最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 更新速度が低下中ですが、どんなに遅くても一週間に1回は最低更新していけるようにします…!


ソウゴの受難

 ~地上 バルバラ~

 

 

 「クソッ!あの女とソウゴは下に落ちたか…!やってくれるっ…!」

 

 

 自爆覚悟の分断行為に、バルバラはマスクの下で苦虫を噛み潰したように顔をしかめる。

 分断された事もだが、目の前の状況も合わさって苛立ちが募っていく。

 

 

 「助けに行きたいのは山々だが、こうも邪魔が多いとなっ…!」

 

 

 アリウスの生徒達が、バルバラの行く手を阻むように次から次に攻撃と数を増やしていく。

 

 

 「悪いがソウゴ…!そっちは自力で頼むぞ…!!はああぁぁぁーーッ!」

 

 

 気合いの掛け声と共に、アリウスとの交戦に入る。ソウゴならば、きっと大丈夫だと信じながら。

 

 

 

 

 

 ~地下 ソウゴ~

 

 

 「「来い…!」」

 

 

 俺とミツキは、互いに得物を構えて撃ち合う。ミツキはARとRPGの使い分けが上手く、ARでこちらを誘導しながらRPGで的確に嫌なタイミングで撃ち込んでくる。

 加えてこの地下空間だ。複雑な地形によって、悪所での戦いを強いられる事で思うように攻めきれない。

 

 

 (くそっ!隠れてても状況は変わらない…!変身すれば、楽になるだろうけど…!)

 

 

 バルバラとの訓練時の会話を思い出す。

 

 

 『変身するのはお前の切り札にしろ、ソウゴ』

 

 『切り札に?でも、最初から変身して戦った方が良くない?』

 

 『ある程度の実力があればな。ソウゴの場合、まだ戦闘馴れしていないこともあって、今のままなら変身頼みの戦いしか出来なくなる。そうなるよりは、私達と同じ身体能力を持っている長所を伸ばした方がいい』

 

 『確かに…。もし、変身出来ない事態に遭遇したら、何も出来なくなるもんな。分かったよ。変身は最後の切り札にする』

 

 『よし。では、その方向性で訓練を行っていく。意地を見せろよ?ソウゴ?』

 

 『おう!虜にしてやるよ!』

 

 『ふふ、期待しているぞ』

 

 

 以上のような話があり、変身は本当に危なくなるまでは、しないようにしている。

 

 

 「ねぇ~っ!いつまでも逃げてるだけじゃ話にならないよ~っ?こっちも暇じゃないし、そろそろ決めに行くけど、良いよね?…答えは聞かないけどさッ!」

 

 「いや、聞けよ!?」

 

 

 ミツキの問い掛けについ反応してしまい、居場所がばれる。

 

 

 「そこにいたんだ?じゃ、さよなら」

 

 「くっ!?」

 

 

 ードグォォンッ!

 

 RPGをソウゴに対し、一切の容赦なく放つ。爆炎が拡がり、辺りを炎が照らし出す。

 

 

 「…変な人だったけど、もう少しだけ、話してみたかったかな…?」

 

 「…なら、もっと話そうぜッ!」

 

 「は!?しまっ…!」

 

 

 ーゼロタイム!ギリギリ斬り!!ー

 

 

 爆発を隠れ蓑にし、ジカンギレードの必殺技をミツキのRPGへ炸裂させ破壊する。

 

 

 「…~っ!やってくれんじゃん…!なんで無事なわけ?」

 

 「仲間のお陰かな?」

 

 

 チラリと、外套を見て返答する。

 

 

 「…ふ~ん?それ、特別製ってわけね…。はぁ…。こっちのメインウェポンはお釈迦にされるし、惚気られるし最悪…。」

 

 「惚気てないが!?」

 

 「ま、いいや。私は降参するよ」

 

 「え?だってまだ、ミツキは戦えるだろ?なんで?」

 

 「ん?あぁ、実のところ聖女様は別として、ソウゴに関しては生徒会長の所まで案内しろって言われてただけなんだよね」

 

 「ならなんで戦ったの!?」

 

 「聖女様の煽りがムカついたのと、ソウゴに興味があったからね。あの生徒会長が直々に会いたいなんて、何かあるなって」

 

 「メッチャ個人的な理由じゃん…。なら、地下に落としたのは?」

 

 「それこそ単純。聖女様が邪魔だったから分断させてもらったの。それにこの地下はカタコンベっていって、アリウス学園までの隠し通路みたいなものだから、直通で案内出来るからさ」

 

 「腑に落ちないけど、案内してもらえるならもうそれでいいや…。じゃぁ、案内お願いね…?」

 

 

 つい先程までのやり取りを思い出し、力が抜けるソウゴ。しかし、次のミツキの言葉に凍りつくことになる。

 

 

 「うん。あと、これからよろしくね?ご主人様」

 

 「……へぁ?」

 

 「んじゃ、行こうか?ご主人様」

 

 「待て待て待て待て待て!?ご主人様って、何!?」

 

 「ん?…あぁ、その事ね。私、ソウゴに投降したし今後はソウゴの道具として働こうかなって」

 

 「いや、そうはならんやろ!?」

 

 「でも、真面目な話し。私、会長の命令無視して結構ガチめに戦闘した挙げ句、降参なんてしてるからさ。会長からすれば、処刑案件なんだよね。私だってまだ死にたくないし、それならご主人様の道具として側に置いてもらいたいなって」

 

 「アリウス物騒すぎだろ…。でも、道具とかはちょっと…。」

 

 「…そうだよね。ごめん、無茶言って。全ては虚しい…。アリウスの教義に従って、私は結果を受け入れるよ。短い間だけど、楽しかったよ…?」

 

 「止めて!急に儚い感じで、こっちの罪悪感煽らないで!分かった、分かったから!だけど、道具としてじゃなくて普通に仲間としてお願いします!!」

 

 「おっけー。んじゃ、早く行くよ?さっさと会長倒して、ユスティナの会長取り戻すよ。時間は有限なんだから、急ぐよ!」

 

 「お前…!どの口がっ!あ、おい待てって!置いてくなー!」

 

 

 新たな仲間を得て、マトイ救出を急ぐソウゴ。その前を走るミツキの顔には楽しそうにはしゃぐ、年相応の少女の笑顔があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~アリウス生徒会室~

 

 

 「ほう?ミツキが相手に下ったか。…アイツは後で躾直しだな。私の手ずから、アリウスの教義を一から叩き込み直してやる」

 

 「…ソウゴさん、また女の子を引っ掛けて…!後でお説教ですね…?」

 

 

 ヒイロとマトイは笑顔で、ドローンから送られてくる映像を観ている。2人とも笑顔の意味は違うが。

 

 

 「さぁ、来い。そして、私に示せ。可能性を…!」

 

 

 ソウゴとヒイロの邂逅はもうすぐそこだ。

皆さんに唐突な質問なんですが、ブルアカにベアおばって居るじゃないですか?皆さん的にはベアおばの最期について、アンケートを取らせて下さい!

  • 未来永劫救われない
  • 光堕ち
  • 作者の好きにせい
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