コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 短編集   作:アシッドレイン

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カップリング「ライ×井上」
ジャンル「昼ドロ」

注意点
R指定出来そうな残虐描写らしきものあり。
また、ライのヘタレ警報超発動中です。
さらに井上さんの病み具合絶賛進行中です。
以上の点で問題ある人は、スルーお願いいたします。
それと内容ドロドロになってます。
さわやかな恋愛を求める方は、絶対見ないで下さい。



合流した後に…その6

「あら、いらっしゃい…。どうぞ上がって、上がって…」

井上さんは、そういうと僕を部屋に案内する。

しゃれた感じのシンプルな3LDKだ。

「あ…お風呂の方は、ちょっと見せたくないものあるから覗かないでよ」

そう言ってニコニコと笑う。

「ああ、わかった…」

あの言い合いから2週間近く過ぎているが、その笑顔に違和感を僕は感じた。

怒ってないのか?

それならなぜ連絡してこないのだろうか…。

「ちょっと待っててね。もうちょっとで完成だから…」

彼女はキッチンで料理を続けている。

エプロンをかけて料理する井上さんの姿は、新鮮で可愛かった。

ただ、手際よく何かの肉を切っている包丁が反射で時々光りドキリとする…。

あははは…何かのサスペンスじゃあるまいし……。

そう思ってしまう自分自身の考えに苦笑した。

何気なく部屋の中を見渡す。

そして再び井上さんに視線を戻した。

その時だった。

包丁をもったまま、僕に近づいてくる彼女を視界に捕らえたのは…。

無言で近づいてくる。

ぎらりと光る包丁。

恐怖を感じ、思わず及び腰になる。

「ひっ……」

口からは言葉も出ない。

「何驚いてるの?もうちょっと時間かかるから、TVでも見ててね」

そう言ってTVのスイッチを入れるとキッチンに戻っていく。

驚かさないでくれよ…。

僕はほっとすると同時に何故怯えているのか自分自身理解できなかった。

 

 

30分もしただろうか。

エプロンを外して、井上さんが両手に料理を盛った皿をもってくる。

どうやら完成したようだ。

「お待たせ~♪」

そういって、皿をテーブルに載せるとキッチンに戻って次々と料理を運んでくる。

「手伝おう…」

そう言うと立ち上がって手伝おうとするものの、井上さんに座って待つように言われてしまった。

こういうのも悪くないなという気がする。

そして、何回か往復した後には、テーブルの上にはいろんな料理が並べられていた。

「さぁ、どうぞ…」

にこやかに笑う井上さんが料理を勧める。

どれもおいしそうなものばかりだ。

ただ、ちょっと肉料理が多い気がする。

「あははは…ごめんね。材料の準備に手間取っちゃって…」

苦笑する井上さん。

「だって、今日来るとは思ってなかったし…。もっとも明日連絡するつもりだったんだけどね」

「それは…どういう事?」

疑問が頭を過ぎる。

「まぁ、食事が終わったら説明するから…」

そう言われてしまっては返す言葉もない。

僕はいわれるまま料理に手を付けていった。

「おいしいな…これ…」

すべての料理はとてもおいしく、あっという間に料理は僕のおなかの中に収まっていく。

「ところで…この肉って何の肉なの?すごく変わっているね。初めて食べた気がする」

「うふふふ…。そ・れ・は…秘密っ」

くすくす笑いながら井上さんが質問をはぐらかす。

以前の井上さんからは想像できないほど無邪気に笑っている。

連絡が取れなかった間に何があったのだろう…。

僕の心に不安が押し広がっていく…。

そして、それは井上さんの姿を見る事でますます大きくなっていく。

「ほら、どんどん食べて…男の子だから、まだいけるよね」

考え込んでしまい箸の止まった僕に料理を勧めてくれる井上さん。

僕は、それに答えるかのように再び食べ始めた。

 

 

「ふうっ…。食べた食べた~」

ライくんは、お腹をさすりながらリラックスしている。

ふふふ…。

口元から自然と笑いが漏れる。

まさかこういう日常的な幸せを感じる日がくるなんて思いもしなかった。

私たち…まだやり直せるのかもという淡い期待さえ抱いてしまいそうになる。

-あら…まだそんなこと思ってたんだ…。

あきれ返ったような声でもう一人の私が心の中に現れる。

だって…、私…。

-くすくすくす…。あの日からナニヲしてきたか思い出せばいいわ。

その言葉が、私の期待を簡単に突き崩す。

-彼に捨てられ、毎日のように何人もの男と…。

いやぁぁぁあぁっ…いわないでぇっ…。

-それに…もう後戻りは出来ないわよ…。ふふっ…。

もう一人の私が残酷なゲンジツを突きつける。

-だって…ねぇ…。

うふっふふふふふ…ふぁっははははははははははは……。

もう一人の私の口元が醜く歪み、笑い声が本当の私の心に響いていく。

その笑い声は、反響しあってより大きくなっていく。

わかってる…。わかってるよっ…。

私は、大きくなっていく声に耐え切れなくなり、叫ぶ。

もう…後戻りは…出来ないって事は…。

ゴメンネ…らいクン…。

ワタシ……ヤッパリ…ダメダ……。

ワタシハ…。

ワタ…シ…ハ…。

 

 

「おいしかった?」

井上さんは、台所で片付けながら聞いてくる。

「うん…おいしかった。料理うまいんだね。井上さんの料理、初めて食べたよ」

何気なく言った言葉に動きが一瞬止まり、ぴくりと反応する井上さん。

「ん?!」

だが、すぐに再び片づけを再開したようだ。

もしかしたら、気のせいだったのかもしれない。

「そういえば…カレン元気にしてる?」

「あー…元気だと思うよ。ただねぇ…」

「ただ?」

井上さんは、手を休めこっちを向いて聞いてくる。

「昨日から連絡取れないんだ…。どこ行ったのかなぁ…」

「ふーんっ…そうなんだ…。なんなら今からもう一度、携帯に連絡してみたら?」

「え?!」

「私も久しぶりに話してみたいし…。あ、二人の関係はバラさないから安心してね」

言いながらいたずらっぽく笑っている。

「OK。ちょっと待ってて…」

僕は、カレンの携帯番号をアドレスから選択するとボタンを押した。

すぐに相手を呼び出すガイダンスが耳元に流れてくる。

その時だった。

ほぼ同時に…。

ピルルルルルルッ…。

ビルルルルルルルルルルッ…。

井上さんのエプロンのポケットから電子音の呼び出し音が響いたのは…。

「ど、どういうこと…」

今までの無邪気な笑顔のまま、井上さんがエプロンのポケットから赤いかわいらしい携帯を取り出す。

それが鳴っている…。

そして、それは間違いなく…カレンのものだ。

付いているストラップは、確か…僕が…お守り代わりになるといいなって渡したピンクのウサギのやつだ…。

「うふっ…うふふふふふふふふっ」

井上さんの指が離れ、携帯が床に落ちる…。

かしゃんっ…。

床に落ちると、くるくるとまわり転がる。

「カレンは…ね…」

笑顔のまま、言葉を続ける井上さん。

その姿に、ゾクリっと寒気が走り、僕の身体中の毛が逆立つ。

「ここにいるの…」

「えっ…?!」

意外な言葉に僕は聞き返す。

「どこにいるんですかっ…」

「うふっ…ほらそこに…」

ゆっくりと僕の方を指差す。

「こんな時に冗談はやめてくださいっ」

僕は恐怖に駆られ、叫んでいた。

見た目は普段と変わらないはずだが、今の井上さんの姿に恐怖し、パニックになっていた。

「冗談じゃないわ…。ほら…ライくんのおなかの中に…」

その言葉の意味が一瞬、理解できなかった。

だが、井上さんの言っている意味が理解できた途端、僕は嘔吐感に襲われる。

駆け出してトイレに駆け込み、食べた物をすべて吐き出した。

油汗がどっと噴出し、それでいて体温は急に下がっていく。

そんな僕を楽しそうに見ていた井上さんは、ゆっくりと台所にいくと包丁を持った。

「どうだったかしら…ライくんっ…。愛してる人とセックス意外で一緒になれた感想は?」

微笑みを絶やさず、彼女が僕に近づいてくる。

僕は、そんな彼女の姿に怯え、ガタガタと振るえる事しか出来ない。

言葉を発する事さえ出来ず、思考は恐怖で止まってしまう。

いやだぁ……。死にたくない…。

ただそれだけがぐるぐると頭の中を駆け巡る。

「うふふふ…。すぐには楽にさせてあげない…。たっぷり…楽しませてね…ライくぅんっっっっっ」

蛇に睨まれて動けない蛙のような状態の僕に彼女は近づくとやさしく微笑む。

一瞬助かるのか…と淡い期待をもたらすような幸福感に満たされた笑顔。

そして…その笑顔に見とれ、一瞬力が抜けた瞬間……振り下ろされた…。

僕の罪を償わせるための一撃が…。

赤いものが飛び散り…周りも紅く…染まっていく…。

身体に焼けるようなイタミが走る…・

イタイ…イタイよぉ…。

視線が…井上さんを捕らえた。

幸福感に包まれたエガオで包丁を再度振り下ろそうとしている。

そして、振り下ろされると同時に…ボクの身体にまたヤケタようなイタミが走る。

そして、噴出した紅いものが井上さんの顔を濡らしていく…。

アア…ナンテ…キレイナンダロウ…。

ボク…ハ…ソレニ…ミトレテシマウ…。

アア…ナンテ…キレイナ…紅…。

ボク…ハ…ナニヲ…。

ボク…ハ…・

ボ…ク…。

……。

そして、何度かの焼けるような痛みを味わった後……ライの意識は暗闇の中に沈み込み……そして…再び浮き上がる事はなかった。

 

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