トリニティ入学での騒動を投下します!
~トリニティ総合学園~
皆さん、こんにちは。アツコです。今日はトリニティに入学した私と、アズサの近況を報告しようと思います。
まず、入学時に起きた事なんだけど……正直思い出す度に頭が痛くなる…。
私達は元々、過去のトリニティで生活していたんだけど、お父さんの都合で現代にやって来ました。
現代にやって来た際に、先ずはトリニティがどう変わったのか見に行こうって話になって向かったんだけど…。
~回想 トリニティ総合学園 正門前~
「……な、なんじゃこりゃ~!?」
「まぁ~!立派ですねぇ~!」
「ほぅ…これはまた」
「はぅ~…。兄様はやっぱり格好良いです…!」
「はっはっはっ!流石は我らが旦那様だ!」
「ソウゴさん、本当にあの時代の方々に好かれてましたもんねぇ~…。」
「いやぁ~?モテる旦那様を持つと鼻が高いねー。あ・な・た?」
「おぉー。流石は自慢のお父さん。時空を越えて語り継がれてるねぇ~」
「ふっ…。父さんの偉大さが後世まで伝わっているとは、娘としてこんなに誇らしいことはないな!」
「とーさま、すごーいっ!私達のはないのかなぁ…?」
「父さんの人気は時代を越えるのか…!」
「えへへ、これは娘としては自慢できますねぇ!」
「皆の意見には賛成だけど、これ自分に置き換えたらかなり恥ずかしくない?」
ソウゴが叫び、各々が感想を述べる視線の先に在るもの。
それは……
「なんだよ、“絆 ソウゴ 初変身の像”って~~~!!」
『絆 ソウゴ 初変身の像』と書かれた、巨大な銅像がトリニティ総合学園の正門前に飾られているのだ。
そりゃ、ソウゴも叫びたくなる。しかも無駄にクオリティが高く、本人そのままの出で立ちである。
「何々…?“偉大なるトリニティの英雄の姿を後世に残す”だってさ、ダディ」
「この感じなら、トリニティで兄様を知らない人はいなさそうですね?」
「勘弁してくれ~…。」
そうやって話していると、後ろから声を掛けられる。
「あの、何かお困りでしょうか?」
「あぁいや、すみません…。校門前で迷惑でしたよね?直ぐに退きますから…。」
「いえ、何か叫ばれていたようなので。お困りかと思い、声を掛けさせて頂きました。……あの、つかぬことをお聞きしますが…絆 ソウゴ様、ですか?」
「あ、はい。そうですけど…?」
「っ!ほ、本当にあの“トリニティの英雄様”ですか!?あ、すみません…!急に声を上げてしまい、はしたない姿を…!」
「…え、これマジでトリニティでは顔知られてる感じ?」
「それはもうっ!トリニティで貴方を知らないなんて、そんな不信心者は存在しませんとも!」
少女は興奮しているのか、腰から生えている純白の翼をバッサバッサと動かし語る。
そこにアツコが待ったをかける。
「あの…喜んで?いるところ悪いんですが、何故お父さんがこの像の人本人だって確信出来るんですか?」
「え?…あぁ、そうですよね。疑問にお答えする前に、遅れ馳せながら自己紹介をさせて頂きますね?」
荒ぶる翼を鎮め、佇まいを直して優雅にカーテシーを決めて少女は名乗る。
「私はトリニティ総合学園高等部の一年生、桐藤 ナギサと申します。以後、お見知りおきを」
「桐藤…え!桐藤ってもしかして…!」
「ふふっ♪ええ、トリニティ総合学園初代生徒会長の一人、桐藤 カイリの子孫になります♪」
「カイリちゃんの!うわぁ~!そっかぁ~!なんか感慨深いなぁ…!」
「うふふっ…。伝え聞いている通り、ソウゴさんは朗らかな方のようですね。…御先祖様もこの場にいれば、大変お喜びになったのでしょうが…。」
「…うん。カイリちゃんがいたらきっと、この場で大はしゃぎしてたと思うよ」
ソウゴ達にとっては僅か数時間前の事でも、こうして現代に生きる者と話すと、時間の流れを感じて感傷的になってしまう。
ナギサはその空気を変えるために、アツコの疑問に答えるために口を開く。
「…さて、先程の疑問にお答えしましょう。もう幾らか察していらっしゃるかもしれません。この像を始めとして私達、初代生徒会長の家系が当時のトリニティの方々に声を掛け、貴方方の事を後世まで語り継いできたのです」
「カイリお姉ちゃん達が…。えっと、だからナギサさんはお父さんの事を直ぐに信じられたの?」
「ええ、当時の写真が残っていまして。それを見ながら育ってきたため、私だけではなく多くの方の憧れなのです。…言ってしまえば、英雄という名のアイドルの様なものですね♪」
「だってさ?ダディ?」
「は、恥ずかしい…!!」
「こんな所で立ち話もなんですから、よろしければお部屋を用意致しますので、そちらへどうぞ」
ナギサの案内で移動する時にも、途中で遠巻きに“英雄様だっ!”と声を上げられていた。
ソウゴは案内された部屋へ着く頃には、大分疲弊していた。
部屋に着いてからは、色んな話をした。
ナギサ曰く、妻達の変身した姿を模した像もあるらしく、マトイとシオリとベアトの像は旧ユスティナで現シスターフッドの聖堂内に奉られているらしい。
ヒイロ、タツキ、ミツキの像はなんと現存するアリウスの聖堂内に奉られているらしく、ヒイロ達はアリウスがこの時代でも変わらず存在している事に喜んでいた。
じゃぁ、子供達の像はないのかというと、そんな事はなく。
現ティーパーティーの集う校舎の大広間に、“トリニティを創りし家族”という銘で絆一家が集合した像が建っているとか。
ちなみに発案者はカイリちゃんと同じ初代生徒会長の聖園 ルナちゃんらしく、細かに指示を出して造らせたらしい。
おのれ、ルナちゃん…!!確かに君は俺達を慕ってくれてたけど…!!
「…ところで、ソウゴさん?アツコさん達は、どちらの学園に通われる予定なのでしょうか?」
「ん?あぁ、まだ決まっていないんだ。各地を回って、この子達自身が行きたいところに行かせようと思ってる」
「そうなのですね。では、もしトリニティへ入学を希望する際は、私にご連絡下さい。お力になりますので」
「うん、ありがとう。その時はよろしくね?」
「はい♪」
~回想終了~
「…あの時までは笑い話で済んでたんだけどね…。」
「ん?どうしたの、アツコ?」
「アズサ…。ちょっとトリニティに初めて来た時の事を思い出してて…。」
「あぁ…。あの時までは良かったよね…。今は落ち着いたけど、入学式の時は大変だったから…。」
「だよねぇ~…。」
思い出すのは入学式の事。私とアズサがトリニティへ入学を決めて、ナギサさんへ連絡したら凄く喜んでくれて、試験も普通に受けていざ入学!となったあの日、お父さんの気持ちが分かった…。
私達の情報は周知されていたらしく、周りからは揉みくちゃにされ、私はシスターフッドから、アズサはアリウスから当時の各学園の生徒会長の娘として勧誘やまるで神様の様な扱いをされて、ゲンナリとしてしまった…。
そんな中、途中でお父さん達をチラ見するとあちらはあちらで、揉みくちゃにされていた。
お父さんの目は死んでいた…。
「そういえば、アズサは今日もヒフミちゃんとお出掛けしてたんだっけ?」
「うん。ヒフミは私達の事を特別扱いせずに、普通の友達として接してくれるから…。あ、そうだ!…はい!アツコにお土産のマスクドペロロ様!私とお揃いだよ♪」
「ふふっ♪ありがとう、アズサ。アズサが夢中になれる物を見付けられて、嬉しいな。ヒフミちゃんとこれからも仲良くね?」
「もちろんっ♪」
アズサのクラスメイトである
最初は距離感を測りかねてたみたいだけど、アズサがヒフミちゃんのモモフレンズグッズに興味を示した途端、目の色が変わり布教してきた。
そこから先ずはアズサが仲良くなり、紹介されて私もという具合に仲良くなった。…ちなみに私の推しはウェーブキャット。抱き枕にすると安眠できていいんだ♪
「アツコは今日はどうしてたの?」
「私はハナコとウインドウショッピング。ハナコ、とっても物知りだから色んな事を教えてもらってるんだ。今度、アビドスでも育てられそうな植物について調べる予定なんだよ?」
「ハナコは凄いよね。私達と同い年なのに、知識の量が大人顔負けだもん。…そういえば、週末に家にヒフミとハナコを連れて行こうって話、どうなった?」
「お父さん達は大丈夫だよって言ってた。ハナコもその日は大丈夫だって」
「ヒフミも緊張してたけど、遊びに来てくれるって約束してくれた。週末が楽しみ!」
「うん、楽しみだね。…この時間がずっと続いてくれると良いなぁ…。」
「アツコ…?」
アツコは何となくだが感じていた。このキヴォトスを覆い尽くそうとしている悪意を。
それは漠然としていて、ハッキリとしたものではないが、アツコは祈らずにはいられなかった。
神に、そして何より信頼している……父親に。
「……何でもないよ。さ、明日も学校があるし、もう寝よう?」
「うん、お休みなさい、アツコ」
「お休みなさい、アズサ」
アツコは思う。何があってもきっと、家族なら全て乗り越えられると。
今は未だ見ぬ不安に蓋をして、夢の中へ旅立つのであった。
はい、アツコ&アズサのトリニティ入学でした。
この世界のナギサは原作よりもメンタル面で強くなっています。
トリニティ内の陰謀系がアリウスとシスフによって取り締まられて、原作よりも圧倒的に浄化されているからです。
かといって、政治的手腕が原作よりも劣るかというとそうでもなく、その辺りの教育は確りとしています。
ヒフミは原作ほぼまんまです。何せ『普通の』女子高生ですからね!
あ、でもとある場面では…?
ハナコは原作の様に心を磨耗することなく健全ハナコしているんですが、変に頭が回るため相手の考えを先読みしてしまい、友達付き合いが年相応に出来辛い悩みがありました。
ですが、アツコやアズサ、ヒフミにその悩みを打ち明けた際に「変に考えるよりも、自分の心に従ってみればいい」と言われ、普段は思考するよりも感情を優先するようになり、今では年相応の少女として過ごせています。
しかしその結果、年相応に最近はどうやらエ駄死な事にも興味を持ち始めたようで…?
等と原作キャラの性格もちょっと変わってるとこもありますが、基本は原作通りです。
出来るだけ本来のキャラクターと解離しないように、仕上げていけたらなと思っています(小並感)