最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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皆の力、お借りします!

 ~ソウゴの部屋~

 

 

 「…う、ん…?ここは…?」

 

 「!、良かった…!目がーー」

 

 「に゛い゛ざま゛ぁ~!!」

 

 「うぉっ!ベアト!?急に抱き付いてどうし…!ちょ、力強い!あ、痛い痛い痛いっ!?」

 

 「ベアト…?今、私の事押し退けました…?あの、ベアト…?」

 

 「よ゛か゛った゛て゛す゛ぅ~!!」

 

 「お、ソウゴ!騒がしいと思って来てみたら、目が覚めたか…。良かったよ。…ほら、ベアト?病み上がりなのだから、あまり無理をさせるな?」

 

 「ゔぅ~…!わかり、ましたぁ~…。ひっく…!」

 

 「バルバラ…!そっちは身体大丈夫なのか?」

 

 「うん?なんだ、心配してくれるのか?安心しろ、この通りもう治ったよ」

 

 

 自分を心配するソウゴを安心させるように、柔らかな笑顔で答える。

 その後ろで、“あれ?みんな、私のこと見えてないです?そろそろ泣きますよ?”とむくれているマトイがいる。

 

 

 「みんな、心配させたみたいでごめん!マトイも、ずっと付きっきりで見てくれてたの?」

 

 「え、あ、はい!ベアトと二人で看病を。バルバラは着替えに一度自室に戻っていたところです」

 

 「…あれ、それじゃあんまり時間経ってない感じ?」

 

 「そうですね。あれから、だいたい30分くらいでしょうか?」

 

 「時間はあまり経ってないですけどっ!目を覚ます気配がなかったから、スッゴく心配したんですからねっ!」

 

 「あはは…。ごめんね?それと、ありがとうベアト」

 

 「あ、えへへ…。気持ちいいです…にぃさまぁ~…。」

 

 

 未だに目尻に涙を湛えたままのベアトの頭を撫でる。すると、ふにゃりと容貌を崩してされるがままになる。

 

 

 「しかし、バルバラは30分で完治って凄いな…。俺なんかまだ身体が痛むのに…。」

 

 「ん?あぁ、治ったと言っても大方ってだけさ。特に腹の一撃と最後の一撃分のダメージは抜けきっていないよ」

 

 「はぁ…。無茶はしないように言ったのに、お二人ともやりすぎですよ…?」

 

 「あはは…。でも、バルバラはそれだけ動けるのってやっぱり日頃の訓練の賜物ってやつ?」

 

 「それもあるが、神秘で防いだのが大きいな」

 

 「神秘で?え、そんなこと出来るの!?」

 

 「うん?そりゃぁお前、このくらいは皆出来るさ」

 

 

 そうなの?と、マトイとベアトに視線を向けるとコクりと頷く。

 

 

 「人によってバラつきはありますが、神秘の扱いに関してはバルバラが一番でしょうね。防御だけでなく、攻撃にも使用していますし。他にも応用を効かせていますもの」

 

 「あ、だからあんなに弾の一発が重かったのか…!」

 

 

 アーマーを貫通して来たダメージを思いだし、少し身震いする。

 

 

 「ソウゴだってジオウ?だったか?あの姿での攻撃は中々どうして、私でなかったら銃での攻撃で終わっていたさ。神秘を防御に全部回して、あのダメージだったんだからな」

 

 「そうですね。神秘を込めた攻撃とは違うようですが、今のソウゴさんの実力でも十分戦えると思いますよ?」

 

 

 結果としては負けてしまったが、勝者であるバルバラと戦場で指揮を執る関係で、正確に相手の能力を見抜くマトイの二人に評価されて少し自信が持てた。

 

 

 「ありがとう、二人とも!…でさ、三人に相談があるんだけど…。いいかな?」

 

 「内容によるがな」

 

 「もう、バルバラったらっ!少しは素直になりなさい?」

 

 「私はソウゴ兄様のお願いなら、何でも聞きますよ!」

 

 「ベアトは少し落ち着きなさい?」

 

 

 三者三様の回答を聴きながら、ソウゴは話し出す。

 

 

 「皆に、俺を鍛えてほしいんだ。俺はこれから先、もっと強い連中と戦う事になると思う。その時に、後悔したくないんだっ!だから、皆の力を俺に貸してほしい…!」

 

 

 三人に対して、頭を下げて懇願する。少しの間を置いて、バルバラから口を開く。

 

 

 「…あのなぁ、その程度の事なら頭を下げるほどの事ではないだろう?」

 

 「そうですね。鍛練ならば私達は毎日行っていますし、それくらいお安いご用です♪」

 

 「はい!お任せ下さいっ!」

 

 「ありがとう、皆!それと、受け取ってほしい物があるんだ」

 

 

 三人は頭に?を浮かべながら、ソウゴからそれぞれ贈り物を受け取る。

 

 

 「これは…。」

 

 「ソウゴさんの使われていた…。」

 

 「ライドウォッチ?でも、兄様の物のように絵柄がありませんね?」

 

 「うん。それは、ブランクライドウォッチっていって、まだ力を持ってないウォッチなんだ」

 

 「だから、ブランク…。」

 

 「しかし、これを私達に渡してどうすればいいんだ?」

 

 「ただ、持っておいてほしい。これは、俺から三人に対する絆の形っていうか…?その…繋がりって事で!」

 

 「「「……」」」

 

 

 ソウゴの言葉に三人とも俯き、微かに身体を震わせる。

 

 

 「あ、あれ?三人とも…?」

 

 「ソウゴ兄様…。」

 

 「ソウゴさん…。」

 

 「ソウゴ…。」

 

 「「「このっ!クソボケーー!!」」」

 

 「な、なんでだーー!?」

 

 

 いきなりのクソボケ発言に、驚くソウゴは叫び返す。

 

 

 「あのですねっ、ソウゴさんっ!そんな風に貴方の力の一端を、軽々しく渡すものではありませんっ!私は構いませんがっ!」

 

 「そうだぞ!おま、お前っ!つ、繋がりとか…!ただ、持っておいてほしいとか…!それじゃまるで…!」

 

 「ソウゴ兄様、私、嬉しいです…。これで、本当の家族になれますねっ!あ、子供は何人欲しいですか?」

 

 「「ベアトっ!?」」

 

 「いや、何の話!?」

 

 「え?だから、このウォッチって兄様なりのプロポーズってことですよね?婚約指輪的な…?」

 

 「ち、違うって!仲間として!仲間として、三人に俺達の絆の証しとして渡したの!確かに三人共、魅力的だし何も思わないって事はないけど…って、なに言ってんだ俺はーー!?」

 

 「「あ、あう…。」」

 

 「まあ♪兄様ったら情熱的です♪」

 

 

 ベアト以外の三人は顔を紅くし、眼を廻す。しばらく混沌とした時間が過ぎ、皆が落ち着きを取り戻す。

 

 

 「えっと、俺の軽率?な行為でお騒がせして、すみませんでした…。」

 

 「いえ、此方こそ少々暴走してしまい、すみません…。」

 

 「右に同じく…。」

 

 「ふふふっ♪私はどちらにしても嬉しいので、問題ありません♪」

 

 「「「ベアト…お前ってヤツは…。」」」

 

 「♪」

 

 

 ベアトの振り切れっぷりに、三人は頭を抱えるがなるべくいつも通りに話をする。

 

 

 「んんっ!話は逸れたけど、俺は三人と過ごしてこの出会いを大切にしたいと思ったんだ。だから、これからも宜しく頼む」

 

 「はい。この出会いは、私にとっても掛け替えのないものとなりました。こちらこそ、これからも宜しくお願いします♪」

 

 「…私も、ソウゴと出会って変わることが出来た。私も知らなかった、私を知ることが出来た。私も、この出会いを大切にしたい…。これからも宜しく頼むよ、ソウゴ」

 

 「私は、病めるときも健やかなる時も、いつでも兄様と一緒です♪ずっと、宜しくお願いしますね♪」

 

 「あぁっ!これからも宜しくな!皆!」

 

 

 ここに、絆は紡がれた。絆 ソウゴの物語はどう紡がれていくのか…。その未来はきっと祝福されたものであると、四人で笑い合いながら時は過ぎて行く…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーー四人で笑い合う誰かのウォッチが、仄かに深紅に輝くのに誰も気付かぬまま…。




 リアルが忙しく、亀更新になっていきますが、よければ今後も読んでいただけると嬉しいです。
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