最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 この話し書くためにドライブ見直したけど、やっぱり格好いい!!

 ご都合展開はありますが、どうぞ読んでやって下さい!!


その少女はライダーでドライバー!?

 ~アビドス市街 某所~

 

 

 「カンナ、君に私の嘗ての相棒の姿を見た。きっと君になら、彼も喜んで力を貸してくれるだろう」

 

 「ベルトさん…。でも、私は…。」

 

 「ふむ…。カンナ、君は何のためにヴァルキューレに入ったのかね?そこに君の心のエンジンに火を灯す何かがある筈だ」

 

 「私は……私は、市民の笑顔が守りたかった。人々の笑顔が守りたかったんです…!平和を守り、困っている誰かの助けになりたかったんだ…!!」

 

 

 カンナがそう叫ぶと、目の前に一人の警察官が立っていた。

 

 

 『それが君の正義か。なら、今は他に余計な事は考えなくて良い。自分の心に従って市民の為に動いてごらん?』

 

 「貴方は…?」

 

 『なに、君と同じ市民を守る警官さ。ベルトさん!彼女を助けてやってくれよな!』

 

 「OK!任せたまへ!」

 

 『さぁ、後は頼んだぜ?…仮面ライダー!』

 

 「仮面、ライダー…。」

 

 

 一方的に託された気がしないでもないが、カンナの胸には真っ赤に燃える熱が灯されていた。

 

 ベルトさんを腰に巻き、左手首にシフトブレスが発現しカンナに向かってきたシフトカーを掴む。

 

 

 「……うだうだと考えるのはもう止めだッ!」

 

 「カンナ……どうやら君のエンジンに火が入ったようだね?…OK!Start Your Engine!!

 

 

 ベルトさんの掛け声と同時に、カンナはアドバンスドイグニッションキーを回す。

 

 待機音が鳴り響き、シフトブレスへシフトカーをセットするとポーズを決め、シフトカーを操作し叫ぶ。

 

 

 「……変身ッ!!」

 

 

 ードライブッ!タイプ スピードッ!!

 

 トライドロンより射出されたタイヤが身体に装着され、ここに新たな戦士……仮面ライダードライブ(ライダー少女ver)が誕生した。

 

 

 「……私の試運転に、ひとっ走り付き合えッ!!」

 

 

 

 

 ~数時間前~

 

 

 「ふふっ♪まさかソウゴさん達が、お店を出しているとは思わなかった。コーヒーも美味しかったし、また行こう♪」

 

 

 私、尾刃 カンナは久し振りにリラックス出来ていた。

 

 それというのも、例の怪物の件でアビドス市街を東奔西走していたからだ。

 

 怪物の対処をしたり、顔が恐いと怯えられたり…。いや、ソウゴさんのお陰で、コンプレックスについて多少は気にならなくなったが、それはそれだ。

 

 まあ、とにかく忙しかった…!

 

 そこにあの、ほんわかした空間だ…!家族の微笑ましいやり取り、美味しいコーヒー、優しいソウゴさん…。

 

 圧倒的っ!圧倒的癒しっ!私の荒んだ心は全回復した。

 

 

 「後はこの事件が無事に解決できれば、言う事無しなんだがなぁ…。」

 

 「ふむ、確かに早く解決しなければならないな」

 

 「そうなんですよ。だから今からまた見回りに……誰?」

 

 「ん?おおっ!これは失礼、お嬢さん?私はクリム・スタインベルト。親しい友人からはベルトさんと呼ばれているよ」

 

 「……ベルトが喋ってる~~!?」

 

 「ハッハッハ!Nice Reactionだ、お嬢さん」

 

 

 いつの間にかカンナの腰に巻かれていたベルトから声が聞こえたと思ったら、自己紹介までされてしまった。

 

 カンナはベルトを外そうとあちこち弄るが、外れる気配がない。

 

 

 「いつの間に現れたんだコレ!?…くそっ!外れないっ!」

 

 「いつ、という問いには今し方と回答しよう。そして私を外すには先ずは話を聞いてもらいたい」

 

 「話し…?」

 

 「あぁ、君達の追っている“怪物”についてだ」

 

 「……聞きましょう」

 

 

 そこから色々と話を聞いた。怪物…ロイミュードの事、ベルトさんの事、そして嘗てベルトさんとその相棒がロイミュードと戦っていた事等だ。

 

 

 「その、仮面…ライダー?として戦って、ロイミュードは全て倒したんですよね?何故また現れたんです?」

 

 「う~む…。そこだけが分からない…。確かに全てのロイミュードは倒した筈なんだ。それなのに今回の事件だ……誰かが復活させたのは間違いない」

 

 「信じ難い話ですが、別の世界での技術なんですよね?一体誰がそんなこと出来るんです?」

 

 「それは……誰だろうね?」

 

 「えぇ~…。」

 

 「……ただ一つだけ言えることは、ロイミュードを復活させた者は悪意を持って甦らせたということだ」

 

 

 そう重く告げたベルトさんは、少しの間話し掛けづらい雰囲気を漂わせた後、カンナに話を持ちかける。

 

 

 「お嬢さん、君は市民を守る警官だと聞いた。そんな君にお願いがある……仮面ライダーになってはくれないだろうか?」

 

 「私が仮面ライダーに?何故、私なんです?確かに警官として市民を守る義務が私にはあります。だけど、怪物と戦うなんて事は出来ませんよ…。」

 

 「こう見えても私は、人を見る眼はある方でね?君が適任だと思ったんだ」

 

 「…取り敢えず、私の事はカンナと呼んで下さい。お嬢さんはむず痒い…。」

 

 「OK、カンナ。…さっき言った事は、考えておいてくれたまえ」

 

 

 ベルトさんの言葉に返事は返さず、見回りを開始するカンナ。

 

 先程までの明るい顔から、難しい顔になり思考に耽りながら歩くカンナを、遠巻きに見る人はなるべく近寄らないようにすれ違う。

 

 どれくらいそんな風にしていたのか、気が付いたら人気の無いアビドス市街の外れの方まで来ていたようだ。

 

 

 「いかんいかん…。考え事をしていたら、こんなところまで来てしまった…。戻らなければーー」

 

 

 ーー誰か助けてーっ!!

 

 

 「…っ!?今のはっ!?」

 

 「…カンナっ!コレに乗りたまえ!」

 

 

 誰かの悲鳴が聞こえ、走り出そうとしたカンナへベルトさんから声を掛けられ、立ち止まる。

 

 エンジン音が聞こえ、振り返ると真っ赤な車が走ってきて、カンナの横で停車する。

 

 

 「どっから出したんですか!?……ん?ライダーなのに車?」

 

 「この車はトライドロン。そして今は、細かいことは気にしなくていい!早く乗りたまえ!」

 

 「ああっ!もうっ!!分かりましたよ!」

 

 「よし。乗り込んだら私をセットしたまえ。先程の声の主の位置情報は把握している。そこまで最速でナビゲートしよう」

 

 「なんとも都合の良いことでっ!!」

 

 

 ベルトさんの指示に従いトライドロンへ乗り込み、ハンドルを握ると急発進し、声の主の元へ急ぐ。

 

 数分の後、現場に到着するとバットロイミュードが中学生くらいの女生徒二人を襲っていた。

 

 

 「その子達から離れろッ!」

 

 「…っ!?」

 

 

 トライドロンより降り、バットロイミュードへ向け発砲する。

 

 しかし、効果は見られず不意を突いた事によるアドバンテージは得られなかった。

 

 

 「…なんだ、勇ましく登場した割に貴様も大した事はないな。私のボディに傷の一つも入れられないのか?」

 

 「そうだな。私では力不足みたいだ…。だが、どうやら意味はあったみたいだぞ?」

 

 「…なに?」

 

 「お巡りさん…!ありがとうっ!」

 

 「応援を呼んできますっ!」

 

 「…ちっ!……貴様、やってくれたな?」

 

 

 カンナがバットロイミュードを攻撃し意識を逸らしたことで、二人を逃がす事が出来た。

 

 

 「仕方ない…。最初の獲物は貴様に変更だ。キヴォトスの人間は頑丈だと聞いた……簡単に壊れてくれるなよ?」

 

 「……かなり不味いかな…ッ!!」

 

 

 詰め寄ってくるバットロイミュードに再度発砲するが、やはり効いている素振りはない。

 

 

 「カンナっ!仮面ライダーになってくれ!そうすれば対抗できる…!」

 

 「……出来ません。私には、その覚悟がない…!ベルトさんの世界の話は聞きました!…だからこそ、恐いと思ってしまった…!怪物と戦う?そんなの簡単には割り切れませんよッ!」

 

 「カンナ…。」

 

 「今だって本当は逃げ出したくて仕方がない…!銃も通じない、そればかりか相手はこちらを殺す気だ…。恐いんですよッ!」

 

 

 そこでベルトさんはカンナをよく見ると、手元は震えて足も膝が笑っている。目元には涙が滲んでいるし、顔色は青い。

 

 

 「…すまない、カンナ。そうだな…。君は彼とは違いまだ子供で大人が守るべき存在だ…。どうかしていたようだ……ここは私が抑える。君は逃げたまえ!!」

 

 「抑えるって…。ベルトさん、その身体でどうやって…!!」

 

 「なに、私には頼りになる仲間がいる。君が逃げ切る時間くらいは稼いで見せるさ?」

 

 

 ベルトさんがそう言うとあちらこちらから、ミニカーがやって来てバットロイミュードを攻撃し始める。

 

 

 「ええい…!!鬱陶しいッ!!このッ!!」

 

 「さぁッ!!早く行きたまえッ!!」

 

 「……う、わぁぁあああッ!!」

 

 

 ーダンッ!ダンッ!ダンッ!

 

 

 「カンナ…?何をーー」

 

 「分かりませんよッ!!私にだってッ!!けど、身体が勝手に動いたんですッ!!」

 

 

 カンナは雄叫びを上げると銃を構え、発砲していた。

 

 本人も分からないが、ここで逃げてはいけないと“心”が身体を動かしたのだ。

 

 

 「……カンナ、君に私の嘗ての相棒の姿を見た。きっと君になら、彼も喜んで力を貸してくれるだろう」

 

 「ベルトさん…。でも、私は…。」

 

 「ふむ…。カンナ、君は何のためにヴァルキューレに入ったのかね?そこに君の心のエンジンに火を灯す何かがある筈だ」

 

 「私は……私は、市民の笑顔が守りたかった。人々の笑顔が守りたかったんです…!平和を守り、困っている誰かの助けになりたかったんだ…!!」

 

 

 

 

 

 

 ~冒頭へ戻る~

 

 

 「……私の試運転に、ひとっ走り付き合えッ!!」

 

 「貴様ッ!仮面ライダーだったのかッ!?」

 

 「たった今からなッ!ハァッ!!」

 

 「グッ!?クソッ!?創造主の話しと違うッ!ライダーは例の家族しか居ないんじゃなかったのか!?」

 

 「何を言っているのか分からんが、さっさと終わらせるッ!!」

 

 

 カンナはイグニッションキーを回し、シフトブレスのイグナイターを押し込み必殺技へ移行する。

 

 

 ーヒッサーツッ!!

 

 

 シフトカーを操作し必殺技を発動する!!

 

 

 ーフル・スロットールッ!!スピードッ!!

 

 

 バットロイミュードを四方からタイヤが囲み、弾き出す。

 

 バットロイミュードとカンナの回りをトライドロンが高速で回転し、トライドロンに向かい飛び蹴りを放つカンナ。

 

 すると次々にトライドロンより弾かれるように、バットロイミュード目掛け蹴りを放つ。

 ドライブの必殺技『スピードロップ』による連続蹴りが炸裂する。

 

 

 「ハッ!ヤッ!タッ!フッ!セイッ!…オォォリャァアッ!!!!」

 

 「こんな…ッ!バカなぁぁぁあああッ!!」

 

 

 最後の裂帛の一撃により、断末魔と共に爆散するバットロイミュード。

 

 着地し、一度深呼吸を行いシフトカーを引き抜き変身を解除する。

 

 

 「…こ、恐かったぁ~…。」

 

 「Nice Drive. カンナ!中々の試運転だったよ。お疲れ様!」

 

 「ははは…。そりゃ、どうも…。……ベルトさん」

 

 「ん?なんだい?カンナ?」

 

 「…これからも、宜しくお願いします」

 

 「…あぁっ!こちらこそ、宜しく頼むよっ!」

 

 

 初戦闘の気が抜けてへたり込むカンナだったが、ベルトさんへ自分の意識を表明し、お互いに笑い合う。

 

 泊 進ノ介の後を継ぎ、新たにドライブとなったカンナ。

 新たなコンビのスタートが切られた瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ、助けた子達確か、応援を呼ぶとか言ってたような…?」

 

 「…言い訳を考えておかなければならないね」

 

 「一緒に考えて下さいよ…?」

 

 「勿論さ、相棒。では、こんなのはーー」

 

 

 後から駆け付けたヴァルキューレの応援と、少女二人に良い感じの説明をして難を逃れるのであった。




 ライダー少女ドライブカンナはきっとカッコ可愛い(確信)

 次は誰がライダーの力を継承するかな?
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