コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集 作:アシッドレイン
酸性雨名義でアップした話。
イメージ的には、犬耳と尻尾つけた三頭身カレンを想像したら近いかも。
とある町の一軒家に1匹のわんこと飼い主の一人の少年が住んでいました。
わんこの名前はカレン、少年の名前はライといいました。
彼らはとても仲良しで、いつも一緒に楽しく生活していました。
でも、ある日からカレンの様子がおかしいのです。
いつも楽しみにしていた一緒の散歩も行かなくなってしまいました。
それにご飯も残すようになってしまいました。
それどころか一匹でこそこそと出かけている様子です。
ライは、とても悲しくなってしまいました。
でも、それ以上に心配になっていました。
彼にとって、カレンは家族のようなものだからです。
ただ一人の大切な家族…。
だからとても心配でした。
へんな人についていってないか、へんなものを食べてないかとても気がかりです。
そこで、彼は隠れてカレンの後をつけてみることにしました。
おやおや…どうやら今から出かけるようです。
周りを見渡し、こそこそと庭から出て行きます。
気が付かないふりをした後、急いでカレンの後を追いかけました。
てくてくてく…。
カレンは歩いています。
よく見るといつもより綺麗に毛を手入れしているようです。
ああ…彼氏でも出来たのだろうか…。
ライの心は、心配で心配でずきりと痛むほどでした。
でも、ここで声をかけたり、戻ったりするわけにはいきません。
なんとか不安を押さえ込み、ついていきます。
10分ほど歩いたでしょうか…。
どうやら、目的の場所に着いたようです。
そこは大きなお庭のある家でした。
どうやら門のところに小さな隙間があるようです。
慣れた様子でそこから入り込むカレン。
それを複雑な心境で見ているライ。
そして、完全にカレンが入り込んだことを確認し、そーっと庭を覗き込みました。
するとそこには、カレンとにゃんこの姿がありました。
どうやらにゃんこは、目が見えないようです。
くんくんくん…。
にゃんこはカレンを確認するかのように嗅いでいます。
そして、にゃーと啼くとカレンと楽しそうに戯れ始めました。
それを楽しそうに受け止めて遊ぶカレン。
なんだ…。
ライは、ほっとしてしまいました。
でもどうして隠れて来ていたんだろう…。
不思議に思っていたら、後ろから声をかけられました。
「もしかして、うちのナナリーと遊んでくれているわんこの飼い主さんですか?」
黒髪のライと同じぐらいの少年でした。
「あっ…はいっ…」
びっくりしてそう答える事だけしか出来ないライ。
そんな彼に少年は、自己紹介をして訳を話してくれました。
彼の名前は、ルルーシュで、飼っているにゃこは、ナナリー。
彼らは、最近ここに引っ越してきたばかりという事でした。
そして、目の見えないナナリーが迷子になって近所のねこにいじめられていたのをカレンが助けてくれたのだそうです。
そして、それ以来、すっかりカレンとナナリーは仲良しになったということでした。
「ナナリーは、ご存知の通り目が見えないんですよ。おかけで、いつも近所のねこにいじめられていて…。
それに友達も出来なくて、いつもひとりぼっちでした。
でも、あのわんこ…カレンでしたね。あの子が来る様になってすごくうれしそうなんですよ。
私としてもナナリーに友達ができたという事は、うれしい事です。
それに、あんな素直ないい子の飼い主さんでしたら、私の友人になってほしいです。
だから、よかったら貴方も一緒に遊びに来てくださいませんか?」
すごく丁寧に話すルルーシュ。
とてもナナリーを大切に思っているのだろう。
だから、そんな彼だったらきっと僕とも気が合うのではないだろうか。
そんな気がライはしました。
だから、ライは喜んでルルーシュの言う事を承諾し、一緒に庭に入っていきました。
ナナリーと無邪気に遊んでいたカレンは、びっくりした様子です。
照れくさそうにうろうろとした後、ぱーっと向こう側に走って離れてしまいました。
どうやら、怒られると思ったようです。
そんな仕草もかわいいな…。
ライはそう思ってしまいました。
「怒らないから、おいで…カレン」
そう言うとしばらく迷った挙句、おどおどと近づいてくるカレン。
ライは、そんなカレンをやさしくなでなでしてやりました。
びくっと反応するものの、怒られないとわかったのか、カレンはそのまま黙って撫でられ続けました。
ぼーとして気持ちよさそうです。
カレンはなでなでされるのが大好きです。
そして、しばらく撫でた後、ライはカレンに言いました。
「よし…カレン。君の新しい友達を紹介してくれるかな?」
そう声をかけるとうれしそうにカレンはわんと吼えて尻尾を激しく振りました。
とてもうれしそうです。
そして、ナナリーの傍に行くとわんわんっと吼えました。
どうやら、紹介するのでこっちに来てという事のようです。
ライはゆっくりと近づきました。
そして、そーっと手を出します。
カレンには、ナナリーになにやら話しているようです。
にゃんことわんこは、言葉がわかるのかな?
ふとそんな事が頭に浮かびました。
でも、本当のところライにはわかりません。
でも、2匹の言葉はお互いに通じているようです。
ナナリーがカレンに導かれて、僕の手の臭いを嗅いでいます。
目の見えないナナリーとってそれが判断するための基準なのでしょう。
しばらく、くんくんと嗅いだ後、にゃーと啼いてぺろっと指を舐めました。
そして、うれしそうに摺りよってきました。
どうやら認めてくれたようです。
その光景をルルーシュは楽しそうに見ていました。
カレンもうれしそうです。
そして、僕もうれしい気持ちで一杯でした。
こうして僕は、カレンのおかげで新しい友達と知り合う事が出来ました。
ありがとう、カレン。
僕は、このかわいい家族がより大好きになりました。
そしてご褒美として、その日の夜ご飯はカレンにご馳走を用意したのでした。
なお…カレンとの散歩コースにルルーシュの家によってナナリーと遊ぶ事が組み込まれたのは、次の日からでした。
おわり