最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 ブルアカ2次創作の先輩方の作品を読んでると、楽しい作品が多くてお気に入りが増えていく…!
 私の作品が誰かの楽しいになれるように、頑張っていきます。


アリウス

 ~修練場 バルバラ・ソウゴ~

 

 

 ブランクライドウォッチを3人に渡してから、それなりに日は進み、今日も今日とて修練場にて鍛練を繰り返しているソウゴとバルバラ。

 今では、バルバラ相手に勝ちを得られるようになっていた。……それでも負け越してはいるのだが。

 

 

 「しかし、見違えたなソウゴっ!私相手に勝ちを拾えるようになるとはっ!」

 

 「おっと!あっぶねぇ~…。よく言うよっ!そっちが勝ち越してるクセにっ!」

 

 「昨日今日戦い始めた若造に、遅れは取らないさっ!」

 

 「君の方が年下だけどなっ!…そこだ!!」

 

 「くっ!はぁ…。今回は私の負けか。日に日に動きも良くなっているし、認めたくはないが私でも勝てなくなる日は近いかもな…。」

 

 「そんな日が来ても、俺はバルバラに背中を預けていたいと思うよ?」

 

 「…そうか。お前は、そういう男だったな。らしくない事を言った!忘れてくれ」

 

 「…お二人ともここでしたか!」

 

 「「ベアト?」」

 

 

 息を切らせ、走って来たベアトが落ち着くのを待って話を聞く。

 

 

 「それで一体どうしたんだ?そこまで息を切らせて。何かあったのか?」

 

 「っ!そうです!このままでは、マトイ様が…!マトイ様が大変なことにっ!」

 

 「マトイ?マトイに何かあったの!?」

 

 「…落ち着いてくれ、2人とも。私も気が気ではないが、先ずは状況を把握したい」

 

 

 拳を強く握り締めながら、バルバラは俺達に落ち着くように促す。

 

 

 「すみません…。気が動転してしまっていました。もう大丈夫です」

 

 「よし、では詳細を説明してくれ」

 

 「はい。今日は、マトイ様が学区内の各学園を周り、統合計画について話を詰める予定でした。途中までは順調で、いよいよ最後の学園を訪れた時です…。奴らは、いきなり此方を攻撃してきたかと思うと、マトイ様を拐って行ったのです…!」

 

 「それって…!バルバラ、ベアト!今すぐ助けに行こう!?何処の学園なの!?」

 

 「…こんなことを仕出かすのは、奴らしかいない…!」

 

 「学園の名は…アリウスです…!」

 

 

 マトイ達に、確かに過激な手段を使うとは聞いていた…!聞いていたけど、よりによって統合を推し進めている学園の長を誘拐…!?これじゃぁ、何も解決なんてしないじゃないか!何を考えているんだよ、アリウスは!?

 

 

 「私は一度部屋に戻って、仕度をする。ベアト、お前も用意しろ」

 

 「分かりました!」

 

 「俺も行く。マトイが拐われたって聞いて、黙って待ってはいられないから」

 

 「…そうだな、ソウゴも力は着けてきたし今なら簡単にアリウスの連中にも負けないだろう。それに、いざという時のために戦場の空気は知っていた方がいいしな」

 

 

 ソウゴの参加について、バルバラは賛成する。しかし、続けて警告の言葉を放つ。

 

 

 「だが、アリウスの連中はゲリラ戦に特化している。いざ戦闘となれば、あまりソウゴに気を割けん。自分の身は自分で守れよ?」

 

 「あぁ、分かった」

 

 「それとな、こちらはあまり心配ないとは思うが、一応教えておく。…普段はほぼ戦闘に参加しないが、アリウスの生徒会長が出てきたらどんな状況でも、私を呼べ。今のお前では、初見で勝つのはまず不可能だ」

 

 「…そんなに強いのか?」

 

 「強い。単純な力や神秘でのぶつかり合いなら、私が圧倒するだろう。だが、さっきも言ったがアリウスはゲリラ戦に特化している。特に奴はそのセンスがズバ抜けている。戦闘技術も高いしな」

 

 「バルバラにそこまで言わせるってことは、相当なんだな…。分かった、もし出くわしたら必ずバルバラを呼ぶよ」

 

 「そうしてくれ。あぁ、それと肝心の奴の見た目だがな、特徴的なのは白に近い銀髪に、蒼い瞳、そして首もとにいれているアリウス学園の校章を模したタトゥーだ」

 

 

 そういって見せてくるアリウスの校章は、記憶の中にあるものと一緒だった。

 

 

 (原作の校章と一緒か、なら分かりやすい)

 

 「ソウゴも準備を確りとしてこい。準備が出来たら、正門前で落ち合うぞ」

 

 「おう、また後で!」

 

 

 部屋に戻って、訓練着からマトイ達に貰った戦闘用の外套(防弾防刃仕様+3人の祈り(神秘)込み)を羽織って、いつでも変身出来るようにと、ベルトを巻いておく。

 

 

 「ソウゴ兄様、まだいらっしゃいますか?」

 

 「いるよ~!!もう準備できたから、今から出るよ!」

 

 「丁度良かったですねっ!では、一緒に行きませんか?」

 

 「うん、じゃぁ行こう…か…?」

 

 「ソウゴ兄様?どうされました?」

 

 

 扉を開け、ベアトの姿が眼に飛び込んだ時、ソウゴは固まった。

 

 

 「あ、あのベアトさん?その格好は…?」

 

 「?、ユスティナの戦闘服ですが、これがどうかしましたか?」

 

 (わ、忘れてた~!!ユスティナ聖徒会っていったら覚悟礼装じゃんか~!!)

 

 

 そう、原作では諸先生方を困惑に導いたであろう、あの格好でベアトが扉の前に立っていたのだ。

 普段はシスター服で過ごしているため、今まで見る機会がなかったが、妹のように可愛がっている娘の覚悟礼装をソウゴは直視出来ずにいた。

 

 

 「…?変な兄様…。とにかく、遅れるわけにはいきませんし急ぎましょう!」

 

 「そ、そうだね!うん!急ごう!!」

 

 

 前を走るベアトをなるべく視界に入れないように、後を追うソウゴ。しかし、忘れてはいけない。ここはユスティナ聖徒会なのだ。

 ソウゴとベアトは正門前で待機しているバルバラと数十名の信徒達と合流する。

 

 

 「ん?来たか。おお、その外套よく似合っているじゃないか」

 

 「あ、ありがとうございます…。」

 

 「どうしたんだ?こっちを見ないで?調子でも悪いのか?」

 

 「先程からこんな感じなんですよ。私とも目を合わせてくれないし…。」

 

 (くっそ~…。そうだよ、そりゃ皆あの姿だよな~…。しかも、バルバラに至ってはボンテージ姿…!皆のこと見れないって!)

 

 「ソウゴ、本当に大丈夫か?何処か調子が悪いなら、残っていても構わんぞ?」

 

 「そうですよ、私達で必ずマトイ様は救出致しますからっ!」

 

 (彼女たちの格好は、伝統の物なんだ…!邪な考えを持つな、俺…!)

 

 

 自分に渇を入れ、改めてユスティナの皆に向き直る。

 

 

 「ごめん、皆!始めての本格的な戦闘だから、ちょっと緊張してたみたい!もう大丈夫だから、心配しないで!」

 

 ユスティナ信徒達も心配してくれていたのか、ちらほらと“良かった~!”“ソウゴさん、心配させ過ぎ~!”“初戦闘で緊張する、年上イケメン…!嫌いじゃないわ!!”など声が聞こえてくる。……いや、最後の奴誰だよ。

 

 

 「(さっきまでの慌てように、私達の誰とも視線を合わせないようにしていた行動…。そして、今の取って付けたような言葉…。…!!はは~ん?)ソウゴ兄様!大丈夫ですよ!私は分かってますからね?」

 

 「えっ!な、何がかな?それよりも、マトイを速く助けに行こう!?」

 

 「よし、では全員装備の点検は済んでいるな?……それではこれより、生徒会長の救出に向かう!!行くぞッ!!!」

 

 

 バルバラの号令にユスティナ信徒達は一斉に、ガスマスクを装備し雄叫びを上げ、駆け出す。

 

 

 (無事でいてくれよ…!マトイッ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~アリウス 生徒会室~

 

 

 「…何故です。私を拉致したら、ユスティナの聖女は勿論の事、信徒達も黙っていない事くらい分かっているはずですっ!貴女方は、我々と戦争でもするおつもりですか…!?」

 

 

 アリウスの生徒会室にて、椅子に座らされて銃を突き付けられているマトイ。その彼女の眼前で豪奢な椅子に頬杖を着きながら、口角を上げ犬歯を剥き出しにしてマトイを見詰める少女…。

 アリウスの生徒会長は、マトイの問いに心底馬鹿にしたように答える。

 

 

 「その通りさ、マトイ。俺達は、お前達をぶっ潰したいのさ」

 

 「なっ!?」

 

 「そんなに驚くことか?俺達は、学園の統合計画について拒否を貫いている。それは、俺達アリウスの教義を貫くためだ。なのに、周りの連中共は自分達の宗派の教義も忘れ皆一様に、統合に賛成している…。教えはどうしたって話だよなぁ?」

 

 「それは、理解しています。だから、統合され主だった3宗派で統治したとしても、宗派の自由は保証しているではありませんか!」

 

 「あのなぁ…。宗教ってのは根深い問題なんだぜ?今は良くても、そう遠くない未来ではきっと、表側だけは御立派で裏では自分達こそが至高の存在だと言って、御互いの身を食い合う醜悪なもんになるだろうよ」

 

 「そんな事は起きません!その為の戒律の守護者として、我々ユスティナ聖徒会が存在するのです!確かに私も、最初から何もかもが上手くいくとは考えていません…。しかし、だからといって、未だ見ぬ未来を否定してはそれこそ我々には未来なんて訪れないでしょう!?」

 

 「…未来、ね。俺達アリウスの教義はなぁ、全ては虚しいものだってのが根底にある訳よ。虚しい未来が待ってるのを分かった上で、どうして賛成なんて出来る?上手くいかないことが解りきっているモノにお前らこそ、何故諸手を挙げて突き進むんだ…?」

 

 「…貴女は…!」

 

 「いいか?マトイ。この世は全て虚しい…。俺達の世代がどれだけの善意と希望と祈りを籠めたって、いずれは忘れられ、摩り切れ、曲解されて嘗ての祈りは呪いに変わる…。そんな未来を後の世代に遺したいか?少なくとも、私は御免だ。ならば、今!ここで!!俺達はお前達頭お花畑な連中を叩き潰し!!そんな未来をもぶっ潰してやろうって言ってるんだよ!!!!」

 

 

 マトイはアリウス生徒会長の言葉を聞き、その心内を理解した。

 

 

 (この人も、一緒なんだ…。言葉は苛烈で、行動も常軌を逸しているけれど、根本的にはこの学区内の未来を案じている…。やり方は違えど、根本が同じなら本当なら支え合える筈なのに…。)

 

 

 なのに解り合えない…。こんなにも近くで、お互いに言葉を尽くせるのに。その筈なのに、手を取り合えない…。その何と苦しく、辛い事か…。そう思って目を閉じると、1人の顔が浮かぶ。

 

 

 (ソウゴさん…。貴方なら、もしかしたら私達を救ってくれるのではないでしょうか?)

 

 

 少なくとも、アリウスとの小競り合いで身体も心も疲弊してきていたユスティナ。そこに突如として現れ、関わることでいつしか、マトイもバルバラもベアトも、ユスティナ信徒達にも笑顔が、活力が戻っていた。

 いや、寧ろ前よりも皆の心には希望が宿っていた。この人と一緒なら、自分達はより良い方へ変わっていけるのではないかと。

 ソウゴさん本人は気付いていませんが、今のユスティナで彼を慕っていない者はいません。気付いたらいつの間にか、彼の人柄に絆されている…。

 そんな彼なら、或いは…。

 

 

 「だから、今日で終わりにしよう。この虚しいだけの偽りの平和を望む、その毎日をッ!そして俺達が与えようッ!無駄に希望など抱かずとも、今まで通り生きていける明日をッ!」

 

 「本当に、戦うしか道は無いとお考えですか…?」

 

 「くどいッ!!お前も譲れぬ信念があるなら、戒律の守護者足らんとするのならば、その力を示せッ!!」

 

 

 マトイの胸ぐらを掴み、無理矢理立ち上がらせ顔を近づけ言い放つ。

 

 

 「この私にッ!……白洲 ヒイロ(しらす 緋色)になッ!!!

皆さんに唐突な質問なんですが、ブルアカにベアおばって居るじゃないですか?皆さん的にはベアおばの最期について、アンケートを取らせて下さい!

  • 未来永劫救われない
  • 光堕ち
  • 作者の好きにせい
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