最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 カンナがドライブとなった裏側で起こっていた事です。

 安定のシロシロコンビをご覧下さい。


狼達のお散歩

 ~クジゴジ堂 シロコ&シロコの部屋~

 

 

 ここはシロコとシロコの二人部屋。その室内でガサゴソと、物音が響いている。

 

 

 「ん、出来た。良い感じの覆面!これは渾身の出来…!」

 

 「こっちも出来たよ。超強力トリモチバズーカ。調整に苦労した」

 

 「早く準備して出発しよう!」

 

 「パパとママ達には気付かれないように、こっそり窓から出るよ」

 

 「ん、おじさんにはさっき注意されたばかり。バレたらきっと一週間はおやつ抜きは確定…。それは避けるべき」

 

 

 ヨワコの言う注意とは、例の怪物の話だ。カンナが態々注意喚起をしてくれたのだから、ソウゴはシロコ達にも不用意な外出等は控えるように注意した。

 

 見ての通り意味はなかったが。

 

 

 「怪物なんて捕まえたら、きっと報償金ががっぽがっぽ貰える!アビドスの借金なんてこれでイチコロ!」

 

 「ヨワコはお気楽で良いね…。私はバレたらおやつどころの話しじゃない…。それはそれとして、怪物には興味があるから手伝う」

 

 「ん!チロコのそういう理解があるところ、私は大好きだよ」

 

 「やるなら徹底的にやる。半端が一番ダメ。行くよっ!」

 

 

 シロシロコンビは二階の自室から静かにクライミングの要領で、壁の僅かな出っ張りを利用してスルスルと降りていく。

 

 日頃の訓練の賜物だった。……いや、何だよ家脱け出す訓練って。

 

 ちなみに二人は同様の手口で、ソウゴから20回以上は怒られている。

 

 

 「……クリア。このまま、周辺警戒厳のまま素早く安全圏まで抜けるよチロコ」

 

 「今の私のコールサインは、ネクサスウルフ。身ばれ防止に努めて。サンドウルフ」

 

 「ごめん、早速気を引き締め直す。……よし、行こう…!」

 

 

 やたらそれっぽく会話しながら行動しているが、片や青い覆面を被りウキウキしているし、もう一方はマゼンタのヘルメットを被って、最近ソウゴにおねだりして買ってもらったカメラを首から提げている。

 

 

 「……ふぅ。ここまで来ればもう安心。早速、怪物を探して捕まえる!」

 

 「ん!我ら魂のソウルフレンズにかかれば、怪物ごとき余裕でGET可能!ついでにアビドスから危険物も取り除けて、良いことしかない!正義は我らに有りっ!」

 

 

 やんややんやと騒ぎながら、怪物の捜索を始めるシロシロコンビはやがて倉庫街へやってくる。

 

 

 「あれ、こんなところに倉庫街なんてあったんだ?……これは怪しい!」

 

 「ん、大抵の怪しい事は倉庫街で起こる。テレビで学んだ私に死角はない。突撃するべきっ!」

 

 

 二人して眼をキラキラと輝かせながら、いざ出陣っ!となっていたところに声が掛かる。

 

 

 「こらっ!貴女達っ!何してるの!!」

 

 「「!?!?!?」」

 

 

 背後からの突然の声に二人して大きく跳ね上がり驚くシロコ達。

 

 誰だと振り返ると、そこには腰に手をあてて私怒ってますとアピールするユメが立っていた。

 

 

 「…なんだユメか…。んっ!驚かさないでっ!」

 

 「んっ!心臓に悪いっ!」

 

 「なんだじゃありませんっ!勝手に私有地に入ったら駄目でしょうっ!…まったく…。ほら、シロコ達帰るよ?」

 

 「「!?……分かった」」

 

 

 ユメが踵を返して背中を向けたところに、シロコ達は頷き合いユメに抱き付く。

 

 

 「わっ!?…どうしたの二人共?」

 

 「…ねぇ、ユメ。ユメは何でここに居たの?」

 

 「何でって…シロコ達がこそこそと何かしてたから、ここまで後をつけてきたんだよ?」

 

 「…そっか、あのねユメ先輩?私からも聞きたいんだけど……」

 

 

 ーなんで、私達の事を「シロコ」って呼んでるの?

 

 ーガチャリッ…。

 

 

 「……なんでって、可笑しな事聞くんだね?いつもそう呼んでるからじゃない?あと、危ないからそのバズーカを人に向けるの止めーー」

 

 

 ードンッ!!…ヌチャッ!!

 

 

 「わあぁぁぁ~!?な、何これ!?ネバネバして動けないよ~!!」

 

 「ん、捕獲成功。私達を騙すなら、もっとユメの事調べるべき」

 

 「だ、騙すって……そんな事してなーー」

 

 「ユメ先輩は私達の事を絶対に“ちゃん”付けして呼ぶ。呼び捨ては有り得ない。それに……」

 

 「「抱き付いた時の、胸とお尻の弾力が桁違いに気持ちよくなかった。ユメ/先輩のそれは最早、人を駄目にする兵器。簡単に真似出来ると思わないでッ!!」」

 

 「鬼気迫る表情だけど、言ってる事は割りと最低だ~!?」

 

 

 シロコ達は親の仇でも見るかの様な顔で問い詰めるも、言ってる事は割りとゲスだった。

 

 偽ユメにジリジリとにじり寄るシロコ達に恐怖を覚え、偽ユメは擬態を解く。正体はコブラロイミュードだった。

 

 

 「クソッ!お前ら常識はないのか!?……フンッ!」

 

 「あっ!トリモチがっ!」

 

 「これが怪物…!」

 

 「フハハハハ!!どうだ驚いたか!!恐くて声も出まーー」

 

 

 ードンッ!ヌチャッ!

 

 

 「…ヒット。私達の目的は貴方を捕獲する事。恐かったら最初からパパの膝の上でぬくぬくしてる。嘗めすぎ」

 

 「チロコの言う通り、お宝は多少の危険を犯してでも手に入れるもの。私達をただの可愛い美少女と侮ったね?」

 

 「もがーーーっ!!」

 (お前らの方がよっぽど怪物だぁー!!)

 

 

 追加で2発撃ち込み完全に身動きを封じた後、縄で縛り上げズルズルと引き摺って帰るシロシロコンビ。

 

 コブラロイミュードは哀愁を漂わせながら、身動きがとれないため大人しく引き摺られるのだった。

 

 なお、無事帰宅し二人はいつも通りソウゴに叱られる。その頭には、大きなたんこぶが作られたのであった。

 

 

 「もごもがーーっ!!」

 (放置するなぁーーっ!!)

 

 

 ー続く!!




 お散歩(狩り)でした。
 う~ん…コイツら動かすと、予定通りの動きしねぇな…?

 何故?(内容に合わせサブタイ変更した)

 コブラロイミュードが簡単に捕まったのは、コピー元がユメだったからです…。
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