コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集   作:アシッドレイン

11 / 30

当時、うにゃらというPNでゲリラ投稿していた作品。
支援がなくても投稿できる短編で、何もない時にささっと投稿していたのは私ですw


アッシュフォード生徒会の何気ない日常~バレンタイン編~

僕が生徒会室に行くと、ミレイさんが何か配っていた。

リヴァルにルルーシュ、スザクにそれぞれなにやら渡している。

みんな花柄の紙でラッピングされた小箱で赤いリボンが丁寧に巻かれている。

リヴァルなんか貰って感激して涙を流している。

他の二人、スザクは照れているし、ルルーシュも貰って悪い気はしてないみたいだ。

何なんだ?

そう思っていたら、ミレイさんが僕に気がつき近づいてきた。

「はい・・・。ライの分ね」

ミレイさんから手渡された小さな小箱。

花柄の紙で綺麗にラッピングされ、青のリボンが巻かれていた。

「あの…これ、なんですか?」

僕はきょとんとして聞き返す。

僕にしてみればいきなり渡されても面食らうだけだ。

それに僕のだけリボンの色違うし・・・。

「あ・・・そっか…」

一人で納得するミレイさん。

きょとんとしたままの僕を見て苦笑している。

そして、説明しようとミレイさんが口を開きかけたとき、ルルーシュが先に説明を始めた。

「バレンタインだよ、ライ」

「ばれんたいん?」

聞き返す僕に、ルルーシュも苦笑する。

仕方ないな…。

そんな感じで、でも解りやすく説明してくれるルルーシュ。

そういう風に見せるのは照れくさいというのもあるのだろう。

ほんとは、他人想いのいいやつなのだ。

で、説明を受けていたら、リヴァルが復活して会話に入り込んできた。

「ところでさ、ライのやつだけ、リボンの色が違うぜ。なんで?」

その言葉に誰も答えず、沈黙がその場を支配する。

どう考えても、空気読めよっていう雰囲気だが、リヴァル本人はわかってないらしい。

それどころかとんでもないことを言い出した。

「いいなぁ。俺のと交換してくれよ」

その瞬間、ミレイさんの声が響く。

「駄目ぇっっっっつつ」

皆の視線がミレイさんに集まる。

あたふたとして言葉を続けるミレイさん。

「えーっと・・・ほら・・・ライのはたまたま赤のリボンが無くなったので代用で使ったのよ。

中身はみんな一緒なんだから・・・」

どう考えても怪しさ大爆発な態度と言葉だが、リヴァルは気にしなかったらしい。

「ならさ・・・いいじゃん・・・」

おろおろしているミレイさん。

その姿を見て溜め息をひとつしてルルーシュがリヴァルに言葉をかける。

「おいおい、せっかく手渡しで貰ったものを変えるなんて。無粋だな、お前は…」

「そうだよ…。失礼だよ」

スザクがそれに続いて言う。

こういう処は、実にいいコンビネーションだと思う。

「あー…そうか…。すみません、会長」

素直に謝るリヴァルとホッとした表情のミレイさん。

「あ・・・リヴァル、ちょっと用事があった。付き合ってくれ」

ルルーシュがいきなりそう言うとリヴァルを引きずるように連れて行く。

「そうだ、僕も軍の用事があったんだ。お先に失礼します」

スザクも二人に続いて部屋から出て行く。

何なんだ・・・いったい・・・。

そして、皆が出て行き、二人きりになった生徒会室。

普段とは違う雰囲気が漂っている。

何をしゃべったらいいのか解らず黙り込んでしまう。

するとその沈黙に耐えられなくなったのだろう。

ミレイさんが意を決したように表情を引き締める。

そして、真っ赤になりながら、しっかりと言葉を紡ぎ出していく。

「ライ、そのチョコ手作りなのよ。

だから、チョコの感想、後日聞かせてよね」

ミレイさんは、そう言い終わるとそのまま生徒会室を出て行った。

僕は、どうしたにいいかわからずにその場にしばらく立ち尽くしていた。

だが、思い出したように小箱のラッピングを空けて中身を確認する。

そして、その箱の中には、ホワイトチョコで「貴方を愛しています」という文字の書かれたハート型のチョコがあった。

 

おわり

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。