コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集   作:アシッドレイン

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カップリング、ライ×カレン



出会い その3

人は少しずつ変わっていく。

きっかけは関わった人によってだけど、どう変わるかは本人次第。

どうかいろんな出会いを大切にして、それをきっかけに貴方の思う方へと変えていってください。

それが貴方の人生を彩るのだから…。

 

 

「おまたせ、二人とも」

アイスを3つ持ってライが帰ってきた。

「いやぁ…人多くてさ…はい、カレン」

自然にまず私にアイスを渡してくる。

それを受け取る手が少し震えているがライは気が付いていないようだ。

横を見るとシェリルが「ほらね」と言いたげな表情でウィンクしてたりする。

それだけで真っ赤になってしまう。

「どうしたの?」

シェリルにアイスを渡すとライが不審がって私の顔を覗き込んでくる。

「な・なんでもないわよ…。さ、溶けないうちに食べましょ」

「そうそう。それに気になる女の子にいろいろ聞きたいのなら、自分の彼女にしてからにしなさい、少年っ」

その言葉で慌てふためくライ。

「そ・そんなっ…カレンっ…」

ライが助け舟を私に求める。

今までの私だったら、ライと同じように困惑しあたふたしていただけだろう。

でも、今の私は少しだけど強くなった。

シェリルに勇気をもらったから…。

だから、少しずつでもいいからライとの恋を育て楽しもうと思う。

「私なら、告白いつでもOkだからね…ライ」

真っ赤になりながらそう言ってみる。

でも、今はそれが精一杯。

ライは、その言葉に余計に混乱し真っ赤になってパニックになっている。

私だって真っ赤だろう。

でも、とても楽しく気持ちいい。

シェリルが言っていた意味がなんとなくわかってきた気がした。

そんな私たちをシェリルはやさしく見守っていてくれていた。

 

 

結局、その日のデート(?!)はすっかりシェリルに引っ掛けまわされて当初の予定とはかけ離れたものになってしまった。

しかしそれでも楽しかったし、ライとの絆の確認が出来たような気がする。

そして、なによりライへの気持ちがはっきりしてすっきりしたような気がした。

今なら、聞かれたら答えれるかもしれない。

「私は…ライが好きです」ってはっきりと…。

 

 

そんなこんなでシェリルとの出会いから2日後…。

ここは生徒会室。

皆そろってTVなんかを見ている。

なんでもブリタニア本国で最高の歌姫シェリル・ノーマンという歌手が明日のライブについてインタビューを受けているのが映っている。

「うーーん…チケット取れなかったのよねぇ…」

会長が悔しそうに画面を見ながらぷつぶつ言っている。

「あ…会長も駄目だったんですか?」

シャーリーも同じように取れなかった口らしく悔しそうな表情だ。

で、そんな話を耳に入れながら、私はどこか違和感を感じていた。

なんか…見た事あるような…。

ライもどうやら疑問に思ったのだろう。

二人して画面に映るシェリル・ノーマンの姿を凝視する。

「「あーーーーーっ」」

二人同時に気が付く…。

「「シェリルさんーーっ」」

私たち二人の叫びで皆の視線がこちらに集中する。

「あ…いや…なんでもないです~」

「そうそう、人違いでした」

あわてて言い訳する私とライ。

「怪しい…怪しいわっ…」

ミレイさんが疑いの眼でこっちを見ている。

「そういえば、この前の休日から二人の様子がおかしかったよねぇ…なんかさ…」

シャーリーがそんな事を言い出す。

(やめてーーーっ、シャーリーっ…ミレイさんに餌与えちゃ駄目ーーっ)

「そういえば…そうよねぇ…。ふふふ…何があったのかなぁ…。さあ、きりきり白状しなさいーーっ」

(ああーーーっ…ミレイさんが…)

すがりつくように周りを見回す。

ニコニコしているだけのスザク。

呆れ顔で我関せずのルルーシュ。

ミレイさんの腰ぎんちゃくのリヴァル。

真っ赤になりながらも興味津々のニーナ。

きょとんとして状況把握の出来ていないナナリー。

(ああ……誰か助けて…)

だが私の願いがとどいたのだろうか…。

その願いは、意外なところからやってきた。

「急遽決まったライブで歌う新曲は、ここエリア11で知り合いになった二人の友達をモデルにしたものです。ライ、カレン…ありがとね」

シェリルの声がTVから流れる。

私たちに集中していた視線が一気にTVに向けられる。

(助かったーっ。今のうちに逃げなきゃ…)

ライとアイコンタクトを交わし、そーっと部屋を抜け出そうとする。

しかしシェリルの次の言葉が私たちを絶体絶命に追い込んだ。

「それと、ライ、カレン…お互いに素直になっていい恋してね。二人はお似合いなんだから…」

その瞬間、皆の視線が再び私たちに戻ってきた。

先ほどとは比べられないほどの熱さを含んで…。(ミレイさんとシャーリーが特に…)

(シェリルさんの馬鹿ーーーーーっ)

私は、心の中で叫んでいた。

 

 

1週間後、1枚のデータチップがメッセージと共に生徒会室に送られてきた。

メッセージには、「二人の恋がうまく行きますように」と書かれており、シェリル・ノーマンのサインが入っている。

そして、データチップには、ライブから取り込んだであろう音源で歌が1曲入っていた。

「思い思われて恋は育っていく」

そう曲のタイトルはつけられていた。

 

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