コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集 作:アシッドレイン
最近、ライの様子がおかしい。
私を…特に私の胸を見ないようにしている気がする。
こう見えても結構大きいし(ミレイさんには負けるけど)形も悪くないというか美乳って感じだし(シャーリーにはかなわないけど)、自分で言うのもなんだけど、揉み応え抜群の自慢のバストだ。(自分で揉んで確認済み。でも変な気持ちになってきたので途中で止めちゃったけど…)
でも、それを見ないようにしているというのはなんか女として否定されている気がする。
(まぁ、好きでもない相手からジロジロ見られるのは嫌だけどライならいいかなぁ…恥ずかしいけどね…)
なんでだろう…。
そんなことを思っていたらC.Cに声をかけられた。
「おい、カレン。一応言っておくが…」
「な・なによ…」
「喋りながら考えをまとめるのはやめたほうがいいぞ」
「へ?!」
さーーーっと血の気が引くのがわかる。
「自慢のバストをライが見てくれなくて寂しいのだろう?」
「キャーーーーーーーーーーっ、きゃーーーーーーーーーっ」
あわてて奇声を発して周りを見渡す。
ふう…誰もいない…。
ほっとしている私を無視してどこかにいこうとするC.C。
「ち・ちょっと…どこに行くの…」
「いや…井上あたりに喋ろうかなと…」
「おい…(怒)」
がっしりとC.Cの肩を掴む。
「なんだ?こう見えて忙しいのだ、私は…」
「ピザ2枚」
「ほほう…ちと足りぬな…」
「くっ…ピザ2枚と私が持っているちーず君応募券3枚」
ニタニタと笑いながらうなづくC.C。
「よかろう。それで手を打とう」
(くうっ…この悪党っ…)
満足げなC.Cは、私の非難の視線を勝者の余裕で平然と受け止めている。
「だが、このままだとあまりにも心苦しい。そこでだ…」
ニタリと笑ってもったいぶって言う。
「お前の為に特別にいいことを教えてやろう」
「な・なによ…」
「ふふん。つまりだ、見てもらおうとするのではなく、釘付けにすればいいという事だ」
「あ…」
思わず、納得してしまう。
「だから、こうすればいい」
そう言うと、思いっきり私の胸元を開く。
そう、もう禁制の部分が見えるくらいに…。
「ち・ちょっとなにするのよぉーーっ」
「い・痛いではないかっ…」
気がつくと胸元を押さえつつポカポカC.Cを叩いていた。
「あ…ごめんなさい…ってなにやってんのよ」
「いやだから…」
再び私の胸元の方に手を伸ばす。
どげしっ…。
右ストレートを食らわして動きを止める。
「だから、口で言いなさい…口で…」
「くうっ…なかなかいいパンチをもってるようだな…じゃなかった。つまりもっと胸元を開いて釘付けにしたらどうだという事だ」
頬をさすりながら、説明しだす。
「普段から胸元を見せないだろう、お前は…。そういう娘が二人きりになった時、なにげなく胸元を強調すれば、大抵の男はそこに目線釘付けだ。
特にお前は、いいものをもっているからな。朴念仁のライでも多分悩殺だ」
「確かに…」
思わず納得してうなづく。
「そうだな…戦闘訓練の後のミーティングの時とかどうだ?今日も二人でするのだろう…それにパイロットスーツなら丁度胸元の広がりを調整できよう…」
「おおーっ」
ここまでC.Cの計画に納得できたのは初めてかもしれない。
「…こうだな…「暑いわねぇ~」とか言いながら開くといいぞ」
「うんうん…」
こうしてC.C立案の胸元釘付け作戦の実施が決定したのだった。
そして、戦闘訓練後のミーティング。
いつもどおりの二人の空間。
よし、やるなら今しかない。
そう決意するもののなかなか踏ん切りがつかない。
そんなことを思っているとライと目が合った。
しかし、すぐ逸らされてしまう。
(なんで?どうして?2~3日前まではこんな事なかったのに…)
やっぱり、恥ずかしいけどやるしかないっ。
女は度胸だ。
え…なんか違うって?
細かい事は気にしないっ…。
わざとらしいかなと思いつつ、ファイルを団扇代わりに扇いでまずはジャブ。
「しかし、訓練の後って暑いわよね」
「そ、そうだね」
よし、準備は整ったっ…。
おもむろにスーツのファスナーをすーっと胸の半ばぐらいまで下げる。
スーツ着用時には、ブラは付けてないので自慢の胸の白い肌の一部が見える。
(おおーーっ…チラチラ見てますよ…ライが…。うふふふ…。なんか幸せかも…)
だがっ…これで終わりじゃないからねっ。
本命はこれからだっ。
スーツの開いた胸元の裾を握ると軽くパタパタと動かす。
多分、ライの方からは見えそうで見えない微妙なラインだと思う。
ごくりっ…。
ライの唾を飲み込む音が響く。
視線はすでに胸元に釘付けである。
やったーーっ、やったよC.C。
勝ったよぉぉぉぉぉっ…。(?)
もう最高の瞬間である。
が…それはすぐに急降下して最悪な瞬間へと変わる。
「やめろよ…それ…」
ライは、そっぽを向き部屋から出て行こうとする。
なんで?
愕然とする私。
「なんで…どうしてぇっ…なんで、私を見てくれないのっ」
私は、我を忘れ、そう叫んでいた。
「こんなに好きなのに…好きな人に…避けられてるんじゃ…辛いよぉ…」
目から涙が零れ落ちる。
私は、もう我慢できなかった。
「ライに嫌われたら…私…私…」
もう何を言っているのかわからなくなる。
頭が真っ白になって、呆然としてしまう。
そんな私をライは、やさしく抱きしめてくれる。
「馬鹿だなぁ…カレンは…」
「え?!」
「ぼ・僕だって…カレンの事が…す・好きだから…」
真っ赤になりながら告白してくるライ。
「でも…最近…私、避けられているって…」
苦笑し謝るライ。
「ごめん…。そんなに気にしていると思わなかった。実は…」
「実は?」
ますます真っ赤になるライ。
「カレンがあんまり魅力的で……押さえ切れなくなりそうで……ほら…僕も男だし…」
「へ?」
「だからっ…男の欲望というか…なんというか…えーとですね…」
もう何言っているのか本人わかってないけど、なんとなく言いたいことは理解できた。
なんて可愛いんだろう。
そう思ってしまう。
私は自然とライの右手を胸の方へ導く。
「あ…」
「ライだったら…いくらでも見てもいいんだよ。触っても…それに…それに…」
私は真っ赤になりながら、そう言うとライの唇にキスをした。
「ライが望むなら……それ以上だって…」
唇を離し、そう言い切る。
(よっしーーーっ。一気に勝負よっ…。これで決めるわっ)
「カレンっ…」
ライが私を押し倒す。
(来たーーーーっ)
もう心臓バクバクものです。
あー…こんな感じ初めて…。
しかし、二人の甘い時間は、ここで終わった。
「いやぁ…最近の学生さんは…熱いねぇ」
井上さんが楽しそうにこっちを見ている。
「おおーっ…いけーーっライっ…」
野次を飛ばしてるのは玉置。
「カ・カレン…ひ・避妊はするんだぞ」
泣きながらぶつぶつ言ってる扇さん。
そう、黒の騎士団のメンバーがちっゃかり覗いていたのだった。
そして、その後ろでピザの箱を3つ抱え、楽しそうに移動しているC.Cの姿が見える。
(あのぉ…おんなーーーーーーっ。乙女の純情を踏みにじりやがってぇーーーーっ。絶対泣かすっ・・。いつか絶対泣かすーーーーっ)
私は、心に誓ったのだった。