シリアルからシリアスへ…。
投下します。
~クジゴジ堂~
「で?シロコ、何か言うことは?」
「うぇっ…ぐしゅ…。ごめんなさい…パパ…。」
「はい。…そっちのシロコは?」
「うぅっ…ごめんなさい…おじさん…。」
「…はぁ~…。無事だったから良かったけど、本気で心配したんだぞ?やんちゃをするなとは言わないけど、あまり無茶はしないでくれ…。」
シロコ達が居なくなった事に気付いたミサキが、俺達にそれを知らせに来た。
普段なら“何時ものやつか”で済んでいたが、怪物の件もあって万が一を考えてしまって店をミサキとアイちゃん達に任せ、俺達大人組で探しに出た。
あちこち探して一度店に戻ったタイミングで、シロコ達が得意気に例の怪物を引き摺って帰ってきた。
これには安堵したのもあるが、危険な事をした二人をいつも以上に厳しく叱り付けた。
そしたら二人共大泣きして、落ち着くのを待って冒頭に至ったわけだが…。
「二人が無事で良かった…!…よしよし」
「「パパ/おじさんっ!ごめんなさい~!びぇぇぇんっ!!」」
「あ~…。もう怒ってないからな?ほ~ら、よしよ~し」
もう怒ってないと安心させようと頭を撫でると、シロコ達も安心したのか更に大泣きして抱き付いてきた。
今は二人の背中をトントンと一定のリズムで叩き、落ち着くのを待つ。
「…二人共?落ち着いた?」
「「うん…。」」
「…あのぉ~?そろそろ私の事を気にしてほしいんですがぁ~…?」
「そうだよ…コイツが居たんだよ…。」
「連れてきといてその言い分はないのでは!?」
シロコ達が引き摺ってきたモノ……コブラロイミュード。
まさか本当に怪物の正体がロイミュードだったとは…。
「シロコ、コイツはどういう状況で捕まえたの?」
「ん…ずびっ!……ユメに化けて私達に近付いてきた…。」
「…ずびびっ!……でも、ユメ先輩とは似ても似つかなかったから直ぐにバレた…。」
「そんなに似てなかったの?」
「「うん。胸とお尻の柔らかさがダンチだった」」
「スゥー…。そ、そっかぁ…。」
「おい!コイツらお前の娘だろ!どんな教育してんだっ!」
「……教育ってね、難しいんだよ?」
「あ、これはガキんちょ共が言う事聞かないやつだ」
しかしコイツをどうするべきか?普通に考えて、情報聞き出して後は破壊…。
けどなぁ…。なんか、コイツ憎めないんだよなぁ…。ユメちゃんをコピーしたからか?敵として見れない雰囲気というか…?
「パパ、パパ。お願いがある」
「シロコ?お願いって?」
「ん、この子飼いたい」
「ん?飼う?コイツを?」
「おじさん、私も同じ意見。ちゃんとお世話するから…お願い…?」
「何だよ飼うって!私は犬猫じゃないぞっ!」
シロコ達の言葉に反応して簀巻きのまま、びったんびったん跳ねながら文句を言うコブラロイミュード。
そこに思わぬ援護が入る。
「良いんじゃないでしょうか?シロコちゃん達の情操教育にも役立ちそうですし」
「マトイ!?」
「そうだな。それにシロコ達の監視役にもなるだろ?最近は、私達の裏をかく事ばかり上手くなって困っていたしな」
「シオリさん…?」
「メグリの遊び相手にもなってもらえそうですし♪もし、危害を加えようものなら……ねぇ?」
「ベアト?なんか恐いよ?」
「正直コイツが何かしようものなら、何時だって処分は出来る。だがコイツはまだ何かしたわけでもなさそうだし、問答無用で処理するのはなぁ…。」
「ヒイロまで…?」
「それにユメちゃんをコピーしたのなら、性格も似てくる筈でしょうし。悪さは出来ないと思うんですよね」
「タツキのその意見には同意するけど…。」
「ユメちゃん本人は嫌がって実現出来てないけど、コイツなら私のアイドルプロジェクトに使えそうだし?私も賛成」
「ミツキに至っては完全に我欲出てんじゃん!!」
ーーぽんっ…。
「ミサキ…?」
「ダディ……家族が増えるよ?やったね!」
「父親の威厳どこっ…!!」
やんややんやとお祭り騒ぎになるソウゴ達を見て、開いた口の塞がらないコブラロイミュード。
そこにトテトテとシロシロコンビがやって来て、語りかける。
「良かったね?今日から家族だよ?」
「ん、名前はミク。二人で考えた。よろしくね?」
「……もう、どうにでもな~れ…。」
拘束を解きユメに擬態させた後、子供達と妻達はコブラロイミュード改め「ミク」を連れて家の中の案内とこれからの注意事項を教え込むため、店の奥へと引っ込んでいった。
「……ウチの家族は順応性が高すぎないか?」
「そうだな。だが、良い家族じゃないか?大切にしろよ?」
「あぁ、言われなくても分かって……て、誰だ!?」
「よぉ、新しい魔王様。…記念に一枚」
パシャリ、と首から提げたカメラでソウゴを撮る男。
ソウゴはその男に見覚えがあった。
「アンタ…!門矢 司か!?」
「なんだ、俺の事は知ってたか。なら自己紹介は要らないな?」
「え、本当に本人…?」
「俺が何人もいてたまるか。…俺がここにいるのは、頼まれたからだ」
「一体誰に?」
「オーマジオウ」
「!!」
「お前も何度か会っただろ?」
「…ああ」
それから司は語り出す。ここへどんな依頼でやって来たのかを。
「最近、というか数年か?この世界では有り得ない事が、起きているだろ?」
「そう、だな…。ロイミュードの件もそうだが、本来居ない筈のエボルトにもう一人のシロコ。他には……」
「お前達が救ったユメだったか?アイツも本来なら死んでいる存在だ。それに他の居候の三人娘、アイツらもアビドスに関わる事もない奴らだ。他にも大なり小なりあるな」
「……この世界を、大分改編してしまっている自覚はある。けど、それは俺が目指す目的の為でーー」
「回りくどいのは止めて、端的に言おう。この世界は、お前のせいで本来の歴史から大きく外れ、特異点化している」
「そ、れは…。」
「人の事は言えないが、俺も似たような存在だしな?ライダーの概念が無かった世界にライダーが生まれ、その敵もまた然りだ。しかも、お前ら家族の場合は破壊する事はほぼ無く、受け入れる事に特化している」
「……」
「これからも怪人やら何やらが現れるだろう。この世界は正史より外れた世界…。誰にも先が読めないんだからな?」
「……それで、アンタの目的はなんだ?」
「言ったろ?オーマジオウからの依頼だ。この異変の原因をお前に知らせる事がな。それと……この世界を破壊するべきかどうかを見定める為でもあるな」
「この世界を破壊!?…やらせると思うか?」
司の言葉にソウゴは臨戦態勢をとるが、司は涼しい顔でそれを受け流す。
「そういきり立つな。破壊するかどうかは、俺個人の目的だ。それに、今のところはその気は無い」
「そうか…。」
「後はお前達が保護した465番……今はシロコだったか?アイツの事も気にはなってたからな」
「シロコの事が?なんでアンタがシロコを?」
「アイツをエボルトの研究所から連れ出したのは、俺だからな」
「アンタがシロコを!?」
ーギシッ…。
「ん?」
「ねぇ?それ、どういう事…?私を連れ出したって何?何か知ってるの?」
「シロコ…。」
「聞かれてたか…。」
「ねぇ…私の事知ってるんでしょ?教えてよ!私は何?パパと出会う前の事、教えてよ!!」
世界の破壊者は何を伝え、何をもたらすのか?
シロコとソウゴは、突然突き付けられた事実に向き合えるのか?
次回へ続く。
コブラロイミュードはミクとなり、ユメ先輩の姿を借りて、今後はなんか髪型がツインテールになって登場するらしいっすよ?
あ、ネギは持たないです。
シロコが曇っていく…。原作突入前なのに、どんどん盛られていくなぁ…。
先生が来た時にはどうなってんだ?
キヴォトスに着任する先生は性別どっちが良いんだろ?
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男性(原作先生寄りの性格)
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女性(若いながらも生徒に真摯に向き合う)
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まさかのソウゴが先生に!?
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作者の好きな方で