最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 ほぼ日常回!
 ユメ先輩って、原作読み返してオーズには彼女しかおらん!ってなった作者でした。


ハッピーバースデー!!ユメ!!(上)

 ~ユメの自宅~

 

 

 クジゴジ堂を出て家へ帰ってきた私達(・・)は、さっきまでの事で話をしていた。

 

 

 『……だいたいの事は今説明した通りだ。もう一度言っておくが、オーズの力は一度変身したら、装着者以外は使用出来ない。よく考えて決めるんだな』

 

 「だから!ユメ先輩には危ない真似させないって…!」

 

 『好きに喚けばいいがなぁ…。それを決めるのはユメであって、お前じゃない。それに……お前はこういう馬鹿の事をよく分かってない』

 

 「ユメ先輩を馬鹿にするなッ!」

 

 『はぁ…。俺は少し外を見て回る。ちょっと頭冷やせ』

 

 

 ホシノはどこかアンクを敵対視しているようで、とにかく噛みつく。

 

 アンクは反論するのに疲れ、ホシノに頭を冷やす様に伝えて外へ出ていく。

 

 重い空気の中、ユメは口を開く。

 

 

 「あ、あはは!いや~!参っちゃったね?私が仮面ライダーだって。まさかそんな才能が私に有ったなんて……」

 

 「先輩は」

 

 「ホシノちゃん…?」

 

 「先輩は、仮面ライダーになる気なんですか…?」

 

 「……私はそうしたいって思ってるよ」

 

 「どうしてですか!?先輩が危険な真似しなくても、ソウゴさん達がいます!なんなら、私だって…!!」

 

 「ホシノちゃん」

 

 「!!」

 

 

 ホシノの言葉に真剣な声で名前を呼び、静止するユメ。

 

 

 「私は、映司さんからオーズとして戦っていた時の記憶を見せてもらったんだ」

 

 「……」

 

 「そして、オーズになる前の記憶も…。」

 

 「…それって、只の一般人だった時のって事ですよね?」

 

 「うん。…記憶を見た時に、映司さんと私の想いがさ?似てるなって思うところも多くてさ。やっぱり、誰かを本気で助けたいって思った時に、自分が傷付かないで安全なところから掴める手は無いんだって知った。私はドジで、人に騙されやすくて……でも、それでも困ってる人はやっぱり見捨てられなくて…。」

 

 「先輩…。」

 

 「多分、私はこういう自分を変えられない。騙すくらいなら騙される方がいいし、目の前で困ってる人がいたらほっとけない。心配してくれるのは嬉しいし、ホシノちゃんは隠せてるつもりかもだけど、私が一度死にかけた事がトラウマになってるんだよね?」

 

 「はい…。私は怖いです…!ソウゴさん達が言ってたエボルトって奴は、命を平気で使い潰せる様な奴だって話じゃないですか!そんな奴と戦って……今度こそユメ先輩が帰ってこなかったら、私は…!!」

 

 「ありがとう、ホシノちゃん…。そんなにも私の事を思ってくれて、とっても嬉しいよ。そんなホシノちゃんに、一個だけお願いがあるんだ。聞いてくれる?」

 

 「…はい。ユメ先輩のお願いなら、なんだって」

 

 「ありがとう。…あのね、お願いっていうのはさ……一緒に戦ってほしいなって事なんだ」

 

 「そんなの、お願いしなくても私は貴女の側で戦いますよ!」

 

 「ううん。側でじゃなくて、隣で私を支えてほしいの。ホシノちゃんが隣にいてくれたら、きっと私は私として戦えるから…。どうかな…?」

 

 

 側でじゃなくて隣で……そうお願いするユメに対して、ホシノの答えは一つしかなかった。

 

 

 「この身果てるまで、貴女の隣で支え、戦う事を誓います。貴女を絶対に一人にはしない…!」

 

 「ありがとう…ホシノちゃんっ!」

 

 

 感極まったユメの抱擁に、その胸の中でホシノは改めて誓う。

 

 絶対にこの胸…ゲフンっ!……この人は守ってみせると!

 

 

 『はっ、どうやら話は纏まったらしいな…。……にしても、二人で並んで戦うか。…映司』

 

 

 二人のやり取りをこっそり聴いていたアンクは嘗ての自分達を思いだし、ガラにもなく感傷に浸っていた…。

 

 

 ──翌朝──

 

 

 「アンク君、昨日は結局何処に行ってたの?私達が寝た後に帰ってきたみたいだけど…。」

 

 『この周辺の見廻りだ。慣れない場所だからな、色々と把握しておきたかった』

 

 「成る程~。偉いね~アンク君は!」

 

 『おいっ!?止めろっ!撫でるな!…力強いな!?』

 

 「諦めなよ…。先輩はこういう人だよ?これから長い付き合いになるんだから、早く慣れてよね~?」

 

 『お前……』

 

 「お前じゃないよ~。私はホシノ。小鳥遊 ホシノだよ。よろしくね?アンク」

 

 『……おう。まぁ、よろしくしてやるよ。ホシノ』

 

 「うんうん!皆仲良しが一番だよっ!えへへ~♪」

 

 

 ユメは右手でホシノを、左手でアンクの手を取り繋ぐ。

 

 奇しくもそれはアンクにとって、いつかの光景と被ってしまい、一つの決心をさせる。

 

 …今度こそは、誰も欠ける事無く全てを終わらせると。

 

 

 「あ、そうだ。アンク、聞いときたいんだけどさ。これから戦う時は、アンクが私の身体に憑依?する感じ?」

 

 『ああ。前の時もそうだったが、身体があるのと無いのとじゃ、根本的に違うからな』

 

 「そっか~。それは問題ないけど、私の意識ってその間どうなるの?」

 

 『昨日ホシノの身体に憑いた時に感じたが、どうやら俺達は相性が良いらしい。取り憑くってよりは、同調するってのが正しいかもな?メインは俺が張る事になるだろうが、ホシノの意識はある状態になる筈だ』

 

 「うへぇ~…。昨日はいきなりで、怒りが勝ったから意識あったんだと思ってたけど…。そっか~、なら二人で先輩を助けようね?」

 

 『ああ、俺は映司に託されたからな?二人とも面倒見てやるよ』

 

 「そこは素直にOKって言いなよぉ~…。取り敢えず、よろしくね?」

 

 『おう』

 

 「うんうん♪二人共、仲良くなってくれたみたいで嬉しいなぁ~♪」

 

 

 取り敢えずは協力関係と、ユメのオーズとしての活動を認めてもらい、三人はこれからについて話し合いながらクジゴジ堂を目指す。

 

 アンクは以外にも自分が、この中にいることに不思議な居心地の良さを感じるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ふ~ん…?随分と前とは変わった世界に喚ばれたみたいだね?ま、何処であろうと僕のやることは変わらないけど』

 

 

 アビドス市街のとあるビルの屋上にて、街並みを眺めながら呟くヘイローを持たない(・・・・・・・・・)青年。

 

 その手には銀色に輝くメダルを弄びながら、眼だけは獲物を探すようにせわしなく動かしている。

 

 

 『……見つけた♪』

 

 

 青年はそう呟くと、ビルの屋上から音もなく消えさった。

 

 アビドスの街に不吉な風を巻き起こして…。




 最後の奴が誰かはきっとバレバレやろなぁ…。
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