コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集 作:アシッドレイン
ライ×ミレイで突き進んでましたw
「誕生日おめでとう、ミレイさん」
僕はそう言ってポケットに入れていたプレゼントを差し出した。
シンプルな飾り紙で包まれた小箱にワインレッド色のリボン。
「えっ…私に?」
きょとんとした表情のミレイさん。
あんましうれしくないのかな…。
そう思ったものの、今更引っ込めるわけにもいかない。
「うん。よかったら貰ってくれないかな。たいしたものじゃないけど…」
「ありがとね、ライ。開けていい?」
その返事にうなづく。
すこしわくわくしているのだろう。
ミレイさんの顔が少しうれしそうな表情になった。
その表情で少し僕は安心する。
丁寧にリボンを解き、飾り紙を開く。
そして中の小箱をあけた。
「あ…」
そこにはかわいらしいくも上品にまとめられたロケットペンダントが入っていた。
それを見た瞬間、ミレイさんの表情が一気に喜びに変わる。
うんうん…。
好きな女の子をこういう表情にする時が一番気持ちいいというか幸せを感じちゃうなぁとか思ってしまう。
「あのさ…よかったら、好きな相手の写真とかをいれるといいよ」
本当は、僕の写真を入れて欲しいのだが、そこまでは言えなかった。
告白してしまえばいいと何度も思ったが、今の関係が壊れるのが怖くて出来ない。
なんて意気地ないのかな…僕は…。
前、バイトの女の子達の矛先をかわす為とはいえ、ミレイさんを婚約者って紹介した時はすごく幸せだった。
もっとも、終わったあとの虚しさと寂しさにブルーになったけどさ。
「もしかして…バイトしてた理由って…」
ミレイさんがそう聞いてくる。
さすが頭の回転が速いなぁ。
「うん。ミレイさんの誕生日プレゼントくらい自分で働いたお金で買いたかったから…」
「そうだったんだ…。本当にありがとね、ライ」
ミレイさんは、喜んでてすごくうれしそうな表情なんだけど、なんか違和感を感じた。
なんと言ったらいいのかな、こう申し訳なさそうな感じがする。
「でもね…」
「え?」
その予感が当たりそうな流れに僕はドキリとした。
なにか拙い事でもやってしまったのだろうか…。
「貰っちゃって言いにくいんだけど、私の誕生日…7月なのよ…」
「え???」
「7月24日なの…。誕生日…」
「えーーーーーっ…」
僕は絶句するしかなかった。
そういえば、他の友人達がミレイさんを祝わないわけがない。
それがないというのはおかしな事だとは思ったけど…。
僕は、その場でがっくりと落ち込んでしまった。
「ふう…」
溜息しかでない。
なんてこったい…。
そんな僕を慰めるかのようにミレイさんが声をかけてくれる。
「でも、すごくうれしかったわ、ライ。いつも身につけて大事にするね」
ああ、ミレイさんのやさしさになんか救われる…。
それにすごく喜んでいるから良しとするか…。
そう思いなおすことにした。
でも、もっとうれしい発言はこの後にあった。
「あのさ…、よかったらだけど…今度、ライの写真撮ってもいいかな?」
「え…」
「だって、ライが言ったじゃないの…。好きな相手の写真を入れたらいいって…」
少し頬を染め、恥ずかしそうにミレイさんが言う。
「あ、えーっと…う、うん、僕でいいのなら喜んで」
舞い上がってしまい、思わずそう答えてしまう。
ああ…なんで…「ぼくで」なんて言っちゃったんだろう…。
すごく後悔してしまう。
でも、そんな僕の気持ちがわかるのだろうか、その後のミレイさんの発言でぼくはホッとする。
「うふふふ…。ライで…じゃないの…。ライがいいのよ」
そう言って微笑むミレイさんを僕は最高に幸せな気持ちで見つめていた。
《おわり》