今回はそんな気持ちを暴走させた結果生まれた物語になります。
今更ですが、キャラ崩壊酷いのでそれが許せる方はお読み下さい。
~D.U.シラトリ区 ホビー店~
「いや~、やっと待ちに待ったモモフレコラボのプラモデルが買えた~!アズサ、ヒフミ、今日は付き合ってくれてありがとう!」
「いえいえ!こちらこそ、ミサキさんから誘って頂いて嬉しかったですし!」
「モモフレ好きの輪が拡がるのは、私達も嬉しいから。早速帰ったら作って遊ぼう!」
「「うん♪/はい♪」」
今日はミサキ、アズサ、ヒフミの三人で某ロボットアニメとモモフレンズがコラボした限定プラモデルを購入しに、シラトリ区まで足を運んでいた。
ちなみにミサキが購入したものが、「マイティーストライクフリーダムアデリー ニ式」で、アズサが「インフィニットジャスティススカルマン ニ式」、ヒフミが「デスティニーペロロ SPEC2」をそれぞれ購入している。
最近では中々、プラモデルが店頭で手に入りにくかったりするので、朝早くから並んで購入したためその苦労分嬉しさが有頂天だ。
「ミサキはやっぱり、塗装したりするの?」
「今回はしないかな?スミ入れぐらいにしとくつもり。ガチ仕上げするよりも、早く作ってブンドドしたい欲が今回は勝ってるんだよね!」
「普段は塗装されるんですか?」
「うん。ダディの影響で、小さい時からプラモデルをよく組み立ててさ。気が付いたら、塗装やらなんやら手を要れてコンテストにまで出してたよ…。」
「へぇ~!凄いですねっ!あ、ならこんなのは興味ありませんか?」
そう言ってヒフミはスマホであるサイトを提示する。
「第一回キヴォトスプラモデルバトル大会…?」
「はいっ!何でも、自分で作ったプラモデルを持ち寄って、特殊な技術によって実際にプラモデルを操縦して、三人一組のチームで勝ち抜いていくトーナメント方式らしいです!」
「凄い!そんな事が出来るようになったんだ…!!ミサキっ!」
「ふっ…。今日から私の事は、プラモファイターミサキ☆と呼びな…。」
「「おぉ~!」」(パチパチパチパチっ!)
こうして三人は急遽予定を変更し、今回購入したプラモをミサキ指導のもとガチ仕上げし、大会に臨むべく大会主催者の用意した練習用の会場で特訓を開始。
バトルの腕と、プラモのブラッシュアップに励んだ。
───大会当日───
何とか予選を突破し、色んなドラマがありつつ決勝戦まで勝ち残ったミサキ達……『チームトライエイジ』は、今まさに最後の戦いへ臨もうとしていた…!!
「…ここまで、色んなファイターと出会って戦って……皆の想いも受け取ってきた…。最後の戦い、必ず勝ってみせるっ!」
「あはは…。最初は優勝賞品の『モモフレンズコラボプラモデル、リミテッドクリア全種』に目が眩んだ私でしたが……はい。アズサちゃんの言う通り、訓練とここまでの道のりの中で出会った方々の想いに触れ、私は何がなんでも“勝ちたく”なりましたっ!この三人でっ!」
「二人とも、良い目するようになったじゃん?…行こう。最後の戦場に。そして勝つんだ、
「「「ファイッ!!」」」
かくして始まった決勝戦。一進一退の攻防の中、相手チーム……『チームギロチン』のリーダーから通信が入る。
『……よお、調子良さそうじゃねぇか?視てたぜ、お前らのこれまでの戦い。今までの温い戦いで勘違いしちまってるかも知れねぇからよぉ、教えておいてやるよ』
「は?何、急に…!」
『…てめぇらの戦い方は甘過ぎるッ!今まで勝ててたのは、アタシ達に当たらなかったからだッ!そんな温い戦い方じゃ、戦場じゃ生き残れねぇんだよぉッ!!』
「きゃあ~~っ!!」
「ヒフミ!!…クソッ!あんたの相手は私でしょッ!別の相手と戦ってるヒフミを狙うなんて…!!」
『それが甘いってんだよッ!戦場じゃ、隙を見せた奴から死んでいくのさッ!!こんな風になぁッ!!』
「くっ!?今度は私を…!?」
「アズサ!!……お前ぇぇーーッ!!」
『どれだけ吠えようが今更ッ!』
「チィッ!!」
相手チームのリーダーは的確にこちらの隙を突き、墜としにくる。
ミサキは何とかそれを妨害するが、着実に追い込まれていた。
──アズサside
「うぅ…!!何で貴女達はこんな戦い方をするのっ!?」
『戦闘中に戦い方を問うとは、ナンセンスだなぁッ!』
「あぐっ!?駄目…このままじゃ機体が…!!」
『私のこの刃で、貴様の首を落としてやるッ!死ねぇーーッ!!』
「…私達がしているのは、殺し合いじゃない。あくまでも、遊びの範疇だ。それを勘違いして、ただ相手を痛め付けることに夢中になって悦に浸るというのなら……私はッ!!」
『何ッ!?消え……!?』
「私はッ!貴女を討つッ!!」
『ガアァーーッ!?』
アズサはギリギリで相手の攻撃を躱すと、一瞬で背後に回り込み、相手の機体の四肢と頭を切り飛ばした。
そのまま相手は落下し、地面に叩き付けられ爆散した。
「…ごめん。ミサキ、ヒフミ…。もう機体が限界みたい…。私は着陸してこの子を休ませてあげるね」
いまだ激しい攻防を繰り広げる友を安じつつ、降下していくアズサ。
しかし、その心には二人が負けるとは微塵も思ってはいなかった。
──アズサside out
──ヒフミside
『ほぉら!墜ちろ墜ちろ墜ちろォォォッ!!』
「うわぁ~ん!やられちゃいます~!」
『はっ!この大会で沢山の破壊が出来たのは良いけど、正直興醒めだよね?』
「な、何がですか!」
『だってさ、優勝したって貰えるのはクソキモイ、ゲテモノプラモだよ?誰があんなの欲しがるのさっ!』
「……さい」
『は?何、ハッキリ喋ってーー』
「黙りなさいって言ったんですッ!!」
『なっ!?』
「モモフレンズはキモくなんかないですッ!とっても可愛いじゃないですかッ!なんでそんな酷いこと言うんですかッ!!」
『…はぁ。マジで興醒めだわ。もういいや、君のそのキモイプラモごと、今すぐ消してあげるよ』
「なんで…なんで、そんな事が言えるんですか?そんな事言われたら、私…。」
『じゃあね?ゲテモノ好きちゃんッ!!』
──もう、貴女の事……○すしかないじゃないですか。
ヒフミがそう呟いた途端に、デスティニーペロロ SPEC2は相手の目の前から
『……は?消えた?何それ、そんなの知らないよっ!?』
「何処視てるんですか?」
『ひっ!?』
「そんな寝惚けた反応じゃ、私は倒せませんよ?」
『調子に乗るなよ…!なら、とっておきを見せてやるさッ!』
相手の機体は一度距離を取った後、高速で動き回り残像を造り出す。
『はははははッ!!これで終わりだぁッ!!』
「…はぁ」
ヒフミは溜め息を溢し、相手の攻撃を避ける。
『は?避けた…?』
「言いましたよね?そんな寝惚けた反応じゃ、私は倒せませんよって?いいですか、本当の分身っていうのはですね……」
『な、何をする気ーー』
「……こうやるんですよぉーーッ!!」
ヒフミが叫び、相手へ突貫する際にペロロは数えきれない程の分身を生み出していた。
『ひぃっ!?来るなっ!?嫌だぁーーっ!?』
相手は泣き叫ぶも、ヒフミは分身体を巧みに使い撃ち、斬り、穿った。
最後には断末魔さえ上げられずに、相手は爆散した。
「ふぅ~…。って、あれ?私、いつの間にか勝ってます!?」
ヒフミの戦いを視ていた観客は、彼女の前では決してモモフレンズの悪口は言わないと、心に誓った。
観客の一人であるナギサは白目で固まった。
──ヒフミside out
──ミサキside
『ああッ!?何ヤられてんだッ!雑魚がッ!アタシの仕事増やしてんじゃねぇぞッ!?』
「仲間がやられたのに、心配もしないのっ!?」
『仲間ぁ~?足を引っ張るような奴らは、仲間でもなんでもねぇなぁッ!!』
「うっ!?…アンタは、アンタだけは…!!」
『おいおい、動きが感情的で……単調過ぎんだよぉッ!!』
「ぐぅ…!!人を人とも思ってないような、アンタだけにはッ!負けないッ!!」
『ご託はぁ……要らねぇんだよぉッ!!』
「ハァァッ!!」
高速で動き、互いの得物で打ち合い距離が離れれば撃ち合う。
しかし、激情に支配されている分ミサキの方がダメージは蓄積されていた。
『とっとと潰れろよッ!面倒臭いッ!他の得物を狩りに行けないだろうがッ!!』
「やらせるわけないでしょッ!私の仲間をッ!」
『はッ!仲良しごっこがしたいなら、他所でやりなぁッ!!』
「ッ!!不味い、このままじゃ...負ける…!!」
『そらッ!終わりだーーッ!!』
(ごめん!アズサ、ヒフミっ!!)
迫る凶刃にミサキはぎゅっと目を瞑り、終わりの瞬間を待つ。
しかし、その瞬間を許さない者の手によりそれは阻まれる。
『何ッ!?コイツはーー』
「ミサキはやらせないっ!!」
アズサが背中のリフターを飛ばし、ミサキと相手の間に割り込ませたのだ。
『チィッ!!死に損ないがぁッ!!』
「…違うよ」
『なぁッ!?』
アズサが作った隙を突き、相手の腕を落とす。
「死に損ないなんて、そんな酷い事言わないで。あの子達は……いや、私達はッ!“チームトライエイジ”ッ!アンタを倒す存在だぁーーッ!!」
『チクショォーーッ!!』
「ミサキさんっ!」
連結させたビームサーベルを相手の胴体に突き刺し、そのままの状態でミサキごと爆散しそうになったところを、ヒフミが助け出し抱えて飛び退く。
相手のリーダー機を倒した事で、観客からは歓声が湧き、司会が高らかに叫ぶ。
『チームギロチン、全機戦闘不能!よって、チームトライエイジが、初代チャンピオンに輝きました!!皆さん、盛大な拍手をっ!!』
「……勝っちゃった。私達、勝っちゃったよ…。」
「はい!私達の優勝ですっ!」
「ミサキっ!ヒフミっ!」
「「きゃっ!/わぁっ!」」
アズサが感極まり、二人へ飛び付いて涙を流して笑い掛ける。
「二人共っ!大好きだっ!!」
「「ふふっ♪知ってるっ!」」
三人で抱き合って喜びを分かち合い、大会も最後まで進行して表彰もされ、帰路に着こうと会場を出たところで声を掛けられる。
「おい。アンタら」
「「「?」」」
振り返って見ると、相手チームのリーダーとその仲間達が立っていた。
「…何?」
「そう警戒するなって。あ~…。その、なんだ…。」
「?」
「すまなかったっ!!」
「えぇ~!?急にどうしたんですか!?」
「…アンタらに負けて、少し考えたんだ。アタシはアンタらの言うように、コイツらを道具の様に扱ってた。でも、コイツらはずっとアタシに着いて来てくれててさ…。聞いたんだよ。なんで、こんなアタシに着いて来てくれるんだって。そしたら……」
「「そんなの、リーダーの事が気に入ってるからに決まってんじゃん?」」
「…だとさ」
リーダーの発言を遮り、他の二人が答える。
その言葉にリーダーは顔を綻ばせ笑う。それを見たミサキはリーダーに言った。
「なんだ、アンタにも要るじゃん?最高の仲間がさ!」
「…あぁ、本当に最高の仲間だよ。アタシには勿体ないくらいのな」
「ねえ、貴女の名前、何て言うの?」
「アズサ?」
「私は、絆 アズサ。よろしく」
「はは~ん…。私は、絆 ミサキ。この子とは姉妹だよ。よろしくね☆」
「ああっ!おほんっ…私は、阿慈谷 ヒフミですっ!よろしくお願いしますっ!」
「え?え?急に何だよアンタら…?」
「リーダー!お耳を拝借……ごにょごにょ」
「えっ!?マジか!?よ、よ~し…!んんっ!私は、
「あ、私は
「僕は、
「うん。自己紹介もしたし、これで私達は友達。今度は気持ちよくバトルしよう?」
「おうっ!次はアタシ達が勝たせてもらうぜっ!へへっ♪」
それから皆でモモトークを交換し、別れた。
この日から、他の友達や家族を交えてプラモバトルを行い、更に絆を深めていくのだが……これはもう少し未来のお話。
ミサキ、アズサ、ヒフミはきっとハイライトOffで覚醒してたと思う。
筆が乗りまくった結果、小話にするつもりが中々のものに…。
楽しかったです(小並感)