最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 駄目だ…。本編が更新出来ない…。
 お気に入り登録されてくれている方々…すみません。

 良ければ小話を読んであげて下さい…。


ちょっと未来のお話 Part4

 ~ミレニアム某所~

 

 

 ミレニアム某所、そこにはエンジニア部の面々にセミナーのユウカにコユキ、会長のリオまでもが倒れ伏していた。

 

 

 「何故だ…。何故、こんな事をしたッ!サオリッ!!」

 

 「母さん…。貴女には分からないだろうさ…!持たざる者の気持ちがッ!!」

 

 「私達は親子だろうッ!?相談くらい……」

 

 「親子だからこそ、出来ないこともあるッ!」

 

 「……サオリ。今ならまだ間に合う。帰ってこい、私達が何とかしてやるから…!」

 

 「……ごめんね、母さん…。もう、遅いんだよ…。」

 

 「なっ…!?まさか、既に…?」

 

 「あぁ…。今頃、父さんはもう…!」

 

 「ッ!!……サオリッ!なんて事をッ!!」

 

 「vanitas vanitatum et omnia vanitas…。全ては虚しいものさ、母さん。許されない事をした私は、もう、戻れない…!!」

 

 「それでもッ!お前は私の、私達の大切な娘なんだッ!何がなんでも、連れ戻すぞッ!サオリッ!!」

 

 「こんな私を、まだ、娘と呼んでくれるんだな…。……母さん、嬉しいよ…。だけどやっぱり、私は…!」

 

 「……子供を叱るのは親の務めだ。これ以上は言葉では語らない。……いくぞッ!」

 

 「……来いッ!母さんッ!!」

 

 

 ───時は遡ること一週間前。

 

 

 「お父さんに手作り料理を贈りたい?」

 

 「はい、お恥ずかしい話なんですが、その…料理は得意ではなくて…。」

 

 「それで私に相談してきたと…。何、可愛い後輩の頼みだ。力になるとも!」

 

 「ありがとうございます!ウタハ先輩!」

 

 「「話は聞かせてもらったよ/もらいました!」」

 

 「ヒビキにコトリ?いたのか…。」

 

 「「酷い!?」」

 

 

 それから、エンジニア部で料理を始めたのだけれども…。

 

 

 「……全ては虚しい…。」

 

 「ま、まさかこれ程とは…。」

 

 「発明に関しては天才的なのに、どうして料理だけこんな…。」

 

 「せ、説明出来ませ~ん!」

 

 

 サオリの作る料理は、見た目は完璧で臭いも食欲をそそる物が出来た。

 

 しかし、いざ口に運ぶと見た目とかけ離れた味が口内を蹂躙し、見た目とのギャップも相成って脳内をも掻き乱される。

 

 ……そう、サオリは料理だけは壊滅的に才能が無かった…!

 

 母親譲りの容姿に戦闘力、父親譲りの優しさと勇気、そして本人の努力する才能と素直さによる物事の吸収力。

 それらを兼ね備え、ミレニアムでも一線を画す程の才能を発揮している。

 

 だが、料理…!料理だけは何故か上手くいかない…!

 

 母親のシオリも付きっきりで、何度も教えていたのだが“味”だけはどうにもならなかった…!

 

 

 「話は聞かせてもらったわ」

 

 「会長!?何故貴女が…!」

 

 「アバンギャルド君の作成に関して、サオリには大きく貢献してもらったもの。これでも少しは料理に関して覚えはあるわ。任せて頂戴?」

 

 「は、はい!ありがとうございます!リオ会長!」

 

 

 ───1時間後。

 

 

 「不甲斐ない女と笑いなさい…。」

 

 「か、会長~!!」

 

 「ばにたす…。」

 

 

 1時間前には自信ありげにしていたリオも、サオリの前には膝を屈していた。

 

 当のサオリは、虚空を眺めてばにっていた。

 

 

 「会長!!セミナーの予算についてお話が…って、どうなってるのこれ…?」

 

 「ユウカ…。私は会長を降りるわ…。」

 

 「はい!?ちょ、何がどうなってるんです!?」

 

 「……それは私から説明させてもらうよ。実はね──」

 

 

 ───ウタハ説明中…。

 

 

 「えぇ…?そんな事で悩んでいるの?」

 

 「そんな事とはなんだっ!このミレニアムオオフトモモがっ!」

 

 「フトッ!?…こほん。いいでしょう、ならこの私が完璧な計算に基づいた方法でサポートしてあげます」

 

 「本当か!やはり持つべきは頼れる友だな!」

 

 「ふふん♪私に任せなさい♪」

 

 

 ───1時間後…。

 

 

 「何故?何故?何故?何故?何故?何故?……」

 

 「には、は…。なん…で、私まで…。」

 

 「雑に捲き込まれたコユキが死んだ!」

 

 「この人でなし!」

 

 「さすがにしなないもん…。さおり、そこまでおりょうり、へたじゃないもん…。」

 

 「サオリが幼児退行を…!」

 

 「混沌を極めています~!」

 

 

 ……等という一連の流れの後、遂に身体が限界を迎えた者達が倒れ伏し、自棄になったサオリは取り敢えず出来た料理をソウゴに送った。

 

 その姿を見たウタハが最後の力を振り絞り、メッセージをシオリに送り今に至る。

 

 ちなみに、愛する娘からの贈り物に感涙の涙を流したソウゴ。

 

 その後、真っ白に燃え尽きた状態で発見され一日寝込む事となった。料理だけは綺麗に完食されていた。

 

 

 「あれ程お前は私が側に居ない時には、料理をするなと言い含めていただろう!?」

 

 「しょうがないじゃないか!私だって父さんに美味しい手料理を振る舞いたかったんだ!!」

 

 「だから私に相談しろと言った!」

 

 「やだっ!恥ずかしいもんっ!」

 

 「子供かっ!」

 

 「子供だっ!!」

 

 

 やんややんやと、親子喧嘩を始める二人。

 

 徒手空拳で目にも止まらぬ速さで打ち合うも、やはりシオリの方が圧倒してサオリを押さえ込む。

 

 

 「はぁ~…。あの人が心配だからこのまま一緒に帰るぞサオリ?」

 

 「うぅ…。分かった…。」

 

 「帰ったら料理の特訓だ。いいな?」

 

 「!……うんっ!」

 

 

 手を繋ぎ、親子二人で家へ帰る姿は仲が良くて結構なのだが、倒れているミレニアムの面々は思った。

 

 

 ((((((あれ?もしかして、私達って忘れられてる…?))))))

 

 

 後に、今回の件に関わった者達の間ではこの事件の事をこう呼ぶ……『大惨事サオリハザード』と…。

 

 

 ちなみにシオリによる再特訓により、サオリは取り敢えず食べれるものを生み出すことには成功した。

 

 

 ──おしまい。




 本編の内容をなるべく早く更新出来るよう頑張ります。
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