最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 本編は激辛モードで走ってますが、こちらはほど甘程度でお送りしております。

 本編から繋がっていく未来のお話として書いているので、いつか何処かの明日で繋がります。

 皆さん、良い聖夜を!


メリークリスマス!な、ちょっと未来のお話 Part5

 ~シャーレ~

 

 

 今日はクリスマス。

 今日ばかりは普段の業務も先生と他数人の生徒、大人で最速で終わらせてシャーレの一部を開放し、クリスマスパーティーを行う。

 

 既に会場は飾りつけや料理が運び込まれており、大勢の生徒と大人が笑顔で楽しんでいる。

 

 では、一部の様子を見てみるとしましょう!

 

 

 「いや~。まさか先生が演し物で“ミニスカサンタ”姿で?しかも、ミツキさんとヒイロさんと組んでキレッキレのダンスを披露するとはねぇ~?皆驚いたし、好評だったよ~!」

 

 「あれは誘われてしょうがなく…!うぅ…。服装は普通のサンタコスってミツキさんが言ってたから、了承したのに…。誘ってきた二人は、トナカイの可愛い感じの露出少ない格好だったのに…!なんで私だけ…!」

 

 「いや~、私達はほら人妻だし?旦那様以外の前で、肌をさらけ出すわけには…ねぇ?」

 

 「ああ。だが、良いじゃないか?ステージから見ていた限り、家の旦那様は先生の姿に見惚れていたみたいだぞ?」

 

 「ひょへ!?しょ、しょれなら…まぁ?……えへへ♪」

 

 ((は?先生可愛い過ぎんか?くっ!これが若さか…!))

 

 「先生ちょろすぎ~!」

 

 

 フブキにからかわれた先生が恥ずかしさで照れるなか、ミツキとヒイロが更に乗っかってからかうと、先生は照れ笑いをこぼす。

 

 それを見たミツキとヒイロは胸を押さえ悶えて、フブキは先生のチョロさに愉快そうに笑う。

 

 ちなみに話に出てきたソウゴは、この会話が聞こえており見惚れていた事が妻達にバレていた事に顔を覆って赤面していた。

 

 

 ──別の場所では…。

 

 

 「お願いします!ナギサ様っ!先程のビンゴ大会でナギサ様が引き当てた、その限定ペロロ様(今回のクリパ用に用意されたたった一つの特別品)を私にお譲り下さいっ!!」

 

 「あっ♪駄目です、ヒフミさんっ!そんなに顔を近付かせては…!あ、ヒフミさんのご尊顔がこんなに近くに…。私…困ります♪」

 

 「…ナギちゃん?そんなにだらしない顔で困るって言っても、全然説得力ないじゃんね…。」

 

 「ふふっ、ヒフミは本当にモモフレンズの事になると楽しそうだな」

 

 「アズサちゃん?あの姿を見て、どうしてそんなに微笑ましいものを見たって顔が出来るの?」

 

 「何を言っているんだミカ。ヒフミは好きなものに全力なだけだろう?」

 

 「目がキマってなければ、私も微笑ましいなって笑えてたと思うよ」

 

 

 ナギサが当てたペロロのぬいぐるみを、血走った目で譲ってくれと詰め寄るヒフミ。

 

 ぐいぐいと詰め寄るヒフミに、困惑しつつも喜んでしまう感情が顔にモロに出ているナギサを見て引いているミカ。

 

 その一部始終を見て、微笑んでいるアズサ。

 

 まさに混沌を極めていた…!

 

 

 「ふふっ♪アズサもヒフミちゃんも今日はクリスマスだからかな?いつもより楽しそう♪ハナコ、写真撮っとこう♪」

 

 「うふふ♪アツコちゃんも今日は楽しそうですね♪私も楽しくなってしまいます♪はい、チーズ♪」

 

 「あぅ…。突っ込みが間に合わない…。…突っ込む?エッチなのはダメっ!死刑っ!」

 

 「いや、そうはならんだろう」

 

 

 クリスマスパーティーの空気に当てられ、ぽわぽわとしているアツコ。

 そのアツコの姿に凄く凄いテンションの上がっているハナコ。

 

 ジュースと間違って、スパークリングワインを飲んで頭がスパークリングして、自分の言葉にセルフツッコミを入れるコハル。

 

 そこへ偶々居合わせたセイアがシュワっと弾けるツッコミを入れる。

 

 ……皆が楽しく過ごせてるから、まあ、ヨシッ!(何も良くはない)

 

 

 ──またまた別の場所では…。

 

 

 「…可笑しいわね?先程の催しでの、ミレニアムの会長として、学園を誇る技術を詰め込んだ演し物は間違いなく問題など無かった筈なのに…。何故皆、目を逸らして苦笑いしかされなかったのかしら…?」

 

 「そりゃもちろん貴女が!“アバンギャルド君ver.クリパ仕様”という頭の可笑しいものを、自信満々にドヤ顔で披露したからでしょうねっ!!」

 

 「…?」

 

 「首を傾げるな!このドブカス下水女っ!」

 

 「酷いわヒマリ…。私は本心から皆に楽しんでほしかっただけなのに…。そこまで言わなくてもいいじゃない…。」

 

 「ああっもうっ!ソウゴさん達と関わる様になって、貴女の感性がまともになってきたのは良い事ですが、前とは別の意味で面倒臭いっ!?」

 

 「ヒマリ、そんなに目くじらを立てる必要はないでしょう?会長は寧ろ以前よりもパフォーマンスは向上してるし、学園の生徒とも積極的に関わる様になって、皆からの信頼も増えてきてるんだから」

 

 「ちーちゃんは甘過ぎますっ!この女のやってきた事が、その程度で帳消しになるわけでは…!」

 

 「部長、いい加減に部長の方が面倒臭いよ?そんな事より、ここ暑くない?これ以上は脱ぐ物が無くなっちゃうよ…。」

 

 「エイミっ!貴女はもっと慎みを持ちなさいっ!後、私は面倒臭くないし、部屋の温度も適正温度ですっ!」

 

 「えぇ~?」

 

 

 ミレニアム代表として、リオの発表したいつもの(笑)(アバンギャルド君)は会場の誰もがだいたいは予想出来ていたもので、一部を除いてリオのあまりの純粋な瞳含むドヤ顔に苦笑いしか出来なかったのだ。

 

 なお、一部には子供の発表会に向けるような大人の穏やかな視線と、純粋に技術を評価している生徒による盛大な拍手がある。

 

 

 「会長!私は今回のアバンギャルド君には、凄くロマンを刺激されました!まさか、室内という限られた空間で変形機構を採り入れただけでなく、成功させるなんてっ!貴女は実に素晴らしいっ!」

 

 「サオリ…!ぐすっ…。えぇ、これでもミレニアムの会長を名乗っているのだもの。これくらいはやってみせるわ!」

 

 「提案なんですが、次のアバンギャルド君には私が今開発中の装備換装システムを導入しませんか!?汎用性と拡張性を強化した、万能型を目指しましょうっ!!」

 

 「ふふっ…。良くってよ♪」

 

 ──ガシッ!!(固い握手)

 

 「いやぁ~、会長も変われば変わるものだよね~。あ、このデザート凄く美味しい♪」

 

 「うん…。私達の部活の部費も少しだけど、増やしてくれたし…。それに、アリスとも仲良くしてくれてるしね…。」

 

 「本当にね~。あんな事を実行した人とは思えないよね…。あ、お姉ちゃん!それ、私が持ってきてたやつなのに!」

 

 「はい!アリス、リオ会長とはパーティー仲間になりました!今度一緒に街へ冒険に行く約束もしています!」

 

 「王…アリスは最近、リオとよく遊んでますもんね。ちょっとだけ、羨ましいです…それはそうと、美味しそうな苺のタルトがあったので取ってきましたので食べましょう?」

 

 「わ~い!ありがとうございます!ケイっ!大好きですっ!ぎゅ~!」

 

 「も、もう…!アリス、そういう事は2人っきりの時に…。」

 

 ──ワイワイ、ガヤガヤ…。

 

 「…ノア。この尊い光景を、永遠に褪せること無く記憶しておける貴女が私は羨ましいわ」

 

 「ふふっ♪たまに変態さんになる、ユウカちゃんも可愛いです♪これも記録しておかなくては♪」

 

 「にはは~!私からすると、ノア先輩も大概ですけどね~!」

 

 「おう、白兎。今日は騒ぎ起こすんじゃねぇぞ?折角の楽しい時間なんだ、水差しやがったら容赦しねぇからな?」

 

 「し、しませんよ~だ!私だって空気は読めるんですからねっ!?」

 

 「だよね~?こんなに楽しい日に暴れる人なんかいないって~!」

 

 「そう言ってるアスナ先輩が先程、御主人様にじゃれついて困らせてたじゃないですか…。」

 

 「え~?だって、あんなに可愛い格好した御主人様だよ!?抱き締めたくもなるよ~!」

 

 「分かります。この完璧メイドのトキちゃんでさえ、ついつい先生とダブルピースでツーショットを撮ってしまった程です。いえーい、ピースピース」

 

 「いつの間に…。トキもだいぶ浮かれてるね。まぁ、でも…うん。確かにあの先生にはドキドキしちゃうよね…。」

 

 「「「わ~!カリン(先輩)ってば、ムッツリさん~♪」」」

 

 「なっ!?ち、違うぞ!や、止めろ~!」

 

 

 ついつい、くしゃっとした笑顔を溢しそうになる微笑ましい空間には名残惜しいけれども、そろそろ次のステージへ移ってみましょう!

 

 いざ、ネクストスチューデントさんは~?

 

 

 「わ~!デザートがいっぱいだ~!ね~ね~マコトさま~!イブキ、今日はたくさんデザート食べてもい~い?」

 

 「キキキッ!今日はクリスマス!特別な日だ、遠慮はいらないからイブキの満足するまで食べても構わんっ!」

 

 「わ~い♪どれから食べようかなぁ~?」

 

 「沢山ありますから、ゆっくり選びましょうね?イブキ」

 

 「よ~し!私も今日という日を思い出に残すために、一杯写真撮っちゃうよ~!イブキちゃん、はい、チーズ♪」

 

 「ぴ~す~♪」

 

 「っんぎゃわいい~~!!きゅう…。」

 

 「やだ!マコトちゃんがイブキちゃんの可愛いさにやられて倒れちゃった…!」

 

 「急患ですね。した…患者を休憩室に運びます。チナツ、手伝って下さい」

 

 「え、は、はい!すみません、委員長。少し席を外します!」

 

 「ええ、行ってらっしゃい」

 

 「まったく…。万魔殿の狸はこんな日にまで私達に迷惑を掛けて…!」

 

 「まぁまぁ、アコちゃん。今に始まった事じゃないし、気にしてたら敗けだって」

 

 「はぁ…。確かにそうですが…いえ、そうですね!さぁ、ヒナ委員長!切り替えて楽しみましょうっ!」

 

 「アコは今日も元気ね。良い事だわ」(にこり)

 

 「ヒナ委員長に褒められたっ!?しかも笑顔付きでっ!?あ、駄目です。忠誠心が鼻から……きゅう…。」

 

 「アコちゃんんんっ!?ちょ、鼻血の量が…!あぁもうっ!委員長ゴメン!ちょっとアコちゃんもセナのところに運んでくるっ!」

 

 「え、ええ…。気を付けて…?」

 

 「あれ?ヒナさん、お一人ですか?」

 

 「ヒヨリ?貴女こそ、給食部の2人とは一緒じゃないの?」

 

 

 大量の料理とデザートを両手の皿一杯に載せたヒヨリが、ヒナの元へやってくる。

 

 

 「ああ、お二人でしたら私のママとシオリママに料理関係の話をしに行って、盛り上ってしまって…。私は暇なので、食べ歩きをしていました♪」

 

 「食べ歩き…?その量を…?」

 

 「んぐんぐ。…え?これでも少ない方ですけど…。」

 

 「そ、そう…。貴女は貴女で楽しんでいるようで、何よりだわ…。…話は変わるのだけれど、貴女のお父様は一緒ではないのね?」

 

 「ゴックン…!ふぅ…。パパですか?はい、さっきはマトイママやベアトママと一緒に先生達とお話してましたが…呼んできましょうか?」

 

 「えっ?い、いえ、何か用事がある訳ではないから大丈夫よ?うん、本当、大丈夫だから…!」

 

 (この反応…。え~?嫌ですよ?友達がいつの間にか新しいママになってるとか、パパが素敵な人というのは分かってますが、流石にそれは…。)

 

 (ソウゴさん…後で挨拶に行こう。あの人の側に居ると、とても安らげて安心するのよね…。やっぱり私って、あの人の父性に惹かれてるのかな?ふふっ♪挨拶の時に冗談でお父様って呼んでみようかな♪)

 

 

 ヒヨリのヒナに対する勘違いはそのままに、ヒナはソウゴとの会話を想いヒナヒナになる。

 

 この場にアコが居たならば、血涙を流してソウゴへ大・大・大・大・大嫉妬する事だろう。

 

 ──ハッ!今、ヒナ委員長の私以外への強い想いを感じました!

 ──何言ってんの!?アコちゃん!?

 

 そういうとこやぞ、アコ。

 

 

 「あ!そういえば、この後の演し物の『爆食!クライシス』で、アカリさんと勝負する事になってたのを忘れてました!」

 

 「え、まだ食べるの?」

 

 「この程度問題ありませんっ!平気へっちゃら!です!」

 

 「…お腹を壊さないようにね?」

 

 「はい!それではこれで失礼します。ヒナさんも引き続き楽しんで下さいね~!」

 

 「またね。…さて、私も一度アコの様子を見に行ってから、ソウゴさんの所へ挨拶に行こうかしら」

 

 

 ちなみにこの後、ヒヨリさんが僅差でアカリさんに勝ったそうです。

 

 アコさんはヒナさんの顔を見て、秒で復活してソウゴさんへお父様と冗談でヒナさんが照れ顔で告げた瞬間、膝から崩れ落ちたみたいです。……血涙を流しながら。

 

 

 ─閑話休題─

 

 

 さてお次は……おっと、あれは?

 

 

 「ん、何かさっきブッカーからいきなりこれが飛び出てきた」

 

 

 一枚のカードをチロコが、アビドスの面々へ掲げて見せている。

 

 

 「クリスマスカラーのカメンライドカード?」

 

 「うへ、絶対この日に関係あるやつじゃん。取り敢えずソウゴさんに相談して……」

 

 「ん」

 

 

 ──KAMEN RIDE……Mary's X'mas!!

 

 「ちょっとぉ~~!?チロコ先輩何してんのぉ!?」

 

 「ん?取り敢えず使ってみれば分かるかなって」

 

 「チロコちゃんは、今日も平常運転ですね~♣」

 

 「ノノミ先輩!言ってる場合ですか!異変がないか早く確認、を…?」

 

 「アヤネちゃん?どうしたの?」

 

 「あの…ステージを…。」

 

 「ステージ?一体何が……へ?」

 

 

 アヤネが指を指したステージに目を向けるアビドス一行。その先には──

 

 

 「ん?私達?しかも、他の学園の生徒も一杯いる?」

 

 「ヨワコちゃんの言う通りだね。でも、何で?私達はここに居るのに…。他の生徒さん達だって…。」

 

 

 ステージの異変に気付いた他の生徒達も、ざわざわと騒ぎ始める。

 

 空気が張り詰めていくなか、ステージの上の生徒の一人がソウゴへ向かって手を振って声を掛ける。

 

 

 「あ、おーい。この世界のお父さーん!」

 

 

 その言葉に一斉に会場の視線がソウゴに集中する。

 

 

 「んん?あ、君は…あの時のアツコか…!久し振りだなぁ!」

 

 「と、いう事はステージ上の娘達は…別世界のキヴォトスの生徒って、こと!?」

 

 ──えぇ~~~っ!?

 

 

 ユメがそう発すると、それを聞いた会場の生徒達が一斉に驚きの声を上げる。

 

 会場中が相当、Exciteするなかソウゴとその家族だけは、「まぁ、クリスマスだし。そんな事もあるか」くらいのノリで落ち着いている。

 

 あの…ちょっとは動揺しましょう?ソウゴさん方…。

 

 その後、なんやかんやあって二つの世界の生徒同士で引き続きクリスマスパーティーを楽しんでいた。

 

 

 「こらっ!シロコ!ちゃんと安全を確認してから力は使わないと駄目だろう!」

 

 「ん…。ごめんなさい、パパ…。」

 

 「んっ!こっちの世界にも私が二人いる!でも、両方とも私と同じなのは違うところだね」

 

 「うへ、そっちのシロコちゃんはどうなの?」

 

 「こっちのもう一人の私は、別の世界からやって来た大きい私。あれ?ここには一緒に来てないのかな?」

 

 「ん。居るよ、弱コ」

 

 「ん!弱コじゃないって何度も言わせないでっ!」

 

 「そっちの私は忍耐が足りない。こっちの私達はヨワチロコンビで通ってる。短所をお互いに補えば、最強になれる。私達を見習うべき」

 

 

 別世界のシロコ合わせて四人も集まれば、とてつもなくパワフルでソウゴは途中からそっと離脱した。

 

 

 「あ、あの…!ユメ、先輩ですか…?ほ、本物…?」

 

 「ひぃん!私はこの世に一人しか居ないよぉ~!」

 

 「あれ?そういえば、そっちのユメ先輩は?」

 

 「あ、う…。先輩は…こっちの先輩は、もう、居ないよ…。」

 

 

 別世界のホシノが挙動不審にユメへ語り掛けるので、こちらのホシノが疑問を投げ掛けると、悲しい答えが返ってくる。

 

 

 「ご、ごめんなさいっ!知らなかったとはいえ、私…!」

 

 「ううん…。大丈夫だよぉ~。もう、慣れたからねぇ~…。」

 

 「ホシノちゃんっ!」

 

 ──ぎゅうっ~!

 

 「うふぇっ!?ふゅ、ふゅへへんはいっ!?」

 

 

 別世界のホシノの言葉を聞いて、ホシノをたわわに抱き締めるユメ。

 

 突然の事に対応出来ずに、されるがままになるホシノ。

 

 

 「…良いんだよ?辛かったら辛いって言って、悲しかったら悲しいって言っても!そっちで居なくなっちゃった私が言うのもなんだけど、今だけは私が代わりにホシノちゃんの想いを受け止めるから…。だから、今日くらいは貴女も後輩に戻って良いんだよ?」

 

 「ゔ…ゔわ~ん!先輩っ!ユメ先輩ぃ~!!」

 

 「よしよし♪ホシノちゃんは頑張り屋さんだから、きっと一杯頑張ったんだよね?偉いよ、ホシノちゃん…。」

 

 

 クリスマスに起きた奇跡は、至るところで心に傷や蟠りのある生徒達を癒していった。

 

 ソウゴは思う、そういえば本家ライダーもクリスマスは特別な感じで放送されてたな、と。

 

 だから、きっと、この奇跡も先輩ライダー達からの贈り物だったのだろうと。

 

 

 「先輩ライダーの皆さん、ありがとうございました!メリークリスマス!」

 

 

 そんなシャーレの窓からは真っ白な雪が、街の灯りに照らされて幻想的に降りしきっているのが見えていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───おまけ。

 

 

 「あの、皆さん?もう、深夜を回ってますよ?家に帰ってきたんだから、早く寝よう……」

 

 「この格好を見て、よくそんなに察しの悪いふりが出来ますね?そんなところも可愛くて大好きですけど♡」

 

 ─マトイが…。

 

 「そうだぞ?今日は子供達も、それぞれの友達の家へお泊まりに行っているんだ…。久々に夫婦だけの時間を愉しもうじゃないか♡」

 

 ─シオリが…。

 

 「兄様…。覚悟は出来ていますね?私は出来ています♡」

 

 ─ベアトが…。

 

 「久し振りに昂って仕方がないんだ…。私達の格好はサンタだが…旦那様の特別なプレゼントを頂くぞ♡」

 

 ─ヒイロが…。

 

 「…すみません、アナタ…。今日ばかりは、私も昔のように荒々しく攻めさせて頂きます…!屈伏、させて下さいね♡」

 

 ─タツキが…。

 

 「襲うけどいいよね?…答えは聞いてないけど♡」

 

 ─ミツキが…。

 

 

 妻達が先生が着ていたミニスカサンタコスでソウゴを包囲していた。

 

 

 「あ、あの…!手加減、して下さいね…?」

 

 

 ソウゴの懇願に妻達はクスリと嗤うと、口を揃えて言った。

 

 

 ──ダ~メ♡

 

 

 その日、ソウゴは思い出した。初めて妻達とそういう事を行った日を。

 

 

 (あの時も問答無用で搾られたんだったなぁ…。くそっ!やってやらぁっ!)

 

 

 絆家の夫婦の絆が、更に強まった夜であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──おまけ2

 

 

 「ねぇねぇ、ミクちゃん?何で今日は二人で先生の所にお泊まりなの?」

 

 「ん?それはぁ~…偶には夫婦だけの時間も必要だからさ。明日にはきっと、もっと仲良くなったお父さん達に会えるぞ?良かったな、メグリ?」

 

 「本当っ!パパとママ達がもっと仲良くなる日か~♪」

 

 「仲良くし過ぎて、姉弟が増えるかもしれないけどな…。」

 

 「え?ミクちゃん、何か言った?」

 

 「うぇっ!?何にも言ってない!何にも言ってないぞぉ~!うん!」

 

 「…?変なミクちゃん…。」

 

 

 色々と察している子守り役のミクが、メグリとベッドでそんなやり取りをしている横で同じくベッドに入って横になっている先生は悶々としていた。

 

 

 (うぅ~!そりゃメグリちゃんが居たら、その…そういう事も出来ないかもだけどっ!羨ましい…いやいや!私は先生なんだから、そんな事羨ましくなんか…!…先生の前に私だって女だもんっ!羨ましいに決まってるよっ!バカ~!)

 

 

 翌日、艶々のママ達にベッタリと引っ付かれた窶れたパパがメグリを迎えに来た。

 

 その熱々具合にメグリは、ミクちゃんの言う通りだ!とニコニコ顔で抱き着いた。

 

 ミクは色々と察して、遠い目をしていた。

 

 先生にもお礼をして、帰っていく家族の背中を見送って、密かに涙を溢す先生なのであった。

 

 

 「クリスマスのバーローっ!!」

 

 

 ─終わり─




 ツムギ「久し振り過ぎて忘れられてると思いますが、偶に三人称視点で語っていたのは私です!皆さんもそれぞれの善きクリスマスを過ごせますように!」

 作者はお仕事ですが、皆さんは善きクリスマスをお過ごし下さい!

 メリークリスマス!
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