走者がガバったら(世界が)即終了チャート はーじまーるよー!   作:私は地を統べる

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次回は斬魄刀と主人公の対話と、主人公のどうしようもない歪みについて触れられたら良いな~と思ってます。さくさく進めて早く書きたいところに行きたい。


お気に入り、しおり、感想、評価ありがとうございます。
毎日更新は厳しいですが、週に2回は投稿出来るよう頑張ります!!



参頁

 

 ○○年○月○日(○) 快晴

 

 京楽さんのせいでお陰で早まった真央霊術院の入試の結果だが、

 

 無事首席合格しました!やった~~~!!

 そら(藍染惣右介だし)、そうよ(当たり前)

 

 

 入試までの2ヶ月間、ギッチギチでミッチミチのスケジュール管理の元、鬼のような稽古をつけられた。

 目隠しをした状態で鬼道を避け、拳を避け、真剣を避ける…父は、敵の霊圧をどんな状況でも読めるようになるためだと言っていたが、この特訓で会得できるのは見聞色の覇気だと思う。

 

 そんな過酷な現役席官監修Aizen's Boot Camp(略してABC)の途中、たまに京楽さんがフラ~っとやってきて僕に指導をしてくれた。縁側でお茶と団子を食べながら、庭先で練習をする僕に、アドバイスをくれるのだ。

 

 「縛道を使用するときに右側に霊圧が片寄っている」とか、「剣術の構えに力が入りすぎて剣の出が一歩遅れている」とか。

 

 自分では分からないクセを他者から指摘して貰えるのは有り難い。(父は感覚を掴むためには実践あるのみという考えを持つため、そういった細かい指摘をあまりしないのだ)

 

 ただ、「威力を知るため~」「いなし方を知るため~」とか言いながら、「破道の三十三 蒼火墜」を僕目掛けて放ってきた時は、流石に死ぬかと思った。

 現役バリバリの護廷十三隊八番隊隊長が、真央霊術院に入学もしていない僕に向かってガチめの鬼道を放つのは、稽古を通り越してもはやいじめである。

 ぶっちゃけ殺す気?

 

 

 そんな地獄のような2ヶ月の訓練を経て、僕の実力は飛躍的に向上した。

 

 鬼道は三十番台までなら詠唱を破棄して放てるようになり、剣術、白打は父を打ち負かせるようになるほど成長した。もちろん霊力も上昇し、むしろちょっと引くレベルで霊圧が増えた。

 

 そんな僕の成長を知った京楽さんは「惣右介くんさ真央霊術院に行く必要ある?もう席官クラスの強さじゃない」と半目でそう言ってきた。

 

 入学願書にサインさせた京楽さんがそれ言っちゃうの?

 

 入学祝いとして父からは、刀の手入れ道具一式を贈られた。実際に使いながら手入れの仕方を教えて貰ったが、時代劇や大河ドラマで良くみた「打粉」を実際に使ってみると、結構感動した。

 

 母からは藍染めされた手拭いを渡された。タンスの中に入れて防虫剤代わりにしたり、外での作業や汗をかく時に使うと虫よけの効果もあるらしい。気遣い上手の母らしい贈り物だ。大切に使いたいと思う。

 

 

追記

新入生代表として祝辞を読むことになった。霊術院にもそういう文化があるのかと少し驚く。文章を考えるのが面倒くさい。

 

 

 

 

 

 ○○年○月○日(○) 快晴

 

 入学式に参列してきた。

 

 大勢の人の前で祝辞を読むのは緊張したが、つつがなく終えることが出来た。(緊張で吐くかと思った)

 その後は学院長の有り難いお言葉を拝聴し、解散となった。(偉い人の話はどこの場面でも長くて飽きてしまうものなんだな)

 

 というわけで今日から寮暮らしが始まる。

 例年通りなら四人で相部屋生活をする習わしなのだが、今年は特進学級に入学した人数の問題で、一人生徒が余ってしまった。そのため、首席である僕に一人部屋が回ってきたのだ。

 

 手持ちの荷物が少なかったため、早々に荷解きは終えた。六畳の和室の隅っこにはポツンと置かれた文机と座布団があるだけの自室。あまりにも殺風景すぎる、これじゃまるで囚人の部屋だ……

 

 食堂で食事を終え(豆腐とワカメの味噌汁が美味しかった)部屋着に着える。そうして畳み終えた霊術院の制服をみて、僕はふと考えた。このデザイン考えた人は一体誰なんだろう?と。

 体育着だと思えば理解できる色合いではあるのだけれど、座学でも着るならやはり制服である。こう言うのも何だが、コスプレ感があって、少し恥ずかしい。

 

 

 まあいいや、入学と同時に支給された浅打を枕元に置いて就寝する。

 …浅打と寝食を共にする事で“己の斬魄刀”を創り上げるなら、抱き抱えて寝た方が良いんだろうか?

 いや、寝惚けてぶん投げたりしそうだからこのままで良いだろう。安全第一、夜はぐっすり寝たい。

 

 

追記

変な夢を見た気がする。

 

 

 

 

 

 

 ○○年○月○日(○) 曇り

 

 入学してから一週間ほど経ち、真央霊術院の授業にも慣れてきた。特進学級に振り分けられたものの、同級生のほとんどが貴族の子で、何となく気まずい雰囲気を感じる。

 

 霊術院の授業内容は、剣術・鬼道・実習など多岐に亘るが、現世に関する学問もある。

 

 先週まで現役席官監修Aizen's Boot Camp(ABC)をしていたせいか、剣術や鬼道の実践授業は少し物足りなく感じてしまう。

 

 しかし、やはり本職の人だからだろうか、先生たちの指導は、父や京楽さんに比べとても分かりやすい。効果音がついた説明じゃないことに感動すら覚える。

 父から教わった鬼道のコツは、「ぐわーっとしてグイーッとしてから、ブワーーーッ!」だ。

 何となく言いたいことは分かるが、正直、小学生の方がもう少し分かりやすい説明をしてくれると思う。

 魄睡でぐわーっと霊力を生み出して、鎖結でブーストをグイーッとかける。グイーッと勢いがつけられた霊圧を手の中からブワーーーッ!と放てば鬼道がでるよ。みたいな意味なのだろうけど、その語彙力で五席が務まるのか甚だ疑問だ。

 

 座学では、鬼道の歴史や剣術の流派の違いなど…原作では語られることの無かった知識を得ることが出来る。

 特に興味深いと思ったのが、現世歴史学という科目だ。

 過去の現世で起こった出来事を取り上げ、当時の死神がどう関わっていたのかを学ぶことが出来る学問であり、これが結構面白い。

 一説によれば、平将門の討ち取られた首が動き回ったという伝承は、半虚と化した平将門が飛び回ったことに由来しているという。

 日本史の謎のほとんどに、尸魂界が関連しているのだろうか?

 

 

追記

最近夢見が悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・

・・・

・・・・

・・・・・

 

 

 

 

 

─夢を見る。

 

僕は湖の上に立っていて、夜空には大きな三日月が静かに浮かんでいる。風の音はまったくしないのに、湖面は静かに揺蕩っていて、まるで何かの生き物が潜んでいるかのように、穏やかな波紋が僕を囲むように広がっていく。その波紋は漠然とした記憶を呼び起こし、僕の心の奥に潜む不安と共鳴する。

 

僕の目の前には、白装束を着た子供が居て、その子は大きな鏡を抱えている。重い前髪から覗く鏡色の瞳は、僕の姿を反射しキラキラと光を放つ。その眼には何か冷たいものが潜んでいて、まるで僕の全てを見透かすかのような、そういう嫌な煌めきを含む眼から、僕は思わず眼をそらした。

 

 

「知らん振りばかりね」「ずっとそうやって見ないふりするの?」「もうやめちゃえばいいのに」「全部無駄なんだから」

 

 

小さな口から溢れたその言葉は、まるで冷たい刃のように僕の心臓を貫く。

 

 

けたけたけた、けたけたけたけたけた

 

 

鈴をならしたような笑い声は、湖面に反射していくつもの波紋を生み出していった。

 

 

 

 

 





Aizen's Boot Camp 第3段階
現役五番隊五席である藍染総司が放つ破道が飛び交う中、目隠しをした状態でどこかに隠された霊玉(霊力を貯めておける虹色の玉)を探し出す訓練である。
上記の訓練は一般死神でも大怪我をする可能性があるので、基本的には禁止されている。


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