た瞬間、顔色が変わる。

 

「大丈夫ですか?」

「は、はい……」

 

 エリゼは身体を小さくして蹲る女子生徒に声をかける。見たところ怪我はないようだ。

 

「私がここにいる理由など今はどうでもいいことです。それよりも先程のやり取りを見ていましたが、いったい何をしているのですか?」

 

 いつにもなく眉を深く潜めて男たちを睨みつけるアルフィン。明確な怒りの表情を露にする皇女の姿に貴族生徒たちはたじろぎながらも弁解しようと口を開く。

 

「こ、これは誤解です! 俺たちはその娘に躾をしようと……」

「躾?」

 

 アルフィンの顔がさらに険しくなる。

 

「その娘は私の肩にぶつかって、そのまま、その場から立ち去ろうとしたんです!」

「で、ですから、それは謝ったじゃ――」

「黙れ! 平民風情の小娘が、貴族の道を妨害することがどれだけ罪深いものかわかっているのか?!」

 

 そこまで聞いて、アルフィンは事の経緯をだいたい把握した。どうやら彼女はすれ違いざまに誤って男子生徒の一人とぶつかってしまったのだろう。それに対して彼女は謝罪したが、彼らが難色を示して彼女を取り囲んだのだろう。

 はっきり言って、男子生徒側の一方的な言いがかりである。謝罪をしていないのならともかく、謝罪したにもかかわらず文句を言うなど身勝手にもほどがある。

 

(それにこの人たち……)

 

 アルフィンは彼らの腕に注目する。三人の制服には黒の腕章が付けられていた。アルフィンはその腕章に見覚えがあった。ケルディックで衝突した《新生貴族連合》のシンボルだ。

 

「あなた方の言い分はわかりました。その上ではっきりと言わせてもらいいただきます」

 

 先月での一件を思い返したアルフィンは彼らに対して遠慮することをやめた。

 

「彼女の謝罪は私も耳にしました。彼女をここまで追い詰める必要はどこにもありません。すぐにこの場から立ち去りなさい」

「なっ! アルフィン殿下! そのような下民を庇うというのですか?!」

「庇うも何も、謝罪を済ませた彼女にはどこにも否はありません。むしろ、そんな彼女を引き留めて、三人がかりで怒鳴り込んで恥ずかしくないのですか?」

「これは正当な主張です! 平民など我らの威光にすがるだけの愚かな下民。そんな者が我らの行動を妨げるなど、断じて許されるものではありません! だから、その娘が二度と我らに逆らわぬように教育を――」

「そのようなものは教育ではありません! ただ自分たちの考えを相手に押し付けるだけの傲慢な強要です!」

 

 自分たちの考えを理解してもらおうと言葉を並べる男子生徒たちだったが、アルフィンは彼らの考えを切り捨てて、この場から立ち去るように彼らを促す。

 彼女の姿に男たちは何かを嘆きながら、その視線を彼女の背後に移す。

 

「エリゼ・シュバルツァー! 貴様が殿下を誑かしたのだな!」

 

 矛先がエリゼに向けられる。いきなり呼ばれてエリゼは思わず、肩を揺らす。

 

「男爵家の身でありながら、皇族たるアルフィン殿下と共にいるなど、身の程を弁えろ!」

「お前といい、浮浪児の兄といい、どこまでも俺たちを不愉快にさせてくれるな」

「殿下にたまたま気に入られたからって調子に乗るなよ!」

 

 次々と飛んでくる誹謗中傷の嵐。その言葉はエリゼの心に傷を付ける。

 女学院にいた時、陰で似たようなことを言われたことはあった。

 皇族に縁のある家とはいえ、所詮は身分が一番低い男爵家。しかもリィンを家に迎え入れた件もあり、アルフィンと交友を持ってからは彼女にバレないように嫌がらせも受けたこともあった。

 しかし、今回はその時の比じゃない。

 自分よりも背丈が大きい男たちから一方的に非難を受けることに慣れていないエリゼは怯えて後ろに引いてしまう。

 しかし、彼らとエリゼの間にアルフィンが割り込んだ。

 

「私の親友を責めるのはやめてください。私の方から彼女に声をかけたんです」

「で、殿下っ」

「シュバルツァー家が皇族と縁があると知って、それで興味を持ったのがきっかけだったのは事実です。ですが、今はそんなことは関係なしにエリゼとは親友でいたいと思っています」

「姫様……」

 

 怯えずに堂々と言うアルフィン。それに男たちは唖然とし、エリゼは目を丸くする。

 

「ア、アルフィン殿下。貴方様はこれからの帝国の未来を背負う御方。しがない男爵家の小娘に、ましてや寄せ集めのクラスに肩入れをしてはなりません」

「そうですよ。聞けば、共和国から来た留学生だけでなく、猟兵のような野蛮な連中もいるという話じゃありませんか」

「殿下のような高貴な方が関わるべき人種ではありません。何かあれば俺たちがお力になります」

 

 似たような会話を先月にされたことを思い出すアルフィン。だが、彼女の気持ちはあの時と同じ。いや、それ以上に強くなっていた。

 

「私が誰と一緒にいるのかは私が決めます。Ⅶ組の皆さんは全員、信頼できる方たちだと思っています。少なくとも、このような場所に一人の女の子を追い詰めるあなた方よりもです」

「な……にっ」

「今回の事は生徒会と教官たちに報告させていただきます。未遂ではありますが、何らかの処分を覚悟するように」

 

 その言葉を最後にアルフィンは彼らから視線を外す。エリゼと共に蹲る女子生徒を起き上がらせて、その場から離れようとする。

 

「くっ……! お飾りの皇族風情がっ!」

 

 すると男子生徒の一人が逆上して、何とアルフィンの腕を力強く掴み取った。

 

「痛っ! 何をするんですか?!」

「黙って聞いていれば、言いたい放題言いおって。いい機会だ。ここで貴様も躾けてやる!」

 

 彼女の腕を引っ張ろうとする男子生徒に、残りの二人は慌てるように彼を止める。

 

「お、おい! それはさすがにまずいんじゃ……」

「黙れ! そうなりたくないなら、貴様らも手伝え!」

 

 男の鬼気迫る勢いに残りの二人はしぶしぶと手伝いにかかる。

 

「姫様!」

「君たちも一緒に来てもらうぞ!」

 

 アルフィンに駆け寄ろうとするエリゼだったが、その前に別の男が立ち塞がる。

 

「おい! お前も来い!」

「や、やめてください……!」

 

 最後の一人が蹲る女子生徒を無理矢理、引っ張り連れて行こうとする。

 

「あなたたち! このようなことをして――」

「いいから黙って付いてこい! 自分の立場がどういうものか、別の場所でわからせて――」

「何をしている」

 

 静かな声が校舎裏に広がる。突然の事に一同が声がした方に振り向くとそこには一人の男子生徒が立っていた。

 

「な、何だ、貴様は……」

 

 アルフィンの腕を掴んでいた男はその姿に思わず声が震えた。

 歩いてくるのは緑の制服を着た平民の生徒。その男子生徒を一言で表すとするなら白い男だった。

 肌の色が全て真っ白な人間離れをした容姿。その色は清楚なイメージはまるでなく、逆に不気味さが伝わってきた。

 黒髪から覗き込む翡翠の瞳はピクリとも動かさず、無表情で近づいてくる男を見て、エリゼは目を丸くする。

 

「……ニールさん?」

「エリゼ、知り合いなの?」

「は、はい。同じ水泳部に所属している人です」

 

 二人が話している間に男――ニール・シャイタンはエリゼたちの方には一度も振り向かずに女子生徒の方へと向かう。

 

「お、おい。貴様、ここに何の用だ?」

 

 男はニールの不気味な雰囲気に押されるが、振り絞って声をかける。だが、彼はそれに反応することなく、アルフィンたちの横を通り過ぎた。

 無視された。それに男は眉間を揺らした。

 

「貴様! 平民風情が私を無視するな!」

 

 激情して男はアルフィンから腕を放してニールに襲い掛かる。後ろから迫りくる男にニールは目もくれずに歩き続ける。

 

「跪け!」

 

 頭に目掛けて振られる拳。当たると誰もが息を呑んだ。

 

「へ?」

 

 女子生徒の傍にいた男は目を丸くする。

 背後から襲った拳はすり抜けるようにニールの身体を通り過ぎて、空振りしたのだ。

 勢いのあまりに地面に倒れる男。だが、それさえもニールは無視して女子生徒の近くに立っていた男に歩み寄る。

 

「どけ、屑が」

 

 次の瞬間、男が宙を舞う。襟元を掴まれて放り投げられた男はそのまま地面に叩きつけられた。

 

「ニ、ニール君……」

 

 涙目で見上げてくる女子生徒。ニールは彼女に手を差し伸べて起き上がらせる。

 

「お、お前、自分が何やってんのか、わかってるのか?!」

 

 エリゼの近くにいた男が仲間がやられて動揺を隠せない様子だった。そんな彼にニールは依然として無視するのだった。

 

「バ、バカにするなよっ!」

 

 ニールの態度に我慢できず、男は無謀にも襲い掛かる。ニールは女子生徒の肩に腕を回して、その場から離れる。

 

「あぶっ!」

 

 離れると同時にニールが足を出して、男の足に引っ掛ける。男は受け身も取れずに頭から地面に着地する。

 

「き、貴様っ……、このままで済むと思うなよ」

 

 拳を躱されて地面に倒れていた男がゆっくりと立ち上がる。その目は鋭くなっており、殺気が籠っていた。

 

「死刑だ……。我々に歯向かう平民は皆、死刑だ!」

 

 隠していたのか、男は細剣を取り出して剣を抜く。それにアルフィンたちは止めようとするが、男はそれよりも早く駆けた。

 

「死ねっ!」

 

 細剣がニールへと向かう。剣先をじっと眺めるニールは身体を逸らして躱す。そして、そのまま男の腕を掴んで捻った。

 

「うがっ!」

 

 痛みで男は細剣を手放す。落ちる細剣をニールは咄嗟に手に取った。

 蹲る男を見下ろすニールだったが、先程やられた男たちが彼に飛び掛かる。

 その瞬間、ニールの姿がその場から消え去る。

 

 バキッ! バキッ! バキッ!

 

 すると壊れた音が三つ鳴る。同時に男たちの足元に何かが落ちた。

 

「お、俺たちの《ARCUSU》がっ!」

 

 学院から提供された戦術オーブメントがプレートを貫通して破壊されていた。

 それに唖然とする一同。中でもエリゼは目を一際大きく見開いていた。

 

(す、すごい……! 動きに無駄がないっ!)

 

 辛うじてニールの動きが見えたエリゼは彼の剣捌きに感銘を受けていた。

 正確無比な狙いで男たちの腰に付けていた《ARCUSU》を一突き。しかも、中にあるマスタークオーツさえも貫いて使い物にならないようにしたのだ。同じ細剣を使う者として彼の技量が自分なんかよりも遥かに優れているとすぐにわかった。

 

「き、貴様はいったい……」

 

 もはや戦意を失った男たちは恐ろしい者を見るかのようにニールを見る。だが、ニールはそんな彼らの視線を変わらずに無視して少女の方に足を運ぶ。

 

「このっ……」

「おい、もうやめろって!」

「そろそろここから離れないと……」

「ふ~ん。離れないと何かマズイの?」

 

 新たな乱入者が入る。女の声に一同が振り向くと、そこにはラクロスのスティック――クロスを肩に担いで、青のユニフォームを着たシャーリィが立っていた。

 

「シャーリィさん!」

「やっほ~、アルフィン、エリゼ。何かトラブル?」

「え、えぇ。そんなところね」

 

 異様な空気に流されずにいつもの態度を崩さないシャーリィに思わずアルフィンは苦笑いをしてしまう。

 

「いつからそこに?」

「わりと前だよ。そいつらがアルフィンたちを連れ去ろうとしていた所からね」

 

 その時に介入しようと思っていたシャーリィだったが、その前にニールが入ってきたため、様子を見ることにしたのだ。

 

「フェリス部長が教官を呼びに行ったから、もうそろそろ来るんじゃない?」

 

 男たちはシャーリィの話に焦りを見せる。

 

「お、おい! やばいって、これ!」

「早く、ここから離れようぜ!」

 

 さすがに不味いと感じた取り巻きの二人はこの場から離れようとリーダーの男を促す。

 

「こうなったらっ!」

 

 リーダーの男は一人で走り出した。その先に立っていたシャーリィは目を丸くすると、男に強く腕を掴まれた。

 

「貴様も一緒に来てもらうぞ!」

 

 男は彼女を人質に取って逃げようと考えた。トリスタ駅まで逃げて列車に乗れば、さすがの教官たちも追いつけない。人質になった彼女は逃げ切った後に処分すればいい。

 だが、男は浅はかで愚かだった。彼が人質にとろうとした女はそこらへんにるただの女ではなかった。

 

「あ、あれ?」

 

 彼女の腕を引っ張ろうとしたが、まるで銅像のように彼女はその場からピクリとも動かなかった。男は目を丸くして呆け顔を晒す。

 

「な、何で?」

「ねぇ……」

 

 シャーリィに声をかけられてリーダーの男は反応するが、その前に彼女の腕が彼に首へと向かう。

 

「あがっ!」

 

 彼の襟元を掴んだシャーリィはなんと片手だけで彼を持ち上げた。細い腕からは想像ができない力で男を地面から離す。彼女の腕をぶら下がったまま、男は必死に引き剥がそうと藻掻くが、彼女の腕はまったく動かなかった。

 

「喧嘩売るってなら買うけど。そんな貧弱な身体でシャーリィに勝てるって思ってるわけ?」

「お、おい!」

「そいつを離せよ!」

 

 取り巻きたちがシャーリィに向かって飛びかかる。それを冷めた目で彼女は一瞥すると掴んでいたリーダーの男を彼らに目掛けて放り投げた。

 

「「ギャァ!」」

 

 リーダーの下敷きになり二人は情けない声を上げて倒れる。ニールに続いてあっという間に彼らを倒してしまった彼女にアルフィンたちは呆然とする。

 

「き、貴様っ!」

 

 リーダーの男が起き上がり、シャーリィを忌々し気に睨みつける。するとシャーリィは手に持ったクロスの先にあるネットにスカートのポケットに入れていたボールを乗せる。

 

「な、何を?」

 

 シャーリィの動きにニールを除いた全員が首を傾げると、彼女はクロスを両手に持ってその場で一回転する。

 

「シューート!」

 

 スティックを振りかぶるとボールが勢いよく放たれた。

 ジャイロ回転がかかった剛速球。

 そのボールは真っ直ぐにリーダーの頬へと吸い込まる。

 

「ンブゥッ!!??」

 

 直撃。正確に狙いを定めたクリティカルヒット。

 勢いで開いた口から彼の歯が抜け落ちて、起き上がろうとしていた取り巻きたちをまた巻き込んで地に伏した。

 

「よっわ」

 

 完全に気を失った三人を見下ろすシャーリィはつまらなさそうに呟いた。

 

「帝国の士官学院っていうから少し期待してたんだけど、《赤い星座(うち)》の方がまだマシなんじゃない?」

「お前たちの所が異常なだけだ」

 

 シャーリィが気絶した三人を足で小突いていると、学院の方からグランと彼を呼んだフェリスがやってきた。

 

「それに士官学院というが、全員が戦闘経験を積んでいるわけじゃない。ロドルフォやお前のような実力者もいるが、大半が素人だ」

「ふ~ん。でも、そこの彼は結構やるみたいだけど?」

 

 シャーリィは横目でニールを見るが、彼はその場で目を閉じて一切、反応する素振りを見せなかった。

 

「とにかく、何があったのか事情聴取だ。全員、職員室に来るように」

 

 その後、グランは気絶した貴族生徒たちを保健室へと連れて行き、アルフィンたちは彼の指示に従って、職員室へと向かうのだった。

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