最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 なんとかかんとか今年中に本編更新!来年からは新章を始めていきます!

 皆さん、良いお年を!来年も宜しくお願い致します!


ハッピーバースデー!!ユメ!!(下)

 「アンク君!本当にこっちであってるの!?」

 

 「ああ!大体の位置は分かるから、任せとけ!それより、ユメ!カザリのヤミーの対処法は理解したな!?」

 

 「うん!取り込まれてるマイちゃんを傷付けないように、身体の中から引きずり出すんだよね!」

 

 「そうだ!上手くやれよ!」

 

 「頑張りますっ!」

 

 

 ミクと別れた後、アンクの案内で街を駆け回りながらマイを探す一行。

 

 かれこれ30分は走り続けて、ようやくマイの元に辿り着く。

 

 

 「居た!マイちゃんを取り込んだヤミーだ!」

 

 『おっと、もう見付かっちゃったか』

 

 「カザリも居やがるとは…丁度いい、お前のコアメダルを根こそぎ奪ってやるッ!」

 

 『オイオイ、アンク~?それじゃぁ、どっちが悪者か分かんないよ?…簡単に終わると詰まらないから、コイツらとも遊んでやってよ』

 

 

 カザリが割ったセルメダルを投げると、無数のクズヤミーがユメ達へ襲い掛かる。

 

 

 「ちっ!ユメっ!変身だッ!」

 

 「わ、分かった!」

 

 「俺はお先に数を減らしとくよ!……変身ッ!」

 

 

 カメ~ンライダー! ジオウ!ジカンギレード!…ケンッ!

 

 「ハアーッ!!」

 

 

 ジオウへ変身し、ジカンギレードケンモードでクズヤミーの中へ斬り込んでいく。

 

 

 「よし、ユメ。今の内に変身するぞ。先ずはバックルを腰にあてろ」

 

 「こうだね!」

 

 

 バックルを腰にあてると、封印が解かれてオーズドライバーが展開される。

 

 

 「次はこのメダルをバックルに装填しろ」

 

 「うわ~綺麗なメダル~!」

 

 「この馬鹿ッ!集中しろッ!言った通りにやれッ!」

 

 「ひぃん!!ごめんなさい~!」

 

 

 戦闘中にも関わらず、発揮されるユメクオリティにアンクが怒鳴りつけ、ユメはメダルを装填する。

 

 

 「次で最後だ。右腰に付いてるオースキャナーでメダルをスキャンして、変身だ。……その後はお前の好きに戦え、俺とホシノでサポートする」

 

 「うん!お願いします!」

 

 

 オースレイターを傾け、オースキャナーを手に取ったユメは大きく息を吸って吐き出し、覚悟を決め直して叫ぶ。

 

 

 「(ここから始まる。いや、始めるんだ!)……変身ッ!!」

 

 

 ──キンッキンッキンッ!

 

 ──タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ!

 

 

 「へ?タトバ?あっ!この姿か!」

 

 「歌は気にするな!…それがオーズ。仮面ライダーオーズだ。後は分かるな?」

 

 「…うん。分かるよ。映司さんの記憶のお陰で、どう動けばいいのか、どう戦えばいいのか!…いくよッ!」

 

 

 仮面ライダーオーズ(ライダー少女)に変身したユメ。

 

 トラクローを展開し、クズヤミーを切り裂きながら一直線にマイの元へ向かう。

 

 

 『おっと、この世界のオーズは君か。悪いけど、親を取らせる気はないからさ?邪魔させてもらうよッ!!』

 

 「うぅッ!?」

 

 

 ユメの前に現れたカザリが襲い掛かり、ユメは反射的に硬直してしまうが、カザリの攻撃が当たる前に二人の間を火球が通り過ぎる。

 

 

 『ッ!!…邪魔しないでよ、アンク?』

 

 「はっ!つれないこと言うなよ?久し振りの再会だ…付き合えッ!行けッ!ユメッ!」

 

 『僕はそんな気分じゃないけどねッ!』

 

 「アンク君!ホシノちゃん!無茶はしないでね~!」

 

 「うへ、一番無茶しそうな人に心配されちゃったよアンク君?……あの手の馬鹿は、自分の無茶は無茶と分かってねぇからな…コイツ倒して合流するぞッ!」

 

 『へえっ!その身体の娘、意識あるんだ!やっぱりこの世界の神秘ってやつが関係してるのかな?興味深いよねぇッ!!』

 

 「チッ!…ホシノ!違和感あるかもしれねぇが、我慢しろよ!」

 (え!?ちょ、何する気なのさ!?)

 「こうするんだよ!」

 

 

 アンクがホシノへ声を掛け、ホシノの戸惑いを無視してグリードとしての姿へ変わる。

 

 

 『その状態でなれるんだ!君達の相性は良いみたいだね!これからが楽しみだよ!』

 

 「あ?何言ってやがる?お前にこれからはねぇよッ!」

 

 『ははっ!それはどうだろう…ねッ!』

 

 

 アンクとカザリの戦いは激しさを増していった。

 

 

 ──ジオウside

 

 

 「だぁーッ!数が多い!…これ、使ってみますか!」

 

 

 ──オーズ!

 

 

 「久々のアーマータイムだ!」

 

 

 ──アーマータイム!タカ!トラ!バッタ!オ~ズ~!

 

 「ディケイドじゃないけど、オーズが二人で粋でしょ?ってね!」

 

 

 ジオウオーズアーマーへとチェンジし、右腕のトラクローZと左手のジカンギレードで、どんどんクズヤミーを切り裂きながら数を減らしていく。

 

 

 「猫、じゃなくてトラの手だけど、借りて楽になったし!うん、行ける気がする!オォリャーッ!!」

 

 

 先程よりも凄まじい速度でクズヤミーを倒していくジオウ。

 

 なお、何処かでこの時『祝え!!』と言う声が響いていたとかいないとか…。

 

 

 ──ユメside

 

 

 「やっと辿り着いたよ。マイちゃん!今、助けるからねっ!」

 

 『オーズ!?クッ!邪魔はさせん!!』

 

 「ひょわっ!?あ、あぶ!危ないよ~!…あ痛っ!」

 

 

 勢いよくネコヤミーへ向かいトラクローで一撃を入れるユメだったが、ヤミーの反撃に驚きよろけたところに一撃を貰い、勢いよく転けて後頭部を打ちつける。

 

 頭を押さえてゴロゴロと、“痛いよ~!痛いよ~!”と言いながら転げ回るが、それを視界に入れたアンクが檄を飛ばす。

 

 

 「この馬鹿ッ!今のお前は変身してんだぞ!?その程度で痛みがあるわけないだろ!!真面目にやれッ!!」

 

 「ひぃん!アンク君が恐い……て、あれ?…本当に痛くない?よ、よ~し!これならいけるよ!」

 

 『この時代のオーズは大した事なさそうだな!そら!当たったら痛いぞ~!』

 

 「ふんっ!さっきはちょっと慣れてなくて、駄目なところ見せちゃったけど!私の覚悟は本物だもん!食らえっ!」

 

 『んなぁッ!?こ、コイツ…急に動きが…!?』

 

 

 少しは場馴れしたのか、ユメの動きが次第に洗練されていき、両腕のトラクローでヤミーへダメージを与えていく。

 

 何度か繰り返すとヤミーの中からマイの顔が出てくる。

 

 

 「マイちゃん!…うぅ~!直ぐにメダルで覆われて、引き出せないよ…!!」

 

 「ユメッ!足のメダルをコイツに変えろ!手数で押せッ!」

 

 

 ──ヒュッ!……パシッ!

 

 

 ユメはアンクからコアメダルを受け取ると、メダルを入れ換えて素早くスキャンする!

 

 

 ──タカ!トラ!チーター!

 

 タカトラーターへ姿を変えたユメは、ヤミーへ飛び掛かり肩を確り掴むとその腹部をチーターレッグによる高速蹴りで削っていく!

 

 

 「うりゃりゃりゃりゃ~!!…よし!取ったっ!!」

 

 『な、何!?こんなやつに…!?』

 

 「酷くない!?」

 

 

 ヤミーの中からマイを引っ張り出したユメは、ヤミーの言葉に傷つきながらもメダルを交換してタトバへと戻る。

 

 涙目になりながらオースキャナーを引き抜き、メダルを再スキャンする。

 

 

 「マイちゃんは返して貰ったから、止めを刺させてもらうからっ!!」

 

 

 ──スキャニングチャージッ!

 

 

 「ハァァァ…!フッ!……セイヤーーーッ!!!!」

 

 『ガッ!?グアァッーーーー!!』

 

 

 タトバキックを決め、ネコヤミーは爆散。ユメのライダーデビューは取り敢えずの成功を収めた。

 

 

 『あ~あ。やられちゃったか…。親も無傷で取り返したみたいだし、こっちの完敗だね』

 

 「ハっ!なら、どうする?このまま続けるか?」

 

 『う~ん、そうだなぁ…。』

 

 

 カザリはわざとらしく肩を竦めながら、アンクの問いに考える素振りを見せて答えを出す。

 

 

 『降参するよ♪』

 

 「…は?」

 

 『だから、降参。もともと敵対してたのが演技だしね?』

 

 「ど、どういう事?え、カザリさん?は敵なのに敵じゃなくて?でも、マイちゃんやミクちゃんを傷付けて?でも敵じゃなくて?あれ?あれ~?」

 

 「…ユメ先輩、すみません。混乱してるのは分かりますが、ちょっと黙ってて下さい…。」

 

 『まあ、混乱するよね?説明するから……と、こっちの姿で話させてもらうよ?」

 

 

 戻ってきたユメはカザリの話しに混乱し、ユメの言葉に更に混乱してきたホシノとアンク。

 

 グリード態から人間態へと変わったカザリが、更に戻ってきたソウゴも含めて説明をする。

 

 要約するとこうだ。

 

 1、自分はもともと、アンクの世界のカザリではなく、アンクと同じようにオーズと共に戦っていた。

 

 2、更にいうとオリジナルではなく、自分はオリジナルのコピーになる。

 

 3、自分を創り出し、キヴォトスへ送ったのはツムギちゃん。理由はキヴォトスの脅威へ対抗するため。

 

 4、何故、襲ってきたか?こちらのオーズ…ユメの覚悟が見たかったのと、ツムギちゃんからの依頼でもある、ユメの戦闘経験を積ませるため。

 

 5、ちなみにこれから他のグリードのコピー態も送られてくる。

 

 6、迷惑を掛けて、本当にすみませんでしたッ!!

 

 

 とのことらしい。…ツムギちゃん、出番が最近ないからって無茶苦茶してない…?

 

 アンクとホシノちゃんはずっと警戒心丸出しでカザリを見ていたが、ユメちゃんはミクとマイちゃんに謝ってくれたらそれでいいと言って普段通りに振る舞っている。

 

 

 ──クジゴジ堂──

 

 

 「…と、いう理由で君達には迷惑を掛けてしまって……本当に申し訳ございませんでしたッ!!」

 

 「ん~…。まぁ、それなら私は許すよ。ソウゴさん達から、前にその、仮面ライダーとかについての話しも聞いてたし」

 

 「…ありがとう。これからは仲間として、宜しくお願いします」

 

 『あのカザリが、こんなに殊勝な態度だと余計に胡散臭く感じるな』

 

 「アンクに同意。アンクんとこのカザリは知らないけど、最初の印象が最悪過ぎて、私も信用しきれないかな~」

 

 「もうっ!アンク君も、ホシノちゃんも、めっ!これからは仲間なんだから、仲良くしないと、ね?」

 

 「うへ~…。ユメ先輩はお人好し過ぎますよ~…。」

 

 「…私はそんなに簡単に割り切れない!」

 

 「ミクちゃん…?」

 

 

 マイはカザリを受け入れ、ユメが皆で仲良く宣言をした時にミクだけは否を唱えた。

 

 

 「ユメの言う事も分かるよ?けど、けどさ!…私は、あの時の無力な自分を忘れられない…!マイを守れなかった自分をッ!マイを傷付けたコイツをッ!簡単に許すなんて……出来ないよ…!」

 

 「ミクちゃんっ!」

 

 「ミク…。」

 

 

 涙を流しながら出ていったミクを、誰も引き留められなかった。

 

 

 「…ごめん。僕がやり過ぎたせいだ。彼女を追いかけるよ」

 

 「いや、今はそっとしておこう。ミクも今は混乱しているだけで、きっと分かってくれるよ。なにせ、誰かさんを真似するよりも前から、優しい子だしね?」

 

 「そうですね…。うん!後で私からもお話しておきます!」

 

 「…ウチも、あんなに思い詰めてるとは思わなかったし…。ユメ先輩と一緒に話し合って、ミクの気持ちを聞いてみる!」

 

 「うん、そうしてあげて。取り敢えず、カザリの話だとまだグリードは増えるみたいだし?空き部屋の掃除でもしようか?」

 

 

 ミクの事は一旦落ち着くのを待って、総出でクジゴジ堂の空き部屋を掃除する。

 

 ……後から考えると、この時にミクを追いかけて連れ戻しておけば、未来ではあんな事にはならなかったのかもしれない。

 彼女が優しい心を持った、人間と変わらない存在だと知っていたのだから…。

 

 

 

 

 ──同日 キヴォトス各学区内──

 

 

 ソウゴ達が掃除を終わらせて、一息吐いているタイミングでそれは起こった。

 

 キヴォトスの各学区内にある、ありとあらゆる映像機器にとある存在が映し出される。

 

 

 『…あーあー…。どうもキヴォトスの皆様!お初にお目にかかる奴にそうでない奴、俺はブラッドスタークだ。先ずは、急に電波ジャックしてすまないな?』

 

 

 キヴォトス中に映し出されるブラッドスタークは続ける。

 

 

 『そもそもお前は誰だって思ってる事だとは思うが…簡単に自己紹介するなら、これからこのキヴォトスを含めた星全ての支配者になる者だと思ってくれ!』

 

 

 ─え?急に何コイツ…。

 ─頭沸いてんの?

 ─てか、この格好何?コスプレ?

 

 

 等々…人々の反応は様々だ。スタークの話は更に続く。

 

 

 『頭の可笑しい奴と思うか?だろうなぁ、逆の立場なら俺もそう思うよ!…けど、これは本当の事さ!いいか?これは、俺からお前達への宣戦布告だ。既に各地に俺の手は廻っている。もう、この瞬間からお前達が安心出来る場所は無い!』

 

 

 スタークがそう告げた瞬間、各地に怪人が現れて市民を襲いだす。

 

 

 ─キャーッ!?

 ─な、何だ!?コイツら…!

 ─銃がほとんど効いてない!!やだ…誰か、助けてぇーー!!

 ─うわぁーー!!

 

 

 『オイオイ?これでも数は少なく放ったんだぜ?お前ら慌てすぎだろ…。ちなみにコイツらは、第一陣だ。定期的に放っていくからな?早く数を減らさなきゃ、皆殺しになっちまうぞ?なぁ?───』

 

 

 ──仮面ライダー?

 

 

 

 

 ──D.U地区 某所──

 

 

 「やだ…!来ないでっ!来ないでよぉっ!……あ」

 

 

 一人の少女が怪人から逃げて来たのはいいが、逃げ込んだ先は袋小路になっており、絶望の表情に変わる。

 

 

 「あ…あ…やだよ…。誰か…誰か助けて…!」

 

 

 ──ドライブッ!タイプ スピードッ!

 

 怪人の手が少女に触れようとしたその時、赤い閃光が間に入り、怪人を吹き飛ばした。

 

 

 「べ、別の怪人…?でも、助けてくれた…?」

 

 「ここは危ない!近くにヴァルキューレの生徒が避難誘導しているから、その指示に従って下さい!」

 

 「え、あの…。」

 

 「早く!」

 

 「!!わ、分かりました!」

 

 

 少女が走り去っていくのを確認し、少女を助けたドライブは怪人に向き直る。

 

 

 「市民は私達が守るッ!ベルトさん!今からは安全運転は無しだ!」

 

 「OK!では、行こう!」

 

 

 

 

 ──アビドス 某所──

 

 

 「ハアッ!」

 

 「クソッ!スタークめ!何のつもりだ!?」

 

 「いえ、恐らくこれも彼の計画だったのでしょう。これは私の推測ですが、思った以上に我々が邪魔になり計画を早めたのかと…。」

 

 「ん!やっぱりアイツはぬっころす!!」

 

 「今は兎に角この状況を収めましょう!話はその後で…!」

 

 「分かった!…これから、各地に俺がオーロラカーテンで皆を派遣するから、対応を頼む!!」

 

 

 そう言って開いたオーロラカーテンに飛び込んでいくライダーの力を受け継いだ者達。

 

 新たに現れた仮面ライダー達に、新手の敵かと混乱も起きたが、自分達を守ってくれていると分かったら安堵の表情を浮かべて避難を続ける市民達。

 

 アビドスに残り、戦っていたユメとホシノの前にそれは現れた。

 

 

 ──ブレイクッ!

 

 

 『フンッ!!』

 

 「え、だ、誰?あの人もライダー…?」

 

 「いや…それにしては見た目は怪人に近いような…?」

 

 「で、でも!怪人を倒してくれてるよ!きっと味方だよ!お~い!」

 

 『……』

 

 「あれ?聞こえなかったのかな?お~い!」

 

 『……俺は別の場所に行く。……ここは任せた』

 

 「ちょ、ちょっと!……行っちゃった」

 

 「今の紫色の銃?みたいなの持った人、誰だったんでしょう?」

 

 「分かんないけど…なんとなく、敵ではない気がする」

 

 

 壊れたマシンのパーツを全身に取り付けたような、紫色の人物が去った後、ユメとホシノは暫く気になりつつも戦闘に戻っていった。

 

 

 

 

 ──8時間後──

 

 

 『どうやら、第一陣は何とか凌いだみたいだなぁ?もうお分かり頂けたと思うが、これからも俺は怪人を放っていく。勿論!予告無くな?精々足掻いて俺を楽しませてくれよ~?んじゃ、Ciao!』

 

 それから数日後。

 

 今回は各地に散った仮面ライダーの活躍により、一先ずの勝利は収めた。

 

 だが、人々の不安は拭えていない。これに対し、連邦生徒会はアロナを発起人としてとある超法規的組織を樹立する事になる。

 

 後のシャーレの前身となる組織、特殊情報状況対策課。通称、特情課の誕生である。

 

 組織の樹立に差し当たり、事前に仮面ライダーの情報を収集し、仮面ライダー達を探しだしたアロナの手腕は流石の超人と言ったところか…。

 

 兎にも角にも、本日は特情課のお披露目式。

 キヴォトス中では、連邦生徒会の緊急放送を固唾を飲んで市民が見守っていた。

 

 

 「…すみません。皆さんには、これから大変ご迷惑をお掛けします。私に出来る事なら何でもしますので、どうかお力をお貸し下さい…!」

 

 「アロナちゃん。その話はもう済んだでしょ?遅かれ早かれ、多分俺達の存在は世間にバレてたよ。だから、気にしないで?」

 

 「ん、誰かが傷付いてたら私達はどのみち駆けつける。なら、公に動きやすくしてもらった方が都合が良い」

 

 「ドライブとして活動する事を決めた時に、覚悟は決まっています。…皆さんと一緒なら、私は何処まででも走って行けます。お任せ下さい」

 

 「そういう訳だから、アロナちゃんは気負わずに何時も通りで頼むよ!」

 

 「ふふっ♪では、皆さんのお言葉に甘えさせて頂きます♪」

 

 

 時間が来て、連邦生徒会からの放送が始まる。

 

 

 「…キヴォトスにお住まいの皆さん、こんにちは。私は連邦生徒会の白鳥 アロナと申します。…今回、皆さんはブラッドスタークという、未曾有の危機に直面した事と思います。これに鑑み、我々連邦生徒会はブラッドスタークに対抗するため、とある組織を樹立する事を決定しました。」

 

 

 ここまでのアロナの発言に、キヴォトス中がざわつき始める。

 

 

 「謎の敵性勢力が私達を襲った時、かの存在に遭遇した方も多いと思います。私達を脅威から守ってくれた存在……仮面ライダーに!…先程私が申し上げました組織の名は、特殊情報状況対策課。通称、特情課と言い仮面ライダーの方々に所属してもらい、様々な脅威へ対応してもらう事になっております。では、御紹介しましょう。仮面ライダーの方々です!」

 

 

 アロナの発言により、控えていたソウゴ達にライトが当たり照らし出す。

 

 

 「先ずは特情課の部長にあたる方、仮面ライダージオウの絆 ソウゴさん!」

 

 「宜しくお願いします」

 

 「続いて───」

 

 

 アロナによる全員の紹介が終わり、放送も終盤に入る。

 

 

 「──以上が我々に協力して下さる仮面ライダーの方々になります。基本的には、部室に日々交代で勤務していただき、それ以外は普段通りの生活をしてもらうようになっています。しかし、緊急時には全てのライダーが出動しますので御安心下さい。連邦生徒会からの放送は以上になります。─どうか皆さん、希望を捨てずに日々を御過ごし下さい。連邦生徒会、白鳥 アロナでした」

 

 

 放送を終え、キヴォトス中では様々な反応が巻き起こったが、少なくともある程度の不安は払拭された。

 

 これからも混乱は続くだろうが、仮面ライダー達が希望となり、人々を守っていく事だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──時間は進み、二年後。 2021年2月4日──

 

 

 「貴女が、連邦生徒会長がお招きになった先生ですね?」

 

 「えっと、多分?そうです?」

 

 「…どうやら混乱されているようですね。詳しい話は後程。先ずは──」

 

 

 新しい物語がここから始まる。




 特情課はドライブから元ネタは来てますが、本来の名称とは異なっています。

 カザリに関しては、ヒナちゃんオーズの世界からのコピー体だと思って下さい。

 細かいところは幕間で補完します。
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