最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 無理だ…。シリアスなんか書けねぇよ…。
 絞り出したシリアス……ご覧下さい…!


彼女は何を破壊するのか(中)

 「ねぇ…私の事知ってるんでしょ?教えてよ!私は何?パパと出会う前の事、教えてよ!!」

 

 「…まぁ落ち着け。聞かれたものは仕方がないからな、全て話してやる」

 

 「…シロコ」

 

 「…大丈夫だよ、パパ?ちゃんと受け止めるから」

 

 「強くなったみたいだな…。あの場所から連れ出したのは正解だったみたいだな」

 

 

 突然の話に最初こそ取り乱していたシロコだったが、ソウゴが心配そうに声を掛けると、シロコは声を震わせながらも気丈に振る舞った。

 

 

 「そろそろ話すぞ?……まず、シロコだったな。お前は人工的に生み出された存在だ。そしてそのオリジナルとなったのが、もう一人のシロコだ」

 

 「…ッ!そう…。私、そもそもが当たり前に産まれた存在じゃないんだね…。それに、偽者なんだ…。」

 

 「…続けるか?」

 

 「ん…お願い」

 

 

 出生の秘密を知り、自らを偽者と述べるシロコをソウゴは静かに後ろから抱き締める。

 

 …今のシロコは普段と違い、そうでもしていないと儚く消えてしまいそうな気がしたから。

 

 

 「お前はお前を造った奴……エボルトの計画の為に生み出された。…多くの犠牲を出しながらな」

 

 「それって…?」

 

 「…本来なら姉妹と呼べる者達の事だ」

 

 「ッ!!う、おぇっ…!わ、たしは……私はッ…!!」

 

 「シロコッ!!大丈夫!!大丈夫だから!!」

 

 「…すまん、流石にキツかったな…。後はお前の父親に話しておくから、お前はーー」

 

「駄目ッ!!」

 

 「…シロコ?」

 

 「…私は、知らなきゃいけない…!多くの犠牲の上に成り立ってる命だと言うなら、その現実から目を背けたら……私はもう私ですらいられない!パパやママ達の娘だと胸を張って生きていられないッ!!」

 

 

 シロコは大人である司とソウゴですら、気圧される程の気迫で語る。

 

 ソウゴはただただ強く抱き締め、司は何かを懐かしむような顔でシロコを見つめる。

 

 

 「……分かった。なら、ここからは一々お前の反応を気にしないで、最後まで話すぞ?良いな?」

 

 「うん。私は覚悟が出来てる。…パパもついてるから、受け入れられる」

 

 「じゃぁ、続きだ。悪いが、エボルトの計画の詳細までは分からない。だが、計画の為には必ずシロコが必要になること、そしてそれにソウゴ、お前が関わっている事は分かっている」

 

 「俺が?」

 

 「奴は、お前が旅立った時間軸からどうやら存在しているようだ。そこで何かを思いついたんだろう。…碌でもないことをな?」

 

 「…何があっても、家族は俺が守るさ」

 

 「後は俺が、オーマジオウに依頼されこの世界の改編による綻びを伝えるついでに、エボルトの存在に気がついて奴の研究所を襲撃。からの、シロコを連れ出したってわけだ」

 

 「でも、それなら私は貴方に一度会ってるって事だよね?なんで、それを忘れてるの?」

 

 「あの時はお前も意識が朦朧としていたからな。それに、エボルトの追跡を躱しているうちに、お前ともはぐれた。だから、あまり強く記憶に残らなかったんだろう。後はエボルトに何かをされたか…だな」

 

 「ん…。」

 

 

 司の語ることを信じるならば、エボルトのターゲットは俺で、その為にシロコを使って何かを仕掛けようとしているってことか…?

 

 

 「さて、シロコ。お前のライドウォッチを出してみろ」

 

 「ん?ライド……あ、パパから貰ったやつか。はい」

 

 「そのまま持ってていいぞ?…ふっ!」

 

 「ん!?ウォッチが光って…!」

 

 

 ーディ・ディ・ディ・ディケイドッ!

 

 

 「ウォッチが…変わった…!!パパっ!見て見て!私のウォッチ、特別仕様!」

 

 「……あれ~?さっきまでシリアスな雰囲気だったのに、何時も通りに戻ってる?…シロコ?もう大丈夫なの?」

 

 「ん?…正直、色んな不安はあるよ。けどね?パパとママ達…アツコ達にもう一人のシロコ、他にもいっぱい!沢山の人達が私を“シロコ”として認めてくれている…。だから、私はシロコとして、パパとママ達の娘として自分を信じてあげれるんだ♪だから…ありがとう!パパっ!」

 

 「…子供の成長ってのは、親が思うよりも早いな…。こちらこそ、俺達の娘になってくれて、ありがとう。シロコ!」

 

 

 ん~!と、ソウゴに抱き付き目一杯甘えるシロコを撫でながらあやしていると、司から声が掛かる。

 

 

 「親子で団欒中に悪いがな?見ての通り、シロコのウォッチに俺の力を与えた。一度起動すれば、お前の嫁達の様に変身出来るだろう。ウォッチはお前が使えばいい」

 

 「良いのか?」

 

 「良いも悪いもない。…ソイツはある意味で俺と同じだ。今から色んな経験と出会いと、絆を紡いでいくだろう…。そしてそんなコイツを見守っていくなら、それ相応の力も必要だろう?」

 

 「ありがとう。認めてくれて!」

 

 「ただしっ!…お前が道を誤り、この世界を破壊しなければいけないと俺が判断したなら……分かるな?」

 

 「…肝に銘じておく」

 

 「なら、良い。そろそろお暇させてもらう」

 

 

 オーロラカーテンを展開し、立ち去ろうとする司は一度立ち止まり、ソウゴへ告げる。

 

 

 「……言い忘れていたが、他のライダー達もお前の事は概ね認めている。くれぐれも、最低最悪にはならないでくれよ?」

 

 「ああッ!ありがとうございましたっ!先輩っ!!」

 

 

 背中を向け去って行く司は、軽く手を上げて答え消えていった。

 

 感慨に耽っていると、袖をくいくいと引かれそちらを見ると、シロコが満面の笑みでソウゴに語り掛ける。

 

 

 「パパっ!私の出生についてはショッキングな事が多いけど、一つハッキリしたね?」

 

 「ん?何がだい?」

 

 「んっ!私は私……絆 シロコだっていうこと!!」

 

 「…ああっ!そうだな、シロコは我が家の自慢の娘だぞ~!」

 

 

 シロコを抱き上げ高い高いをしてやると、むふ~!と満足そうにしてされるがままになっている。

 

 その後戻ってきた皆にシロコが自分の事を知ってほしいと、先程の事を伝え、皆が大号泣したのは割愛とする。

 

 というかミクまで泣くとは……やっぱりコピー元のユメちゃんの影響か?

 

 もう一人のシロコの方は、驚きこそすれど「ん、ということは私達は魂だけでなく、存在そのものが姉妹と言うことなのでは…?ん、お姉ちゃんと呼んで良いよ?」と発言し、どっちが姉で妹かという言い争いに発展していた。

 

 どうなるかと思っていたが、少なくとも最悪の結果にはならなさそうで一安心だと、この時は思っていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『なんだよ~…。ネタバレしちまったのかよ…。ま、なら少し早いがちょっとばかり……手を出してみますかね?』




 ずっと考えてたディケイドの継承。シロコへ渡すことが出来ました!
 後はシロコがどのような『絆』を紡ぐのか……見ていて下さい!

キヴォトスに着任する先生は性別どっちが良いんだろ?

  • 男性(原作先生寄りの性格)
  • 女性(若いながらも生徒に真摯に向き合う)
  • まさかのソウゴが先生に!?
  • 作者の好きな方で
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