コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集 作:アシッドレイン
内容的には、「出会い」の後日談だと思っていただければいいかと思います。
「ふう…やっと終わった…」
最後に残った書類の整理が終わり、確認をしてもらおうと後ろの席にいるライに声をかけようとした。
「すーー…」
そこには穏やかな寝息を立て眠り込むライの姿。
(まぁ、仕方ないか…。ここ2日ばかりほとんど徹夜状態だからね。少しぐらい休ませてあげないと…)
私は、起こさないようにボリュームを極力押さえデータチップに入っている曲を流す。
「思い思われて恋は育っていく」
シェリルさんからもらったあの曲だ。
あれ以来、私とライのお気に入りになっている。
スローバラードがゆっくりと時間の流れを感じさせる。
私は、気持ちよさそうなライの寝顔を覗き込む。
黒の騎士団の作戦補佐として、生徒会の学園祭実行委員長として忙しい毎日を送る彼。
そんななんでも一生懸命の彼。
そんな彼がすごくまぶしい。
シェリルさんの一件以来、すっかりお互いを意識するようになってからもいろいろあったっけ…。
いろんな思い出が頭をよぎる。
時には喧嘩もしたし、意見の衝突もあった。
でも、それはお互いがお互いを大切に思っていたため…。
その度に仲直りを繰り返し、お互いの事がもっとわかったような気がする。
「ライ…大好きだよ…」
そーっと囁いてみる。
「うーーーん…」
「くすくすくすくす…」
まるでわかっているさというような反応に思わず笑いがこみ上げてくる。
すーっとライの指に自分の指を絡める。
ごつごつしたそれでいて温かくて絡めているとほっとする指。
「ライ…これからもずーっと一緒だからね…」
私は、そう囁くと襲ってくる睡魔にそのまま身を任せた。
ゆっくりと瞼が閉じられていく。
そしてライの寝顔を目に焼き付けて、私は眠りに入っていったのだった。
「ごめぇ…」
最終確認の為、ミレイはいつもどおり生徒会室に声をかけて入ろうとしたが途中で言葉を打ち消した。
なぜか。
なぜなら、そこには仲良く手を繋いで眠っているカレンとライの姿があったからだ。
その様子は、微笑ましく初々しい。
幸せそうな二人の寝顔。
それが目に入った瞬間、無意識で声を抑えたのである。
そして苦笑する。
(仕方ないわねぇ…。出直すとしますか…)
二人を起こさないようにそーっと生徒会室を出る。
(1時間ばっかりルルーシュからかって時間潰してくるかな)
そして、ドアを閉める時に再び目に入る二人の姿。
(ふう…結局、こうなっちゃったか…)
ミレイは、自分の中にある淡い思いをそっとしまいこんだ。
そして、二人に精一杯の祝福を送ろうと思う。
好きな相手の幸せを祈るのも相手を思う方法の1つだと思うから…。