最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

58 / 90
 幕間シリアス回。

 今回、感想にてアイデアを提供して頂いた方の意見を反映させて頂きました。
 原作?知らん、そいつはもう何処にも居ない!

 どうぞ!


大人達の話し合い

 ~クジゴジ堂 リビング~

 

 

 子供達が寝静まった深夜、クジゴジ堂のリビングにて大人達が集まり話し合いを行っていた。

 

 

 「黒服、今日出会ったもう一人のシロコだけど……お前、何か知ってるよな?」

 

 「……何故、そう思ったのです?」

 

 「お前が言ったんだろうが、シロコに気を付けろって」

 

 「……そういえばそうでしたね。貴方と初めて御話をさせて頂いた際に、忠告したのでした…。」

 

 「あの、黒服さん…。貴方の事はソウゴさんからある程度聞いています。初めこそ警戒していましたが、最近の貴方はどちらかと言うと、善よりの考えの筈です…。何か知っている事があれば、教えて頂けませんか…?」

 

 「黒服頼む!俺も、今のお前は悪いヤツじゃなく、友人だと思っている!シロコの事で知ってることを教えてくれ!」

 

 

 ソウゴと妻達全員で黒服に頭を下げて懇願する。

 

 黒服は静かに口を開く。

 

 

 「頭を上げて下さい。その様な事をせずとも、私はシロコさんの事で話し合う為にここに来ました。最初の態度はアイスブレイクの様なものです。御安心を」

 

 「良かった…。今更お前と敵対したくなかったからな、助かるよ…。」

 

 「クックッ!まさかそれ程私の事を信用して頂けているとは…!……今から御話する事は、気分の良いものではありません。その上で、最後まで冷静に話を聞いて下さい」

 

 「……分かった」

 

 

 それから黒服の知っている事を聞いた。

 

 ハッキリと言って、胸糞の悪いものだった。

 

 要約すれば、俺達が初めて出会ったシロコは後から出会ったシロコの複製品(・・・)だという事。

 

 大元となったシロコが何処から来たのか?それ事態も謎らしいが、どうやらシロコにはアヌビス……死の神としての側面があるらしく、そこに目を付けた他のゲマトリアメンバーがその細胞を採取し、俺達の娘となったシロコを創ったらしい。

 

 そもそも、何でオリジナルの方を連れ去らなかったのか聞いたら、そのゲマトリアメンバー曰く“その方が面白い事になりそうだから”という不快な理由だった。

 

 しかも、家のシロコが完成するまでに多くの失敗例が出ているらしく、黒服も詳しくは分からないが三桁はくだらないだろうとのことだ。

 

 

 「……そんな…!そんな残酷な事があって良いわけがない!!」

 

 「ヒイロ、落ち着いてくれ。子供達が起きてしまう」

 

 「だけどっ!ソウゴ…!こんなのって…!」

 

 「うん、許せないし許さない。もう、シロコは俺達の娘だ。大切な娘にそんな事があったなんて……俺は絶対に許せない」

 

 

 妻達は皆がヒイロと同じ様に、怒りに燃えていた。勿論、ソウゴ自身も元凶が目の前にいれば、直ぐ様消し飛ばしたいくらいには頭に来ていた。

 

 

 「……私は本日、ゲマトリアとして貴方方に裁かれる覚悟で此方に伺いました。どうか、シロコさんへの非道な行いを罰して下さい」

 

 「……馬鹿にするなよ黒服」

 

 「いえ、決して馬鹿になど――――」

 

 「お前は確かにその外道と同じゲマトリアのメンバーなのかもしれない。けど、過去はどうあれ今のお前はそんなクズとは違う。そんなお前を罰する?出来るわけないだろ!」

 

 「そうですよ黒服さん?貴方、気付いてますか?普段お店に来て、子供達を眺める姿はまるで私達親のような雰囲気だって」

 

 「私が…?」

 

 「えぇ、だから最初こそ恐がられてたり、警戒されたりしていた子供達からも最近はよく声を掛けられるでしょう?」

 

 「……。」

 

 「まぁ未だにメグリだけは、お前さんに敵対心バリバリだが、それでも話し掛けている。……君はとっくに子供達から受け入れられるくらいには、変わっていたのさ」

 

 「……あぁ、貴方達は本当に凄い。えぇ、確かに今、自覚させられました。私はもはや悪にはなれない。私はシロコさんを不幸に導こうとしている、彼を許せない…!」

 

 「黒服…。」

 

 「ソウゴさん。私はゲマトリアを抜けます。しかし、表向きは彼等にそうとは気取られぬように活動し、情報を集めます。子供達の未来を……シロコさんが残酷な真実を知らず、純粋なまま大人になれるよう、協力して下さい」

 

 「勿論っ!……なら黒服、これを」

 

 「これは…?時計の様ですが……いえ、何かのデバイスですか?」

 

 「それはライドウォッチ。必要な時にお前に力を貸してくれる筈だ」

 

 「……ありがとうございます。これに誓い、私は私の新たな大義を成しましょう…!」

 

 

 ウォッチを握り締め、覚悟を決める黒服に呼応するようにウォッチが光輝く。

 

 光が収まると、ウォッチは姿を変えていた。

 

 

 ーローグッ!

 

 

 「これは…。」

 

 「お前に力を貸してくれる仮面ライダーだよ」

 

 「仮面ライダー…。ソウゴさん、貴方は一体…?」

 

 「俺?俺はただの、家族と平和を愛する……仮面ライダーさ!」

 

 

 そこから黒服にソウゴ達の詳しい事情を話し、ソウゴ自身の事、マトイ達が実は過去からの来訪者であること等を説明し情報を共有した。

 

 

 「女神に転生……それに、仮面ライダーという存在…。にわかには信じがたい話ですが、貴方達が嘘を吐くような方々ではないと知っていますので、真実なのでしょう。えぇ、信じますとも」

 

 「おうっ!これから改めて、宜しくな!」

 

 「はい、宜しくお願いします」

 

 

 ソウゴと黒服は固い握手を交わす。

 

 

 「……そうです、大事なことを伝え忘れていました」

 

 「大事なこと?」

 

 「えぇ、シロコさんを使って何かを企む者の名です」

 

 

 黒服は襟を正し、ソウゴ達へその者の名を告げる。

 

 

 「彼の者の名は、ブラッドスターク。しかし、それは仮の名で私が調べたところ真名は別にあります」

 

 

 一拍置き、告げる。

 

 

 「星喰いの蛇、真の名を……“エボルト”と言います」

 

 

 ――――何処かで誰かの嗤い声が響いた気がした。




 はい。
 絆 シロコちゃんはエボルトがある目的のために造り出した存在でした。
 彼女がそれを知った時どうなるのか…。エボルトは息をするように平然と悪意をばら蒔きますので、心配ですね…。

 一方、砂狼 シロコちゃんは原作シロコちゃんなのでした。
 本人が知らん間に細胞から別個体造られるとか、恐怖でしかない…。

 黒服は所謂、光り堕ちしてもらいました。ベアトリーチェ(メグリ)も居るし、多少はね?
 黒服が知っている限りの情報は伝えましたが、それが勿論全てではありません。
 エボルトはもっとエグいことしてきます。

 今後ともハッピーエンド目指して、突き進め!ソウゴ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。