最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 最近色々あってリアルで曇ってる作者です。

 本編を更新したいけど、心が踊らないので小話を書いて回復を待とうと思います…。


番外編
ちょっと未来の何でもないお話


 ~シャーレオフィス~

 

 

 とある日のお昼時、シャーレのオフィスにパソコンを叩く音が響くなか、一人の来訪者が訪れる。

 

 

 「先生~。頼まれてた時計の修理終わったから、持ってきたぞ~」

 

 「あ、ソウゴさん!連絡してくれたら、こっちから取りに行ったのに…。すみません…。」

 

 「気にしなさんな。娘達がいつもお世話になってるし、何より!ちゃんと時計の修理を頼んでくれる貴重なお客様だからね!」

 

 「あはは…。私は先生として、生徒達のお手本となれるようにただ必死なだけですよ…。」

 

 「先生は真面目だねぇ~?少しは肩の力を抜いて、適度に息抜きしなきゃ。ね?」

 

 「……そうですねっ!それじゃぁ、ソウゴさん。少し雑談に付き合ってもらえます?」

 

 「俺で良ければ、喜んで!」

 

 

 それから、二人は時間を忘れて話し込んでいると外では雨の降る音が聴こえてきた。

 

 

 「あれ?今日の予報では、一日中晴れの予報だったのに…。」

 

 「あちゃ~…。傘持ってきてないや…。」

 

 「あ、あのっ!…ソウゴさんがご迷惑じゃなければ、雨が止むまでこのまま、お話しませんか…?」

 

 

 ソウゴとしては、オーロラカーテンを使うか家族の誰かに傘を持ってきてもらえば済む事ではあったが、先生の寂しそうな顔を見てその提案に乗ることにした。

 

 

 「じゃあ、お言葉に甘えて長居させてもらおうかな?」

 

 「やった♪じゃぁ私、この間戴いたコーヒーを淹れてきますね♪」

 

 「俺も手伝うよ」

 

 「いえいえ、直ぐに出来ますから。座ってて下さい」

 

 

 先生はそう言うと、そそくさとコーヒーを淹れに給湯室へと消えていった。

 

 

 「…先生、よっぽど話好きなんだなぁ~。あんなに嬉しそうにしてくれると、話し相手くらいなんて事ないよなぁ」

 

 

 そう呟いたと同時に、外で雷が落ちる。

 

 

 「うぉっ!?…かなり近かったな…。こりゃ、停電とかに……」

 

 

 ーーバツンッ!

 

 

 「……なったな」

 

 “ひゃぁ~っ!?”

 

 「先生!?」

 

 

 先生の叫び声が聞こえたので、ソウゴは急いで先生の元へ駆け出す。

 

 

 「うぅ…。停電に驚いた拍子に、コーヒーを頭から被るなんて…。こんなベタな展開、現実でもあるんだなぁ…。……取り敢えず何か拭くものを…。」

 

 

 結構な量を被ったことにより、布巾で頭から拭いていくが上着の中も濡れていて気持ちが悪い。

 

 (……今なら誰も視ていないし、暗いし、少しはだけさせて拭いても大丈夫だよね?)

 

 そう思って、先生は胸元をはだけさせて中を拭いていく。

 

 そうしていると、予備の電源に切り替わったのか、照明が灯る。

 

 

 「あ、明るくなった。あちゃ~…。明るいとこで見ると、結構派手に溢してるなぁ~…。」

 

 「……先生ッ!叫び声が聞こえたけど、大丈……夫…?」

 

 「あ、ソウゴさん。すみません…。ちょっと停電に驚いて、コーヒーを溢しちゃって…。」

 

 「あ、そ、そうですか…。あの、こちらこそ…ごめんなさい!」

 

 

 先生に謝って、急いでその場を去るソウゴに疑問を抱きつつ、改めて自身の姿を思い出す。

 

 

 「……あ。ッ!?え、ウソッ!?私胸元見せちゃってたッ!?」

 

 

 恥ずかしさと混乱で頭を抱えて蹲り、ぐるぐると目を回す。

 

 

 「…はしたない女とか、思われなかったかな…。うぅっ…!どんな顔してソウゴさんに会えばいいのぉ~!?」

 

 

 普段は生徒の前で格好付けてみていても、先生もまだまだ乙女なのであった。

 

 

 閑話休題

 

 

 後日、やたらと顔を赤らめてもじもじとしながら、ソウゴをチラ見する先生の姿が見られた。

 

 それを見た嫁&子供達は、女の勘で何かを察してソウゴに詰め寄っていたとかいないとか…。

 

 これはそんな何でもない未来の日常のお話。




 何でもない日常が一番の奇跡なんだよなって。そんなお話。
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