はい、単純です。でも、こういった場所で自分の考えた妄想を誰かが読んで、自分も書こうって思ってくれたらもっと素敵な作品に出会えるなって思いもあって書いてます。
きっと、時間がかかっても挫折しても、最後までソウゴ君を走らせますので、生暖かい目で見てて下さい!
*一部訂正しました。
ユスティナ生徒会→ユスティナ聖徒会
「ソウゴさん、ソウゴさん。そろそろ定番のアレ、宜しいですか?」
「定番のアレ?」
若干ソワソワと落ち着きのない感じで、ツムギちゃんが声をかけてくる。
「やだなぁ、転生で定番のアレって言ったら、アレしかないでしょう?」
「まさか…!あるのかい…?アレが…!」
「ありますとも!さぁ、貴方の転生特典を決めちゃいましょう~!」
「やったぜ!」
「ふふふ…!しかも、今回は私の初陣ということも加味して、気合いを入れて3つも付けちゃいます!お得ですよ!」
えいえいお~!と、元気な勝鬨を挙げるツムギちゃんにつられて、こちらもテンションが上がっていく。
「3つも!?凄い!お得ですよこれは!」
「でしょでしょ~!?」
やんややんやと、この空間に時間の概念があればおそらく30分くらい二人で騒いで、段々とテンションも落ち着きを取り戻す。
「こほん!ちょっとだけテンション上がっちゃいましたが、そろそろ本格的に決めていきましょうか?」
「そうだね。…早速だけど、実は1つはもう決まってるんだ」
「え、なんですなんです?何でもお任せですよ!候補生ですが、使える力は女神様とそう変わらないので、ドンとこいです!」
「頼もしいね。じゃぁ、1つ目は仮面ライダージオウの力をお願いします」
「…仮面ライダージオウ、ですか?」
「…駄目、だったかな?」
「い、いえいえ!大丈夫です!もーまんたいです!お任せあれですよ!」
あはははは…。と、少し元気がなさそうな反応にツムギちゃんのことが心配になるが、一応問題はなさそうなので次をお願いすることにした。
「えっと、2つ目なんだけど、変身しなくてもキヴォトスの生徒と同じ丈夫さと、身体能力をお願いします。今のまま行けば、下手すると直ぐにまたトンボ返りになりかねないからね…。」
「確かに、キヴォトスは普通の人には危ない所ですものね…。分かりました!でも、これに関しては私からのフォローとして扱わせて下さい。なので、別のお願いで2つ目としますね?」
「よし、なら肉体年齢を19歳にしてくれないか?」
「それくらい簡単ですけど…。なんで19歳なんです?」
「単純に若返った方が動きやすいのと、19歳という大人とも子供ともいえない、中間の立場で物語に干渉したかったからさ」
「大人でも、子供でもない…。」
「まぁ、持論だけどね?子供だと選べる選択は限られるし、大人だと選択は拡がるけど、ちょっとした面倒事も多くなる」
「だからこその、どっち付かず?」
「うん。まぁ、ぶっちゃけ屁理屈もいいとこだけどね?それでも、俺にとってはこれが最初の最善さ」
そう答えた俺の顔をじっと見詰めて、ツムギちゃんは無言で頷いてくれた。
「では、最後のお願いを聞かせて下さい」
「…最後の1つは、ツムギちゃん。君と何時でも話せる手段がほしい」
「…ほぇ?」
「駄目かい?」
「だ、駄目じゃないです!!わたしなんかで良ければ、ふつつか者ですぎゃ、よろしきゅお願いしましゅ!」
俺のお願いにやたらと慌てて言葉を噛みまくるツムギちゃん。…可愛いかよ、可愛いな。けど、なんか勘違いされてそうな気がする。
「あ、あの!私、立派な女神になるための修行ばかりで、男の人とのお付き合いとか、よく分かりませんが…!えっと、その、え~とぉ…!」
「待って待って、落ち着いて!違うから!男女の仲的なやつじゃないから!もっと他の理由だから!」
やっぱり勘違いしていたツムギちゃんの暴走を、なんとか落ち着かせてから話を続ける。
「あのね、俺がジオウの力がほしいって言った時にツムギちゃん、ちょっと落ち込んでたでしょ?」
「…はい。バレてましたか…。」
「それでなんだけどね?俺が最高最善の魔王ではなく、最低最悪の魔王になって、全てをバッドエンドに向かわせないように見守っててほしいんだ」
「!、私の心配事までバレてましたか…。」
「君が、見てるこっちが心配になるくらいの、優しい女の子だって、短い間だけど良く分かったからさ。そんなツムギちゃんと繋がってたら、きっと俺は俺のままでどんなに心が折れたって、立ち向かえるって思ったんだ」
優しい女神様見習いのツムギちゃんに、その優しさに報えるように、本心から語りかける。
「だから、お願いします。俺の女神候補生様。俺と、次の人生における最初の友達になって下さい」
そう言って、彼女の眼を一心に見詰める。
「ふふっ…。とっても贅沢なお願いをされるんですね?女神候補生とはいえ、神様に友達になった上で自分を、道を踏み外さないように見守れなんて?」
「あはは…。」
「良いですよ。私がソウゴさんの友達第1号にして、親友になってあげますとも!」
「…ありがとう」
「どういたしまして!」
とても綺麗な笑顔でこちらを見る彼女に、こちらも笑顔を向けて笑い合う。
人生の再出発には、最高過ぎる程の手向けだった。
「…特典も決まりましたし、そろそろお別れです」
「そっか…。」
「ちゃんと見守ってますから、連絡、して下さいよ…?」
「あぁ、約束する。君が俺の最後の希望だからね」
ぼんやりと身体が淡く光りだす。そろそろみたいだ。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
挨拶を最後に、俺の身体は強い光りに包まれ、転生した。
「…短い間だったのに、1人になると寂しいなぁ…。こんなの、初めてなんですからね?あんまり連絡くれないと、私、怒っちゃいますからね…?」
彼女の残った場所には、そんな言葉が木霊した。
ーーーキヴォトス、???ーーー
キヴォトスのとある場所にて、光の柱が降り立った。
「ここは…。キヴォトスなのか…?」
軽く見渡すが、周りには花が咲き誇り、それを取り囲むように建物がある。
何処かの建物の中庭のようだ。
「取り敢えず、人をーー」
「…動くな」
ーーガチャリ、と後頭部へ硬い物が押しあてられる。
え?いきなり詰んだ…?
「貴様、何者だ?教会の中庭に、光の柱が降り立ったかと思えば、男だと?ここは、男子禁制の上に許可なき者の立入りが制限されているところだぞ?」
「えっと、先ずは話をーー」
ーーダァンッ!
「許可なく口を開くな。次は全身に鉛玉を食らわせてやることになるぞ?」
(少し話しただけで、問答無用に撃ってきた!?)
足元とはいえ、いきなり銃を近距離で発砲されては身体が萎縮してしまう。
こちらは、銃とは無縁の生活からやって来たのだ。それが転生1分足らずで、発砲されるとはどんなRTAだ…!
「手を頭の後ろに回して、ゆっくりとこちらを向け」
(ここは、素直に応じた方がいいな…。)
いわれた通りに、ゆっくりと振り返る。すると、俺の眼前には銃を構え、視線だけで人を殺めることが出来そうなシスターが立っていた。
(シスター…?てことは、ここはシスターフッドの敷地内なのか…?)
「おい貴様、ヘイローがないな…。ということは、キヴォトスの外から来たのか…?しかし、誰にも気付かれずにこの場所に現れるとは…。答えろ、貴様は一体何者だ。なんの目的があって、ここにいる?」
「俺の名前は、
シスターフッド?の生徒の眼を見て、嘘偽りなく答える。なお、女神候補生が正しいが、女神は女神なのでこの部分はノーカンとする!
「女神様…?貴様のような不審者が、神の名を出し貶めるか…!しかも、シスターフッドだと?そんな組織は知らん。ここは、ユスティナ聖徒会の教会だ」
「いや、待ってくれ!俺が怪しいのは認めるが、女神様の話は本当だ!それに、ユスティナ…!?ユスティナ聖徒会は何百年も前の組織だろ!?」
「貴様…!神の名を語るだけに飽き足らず、我々も侮辱するとは良い度胸だ…!!そんなに神に会いたいのなら、今すぐに神の元に送ってやろう!!!!」
(ツムギちゃん、ごめん!いきなり俺、終わっちゃうかも…!)
「…待ちなさい」
「「!」」
殺伐とした空気の中、とても澄んだ声が響いた。
(ツムギちゃんとは、また違った安心感のある声だ…。不思議と心が落ち着いていく…。)
たった一声を聴いただけなのに、俺の心は落ち着きを取り戻していた。
「私は、貴女に光の柱を見てきてほしいとは言ったけれど、殺生を行えとは一言も言っていませんよ?」
「…申し訳御座いません。会長…。」
(会長ってことは、この人がここのトップってことか?)
「貴方も、申し訳御座いません。こちらのシスター・バルバラが大変失礼を働きました…。」
そう言って、会長と呼ばれた人物は頭を俺に下げてきた。いや、待て。それよりもなんか凄い名前が出なかったか…?
「あ、あの!こちらの方は、バルバラと仰るのですか?」
「?えぇ、彼女はシスター・バルバラ。このユスティナ聖徒会史上最も強く、忠義に厚い最高の使徒です」
「私には勿体ない御言葉を、有り難う御座います」
「ふふっ。私は本当のことを語っただけですよ?」
(待て、待て待て待て待て待て!待ってくれ!ユスティナ?バルバラ?おいおい、コイツらの言ってることが本当なら此処は…!?)
得られた情報から導きだされた答えに、俺は一人戦慄する。
「…?あの、顔色が優れないようですが、大丈夫でしょうか?」
「ーーーーかよ」
「?今、何とーー」
「ここ、過去のキヴォトスかよ~!?」
こうして、俺のキヴォトスへの転生は無事?に第一歩を踏み出したのだった。
「ソウゴさ~ん!?なんで、過去に跳んでるんですか~!?」
なお、早速ソウゴを見守るために、キヴォトスへ映像を繋げたツムギは、白目を剥いて悲鳴をあげていた。
早速、お気に入りしてくれてる方々、ありがとうございます!
自己満足の内容ですが、誰かの楽しみになれるように、自分らしく最後まで書き続けます!