コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集   作:アシッドレイン

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カップリング「カレン→ライ×井上」
ジャンル「昼ドロ」

注意点
えーと、微エロ描写あります。
また、ライのヘタレ警報発動中です。
以上の点で問題ある人は、スルーお願いいたします。
それとかなり内容ドロドロになりつつあります。
さわやかな恋愛を求める方は、多分…というか絶対見ないで下さい。


合流した後に…その2

「ねぇ、ライくん…後悔してる?」

私は服の乱れを直しながら、同じように無言で服の乱れを直す彼に聞く。

ここで後悔してるとか、遊びだったとか言われても構わない。

それでも彼に抱かれたという事実は変わらないし、諦めもつく。

だが、彼は寂しそうな表情を浮かべると私をやさしく抱きしめた。

「そんな悲しい事…言わないで下さい、井上さん」

彼の温かさが私を包みこんでいく。

優しすぎるよ…ライくん…。

離れられなくなっちゃうよ…。

私は彼のたくましい身体に身も心も委ねきってしまいそうだった。

「このまま、僕の部屋に来ませんか?」

「えっ?」

「いや、シャワーぐらい浴びた方がいいかなって…」

真っ赤になりながらたどたどしく言う彼。

私はその姿にくすりと笑い、彼の顔を覗き込むように見上げる。

「そうね、それがいいわね」

身体の中で落ち着いていた情熱の炎が再び燃え始める。

私の心があの甘美な時間を再び求めたい思いに塗り替えられていく。

無意識のうちに、私は甘えるように身体を摺り寄せ、甘い声で囁いていた。

「でも…シャワーの前に…もっと私をライくんの色に染めてね」

私の言葉にさらに真っ赤になるものの、彼はゆっくりと頷くとごくりと唾を飲み込んだ。

 

 

あの夜から、私達の関係は大きく変わった。

昼間は今までと同じ関係を装いながら、夜には彼の自室で昼間の鬱憤を晴らすかのようにハメを外し、獣のように互いの愛欲に溺れる。

他人が見たら、淫らで破廉恥だと映るかもしれない。

また、それはただの傷の舐め合いでしかないと言われるかもしれない。

だけど、私はこの関係を幸せだと感じ、失いたくないとさえ思い始めていた。

 

 

「ねぇ…、井上さん。ライとのセッティングの件、どうなってます?」

休憩時間にカレンが怪訝そうな顔で聞いてくる。

あの相談を受けて、1週間近くが経っていた。

「え?」

私は一瞬、何のことかわからなかった。

もうすっかり忘れかけていたのだ。

「あ…ごめんね。仕事が忙しくて…」

思い出すと、慌てて誤魔化す。

「そうだったんですか…。すみません、忙しい時に…」

本当に申し訳なさそうにカレンが謝ってくる。

いいえ違うの…カレン。

謝らなくてはいけないのは、私の方なの。

私の心を罪悪感が責めたてる。

「いいの。私こそごめんなさいね。ちゃんと用意するから…」

「はいっ、お願いします、井上さん」

安心した表情で微笑むカレンの姿。

その姿はとても眩しく、私をより惨めな気分にさせていく。

だけど、そんな感情をしまい込み、微笑む。

彼との関係を知られるわけにはいかないから…。

そう…カレンだけには…。

 

 

「精が出るな…ライ」

愛機の整備をしていると後ろから声をかけられた。

「ゼロ。珍しいな、君がこんなところに…」

整備の手を止めて、彼の方を向く。

「相談があってな…。時間いいか?」

ゼロにしては回りくどい言い方だ。

「どうしたんだ?ゼロらしくないな…」

僕の言葉に、ゼロの首が微妙に揺れる。

多分苦笑でもしているのだろう。

「まぁ、前だったらそれでもよかったんだが、今の君は藤堂中佐の直属部隊だからな」

ああ、そういう事か…。

その言葉で納得する。

確かに藤堂中佐率いる旧解放戦線の兵士達は、黒の騎士団に参加している。

だが、何でもゼロの好きなように出来るわけではない。

現時点では、あくまでも協力体制なのだ。

それに、無理をして友好な関係を壊したくないという事もあるだろう。

「わかった。もうちょっとで整備が終わるから…。どこに行けばいい?」

「すまないな、司令室にいる。そこに来てくれ…」

「わかった。30分後に伺うよ」

「待っているぞ、ライ」

その答えに満足したのか、ゼロはそう言うと格納庫から出て行った。

 

 

「よく来てくれた」

ゼロはそういうと椅子を薦める。

僕も立ち話をするつもりはなかったので、薦められた椅子に腰掛けた。

「まず、以前の互いのすれ違いに対しての修正を行いたい」

ゼロはそういうと僕の方を見る。

「そうだね。今は共に戦う仲間同士だからこれ以上いがみ続けてもしょうがないからね」

「ああ、蟠りは捨てるべきだ。互いの未来の為に…」

「ふっ、相変わらずうまいな…。わかった」

互いに自然に手を出し、がっちりと握手をする。

そして、互いの意思を確認し手を離す。

「でも、呼んだのはそれだけじゃないんだろう?」

僕のその問いかけに、ゼロは苦笑する。

マスクの奥から、かすかに笑い声が聞こえる。

「さすがに抜け目がないな…お前は」

「いやいや、これでもいろいろ実体験してきたからね。おかげで少しはマシになるさ」

苦笑してみせる。

ゼロのマスクが揺れる。

多分、笑いを堪えているのだろう。

しばしの間が開き、揺れが収まるとゼロは話を切り出してきた。

「単刀直入に言おう。ライ、私の元に戻ってこないか?」

僕はその言葉に驚いた。

「どういう意味だ?今でも、僕は黒の騎士団に参加しているが…」

「言葉どおりだよ。君を私直属にしたい」

僕は彼の真意を測ろうとする。

自然と表情が厳しいものに変わっていく。

「他意はない。私やカレンの手助けをしてほしいだけだ」

そこで一呼吸をいれ、話を続ける。

「特にカレンのパートナーの役割に期待している。今の他の黒の騎士団のパイロットの腕では、カレンとは組ませられん」

それはそうだろう。

使用する機体性能も違うが、何より操縦技術に雲泥の差がある。

彼女と組めるのは、僕を除くと藤堂中佐や四聖剣くらいのものだろう。

その中でも、仲違いしたとはいえ、僕はゼロの部下だったという経緯があり頼みやすい。

また、いくら腕が立つとはいえ戦場での単機での行動は危険が大きく、カレンほどのパイロットを些細な事で失いたくない。

そういう事を考えての提案なんだろう。

だが、そうはわかっていても僕の心の中でゼロに対しての嫉妬の炎が燻っている。

井上さんとの関係がありながら、未だに僕の心の中にはカレンへの思いが強く残っている。

だから自然と口調が厳しいものになってしまっていた。

「カレンにえらくご執心だな…ゼロ」

「そう言うな…ライ」

ゼロは、僕をなだめるかのように穏やかに言う。

「私にとって彼女は切り札であると同時に頼もしい仲間だ。だが、それ以上でも、それ以下でもない」

そこで一呼吸を入れるゼロ。

そしてゆっくりはっきりとした発音で言った。

「だから君の思いを邪魔するつもりはないよ」

その僕の心を見透かしたような言葉に僕は絶句するしかなかった。

そして、ゼロはさらに言葉を続ける。

「それにカレンも君の事を満更でもないと思っているようだしな…」

カレンが…僕の事を…。

その甘い誘いに僕は頷きそうになっていた。

だがなんとかその誘惑を押しとどめ、ゼロに後日返事をすると言ってすぐ退室した。

なぜなら…このままゼロの話を聞いていたら、躊躇なく承諾しそうで怖かったから…。

その夜、僕は充実した疲れを感じながらベッドの中でゼロの話を思い出していた。

「どうしたの…何か考え事?」

僕の身体に擦り寄ると怪訝そうな表情で井上さんが僕の顔を覗き込む。

肌が密着し、互いの体温を感じる。

うっすらと汗をかき、頬を染めている彼女はとても愛らしい。

僕は、井上さんをぎゅっと抱きしめる。

柔らかく豊かな胸が僕の肌に押し付けられ気持ちがよかった。

「あんっ…。もう…誤魔化そうとしてるぅ」

甘えた声で井上さんが抗議の声を上げる。

「違うよ…。こういうのが誤魔化すって言んだよ」

そう言って井上さんにキスをする。

軽い抵抗を見せていたものの、すぐにキスに夢中になる井上さん。

「どう…わかった?」

唇を離して、笑顔で囁く。

「もう…すっかり女の子の扱いがうまくなっちゃってぇ…」

満更でもないという表情と甘えた声で抗議されるが、それが心地よい。

「どうすれば許してくれる?」

「そうね…。ちゃんと悩んでいる事があったら相談する事。それと…」

井上さんは、僕の首に手を回しながら言葉を続ける。

「また私を可愛がって…」

その媚を売るような声が僕の欲望を激しく刺激する。

「喜んで…。井上さんが満足するまで何度でも可愛がってあげるよ…」

僕はすぐにそう答える。

「うれしいわ…ライくん…」

互いに唇を重ね合わせると裸体を密着させ、手足を絡ませていった。

 

 

「ふう…」

私は、ベッドに寝転ぶと天井の蛍光灯をぼんやりと見ている。

だが、頭の中では今日ゼロに言われた事を考えていた。

「カレン…まだ本人の返答待ちで本決まりではないが、よかったらライと組んでみないか?」

「え…どういうことですか?」

私は、驚き聞き返す。

「近々大規模な作戦を行うにあたり、少しでも勝てる要素を上げたいというのが1つ。

それに、彼だったらカレンの紅蓮と組んでも遜色ない活躍が出来るというのが2つ目…」

そして少し間をおくと優しい口調で言葉を続ける。

「後は、カレンとライの関係改善のきっかけになれば…というのが3つ目の理由だ」

私は、真っ赤になって最後の理由を問いただす。

「私が君に出来るのは、これぐらいしかないからな…」

ゼロはそう言うと考えておいてくれと言い残し去って行った。

ゼロはわかっていたんだ…。

ライに対しての私の気持ちを…。

だから…私にあそこまで言ってくれたんだ。

ゼロに対しての感謝の気持ちが湧き上がってくるのと同時に、ライへの思いもはっきりと自覚できる。

このまえまでモヤモヤとしていたほずなのに…。

それは、多分…ゼロが少し背中を押してくれたから。

だから、きちんと伝えよう…。

彼にこの気持ちを…。

私はそう決心する。

まずは、井上さんに早く機会を作ってもらわなくっちゃ…。

私は明日一番に彼女のところに行く事を決めると心地よい眠りに入っていった。

 

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