コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集   作:アシッドレイン

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ジャンル 絵本

まぁ、本編とは大きく離れていますが、まったりーと楽しんでください。
楽しめない方は、スルーお願いいたします。

当時は、昼ドロで暗黒面に落ち、その反動でこういった話を書いて、心を正常に保っていたような気がしますw


わんこカレンの家出

最近、カレンは面白くありません。

ライと二人っきりの楽しい我が家に侵入者が来るようになったからです。

その侵入者が来るとライはカレンと遊んでくれません。

だから、その侵入者は大嫌いです。

カレンのライを取り上げる悪い人。

だから、その侵入者が来ると機嫌が悪くなります。

我が家から出て行け!

そう思って唸ります。

でも、ライはいつも機嫌よく侵入者を向かいいれます。

なんで?

どうして?

ライはカレンの事が大事じゃないの?

カレンはとても悲しくなりました。

そして、やっぱり今日も侵入者は来ました。

「いらっしゃい、ミレイさん」

ライはとてもうれしそうです。

そして、侵入者を我が家に向かいいれます。

ライは、カレンのライだ。

そう思って吼えます。

でも、ライにすぐに怒られます。

うううー…。

言葉が通じたらいいのに…。

カレンはいつもそう思います。

そうしたら…。

でも、わんこと人では言葉は通じません。

くぅん…。

カレンはすごすごと引き下がるしかありませんでした。

「ライ、そんなに怒っちゃ、カレン可愛そうでしょ…」

侵入者がそんな事を言っているようです。

とても悔しい。

そんな思いでカレンは一杯でした。

いいもん…。

こんなとこ、出てやる…。

ライなんか…。

ライなんか……。

大嫌いだーーーーっ。

カレンは、家を飛び出しました。

てくてくてく…。

町の中を一人で彷徨います。

てくてくてく…。

でも、どこに行ったらいいのでしょう。

てくてくてく…。

勢いで飛び出したものの、行くあてなどありません。

てくてくてく…。

そうだ。

閃きました。

ナナリーの家でお世話になろう。

そう思ったものの、ナナリーの家はライも知っています。

はあ…。

ため息が漏れます。

駄目だ…。

すぐ連れ戻されてしまう。

でも…。

そう考えてカレンは気付きました。

ライとカレンはいつも一緒だった事。

そして、カレンの知っている場所は、いつも傍にライがいた事を…。

きゃうん…。

そして、悲しくなりました。

なぜか、とてもとても悲しくなりました。

涙が出そうです。

うう…。

なんで…飛び出したんだろう。

とても後悔してしまいます。

でも…もう戻れません。

橋の上で途方に暮れていました。

うううう…。

そしたら聞き覚えのある足音が聞こえてきます。

あの侵入者です。

どうやら探しに来たのでしょう。

「カレン、戻っておいで、ライ探してるわよっ」

そんな事を言っています。

でも、あの侵入者と一緒には帰りたくありません。

カレンは、その場から急いで逃げようとしました。

しかし、急いだため注意が足りなかったのでしょう。

橋から川に落ちてしまいました。

とてもとても大きな川です。

もちろん足がつくはずはありません。

ばたばたばた…。

カレンは、一生懸命泳ごうとしました。

でも、今は冬。

とても寒くて身体が動いてくれません。

ばちゃ、ばちゃ、ばちゃ…。

それでも手足を激しく動かします。

ばちゃ、ばちゃ、ばちゃ…。

でも駄目です。

身体が沈んでいきます。

ああ…私、ここで死んじゃうのかな。

そんな考えが頭に浮かびました。

ごめんなさい…。

そう思ったときでした。

ばしゃーーーんっ。

大きな水音がすぐ近くでおこりました。

そしてすぐに息苦しさから開放されました。

そして、温かいものに包まれます。

カレンは、薄っすらと目をあけました。

ここは天国?

ふとそんな事を考えていました。

でも違いました。

どうやら、ミレイに助けられ抱きしめられていたようです。

「大丈夫?」

やさしい笑顔でミレイはカレンを見つめます。

でも、ミレイの唇が紫になっていました。

それに身体がガタガタと震えていました。

全身が濡れているようです。

あ…。

カレンは悟りました。

溺れている自分を、侵入者は飛び込んで助けてくれた事に…。

ううう…。

カレンは、とても自分自身が情けなくなりました。

この人は、こんなに寒いのに水の中に飛び込んで助けてくれたのに。

私をこんなに心配してくれているのに。

それなのに私はなんて態度をとっていたんだろう。

そして、とても悲しくなりました。

うっうっうっ…。

涙が溢れそうです。

そんな時でした。

なでなでなで…。

頭を撫でられました。

ミレイの綺麗な手がやさしく癒すように…。

ああ、なんて落ち着くんだろう。

ライとは違う安心感を感じました。

「ライが心配してるから、帰ろう…ね」

ミレイはやさしくカレンに言いました。

こくんっ。

素直に頷くカレン。

そして…。

くしゅんっ…。くしゅんっ…。

二人同時にくしゃみをしてしまいました。

そして、互いに見詰め合った後、二人は笑い出しました。

今までのわだかまりが消え去ったように笑いました。

とても気持ちよく笑いました。

「よしっ、一緒にお風呂入ろうか…」

ミレイがカレンをぎゅっと抱きしめて言いました。

わんっ…。

カレンも元気よく答えました。

こうして、二人は仲良しになりました。

ライがびっくりするほど、カレンとミレイは仲良くなりました。

そして、ミレイがくると三人はいつも一緒です。

びっくりするほどべったりです。

でもどうしてでしょう。

それには訳がありました。

カレンとミレイは仲良しだもん。

でも仲良しだけどライと二人っきりにはさせないもん。

仲良しでもそれだけは駄目だもん。

ライは、カレンのライだもん。

わんこカレンは、心にそう誓っていたのでした。

 

 

おわり

 

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