最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 ツムギちゃんの説明回です。短いです。


彼女はなぜライダーになったのか?

 「・・・さて、ツムギちゃん?説明をお願いしてもいいかな?」

 

 「そうですね・・・でも、その前に!今の私はツムギではありません!」

 

 「え?どゆこと?」

 

 「ツムギという名は女神としての名。今の私は・・・ウォズです!」

 

 「・・・はい?」

 

 

 便利屋襲撃から所変わり生徒会室。そこでツムギ改めウォズが、滅茶苦茶キメ顔で「むふー!」と口で言いながらドヤってきた。

 

 

 「ん、無駄に腹立つ良い顔してる。女神様はなんで名前変わったの?イメチェン?」

 

 「良い質問です!チロコちゃん!それ含めて今から説明しますね!」

 

 

 いまだにテンションの高いツムギの説明を聞くために、各々思うことはあるが取り敢えず黙って耳を傾ける。

 

 

 「おほんっ!先ずは私の自己紹介から・・・私は別次元で女神をしていますツムギ改め、ウォズといいます。以後、お見知りおきを」

 

 「め、女神?え、ソウゴさんこの人一応ギリ、大人に見えるけど・・・いまだに中二病患ってるんです?」

 

 「気持ちは分かるが先生、それと皆?この人の言っていることは本当だよ。それは他でもない俺が証明する」

 

 「えっと、ソウゴさんがそう言うなら・・・。すみません、続きをお願いします」

 

 

 ソウゴの言葉を聞いても半信半疑な反応に、ウォズは想定内の反応と一つ頷き、話を続ける。

 

 

 「簡単に納得できないのは、しょうがないことです。なのでまずは、私が女神だと前提にした上で話を聞いて下さい」

 

 「は、はい」

 

 「では気を取り直して・・・。私は本来、自分のいる領域からこの世界への直接的な干渉はできません。もし、それをしてしまうと世界の理を私達、神の力で破壊してしまう恐れがあるからです」

 

 「え!じゃあ、今の状況ってヤバイんじゃ・・・!?」

 

 「ふふんっ!そこで今回は裏技を使わせていただきました!」

 

 「裏技?」

 

 「ええ、私の女神というテクストに別のテクストを張り付けて、世界の目を誤魔化すというものです!ここまで言えば、なぜ私が名を変えたのか・・・お分かりですね?」

 

 「あ、それでさっきの名前・・・」

 

 「はいっ!正解です!アヤネさん!でも、正直これだけじゃ色々と弱いので、もう一押しして私の女神としての力をギリギリまで抑えました。それが・・・」

 

 「仮面ライダーウォズへの変身能力、及びその役目の完全模倣かい?」

 

 「流石は、ん我が魔王!!その慧眼には感服するばかりです・・・!!」

 

 「ツムギちゃんの口から、魔王呼びは聞きたくなかった・・・!!」

 

 

 とにかく明るくテンションの高いウォズは、周りの「マジか、こいつ」という視線も無視してソウゴを持ち上げる。無敵か?

 

 

 「うん?でも、なんでその女神「ウォズです!」・・・ウォズさんはソウゴさんやミサキちゃん達とそんなに親しいの?お姉さん、それなりに絆一家とは交流あるけど、一回も名前聞いたことないよ?」

 

 「それについては、俺から説明するよ。実は・・・」

 

 

 ソウゴは自分がそもそも違う世界からの転生者であること、ウォズは自分をこの世界へと導いてくれた、本物の女神であることなどを説明した。

 

 

 「うへ~!そんなにいきなり情報を叩き込まれても、頭が大混乱しちゃうよ~!」

 

 「ソウゴさんが、元は別世界の人で・・・?」

 

 「ウォズさんは本物の女神様で・・・?」

 

 「ミサキやそのお母さん達と姉妹は、過去のキヴォトスからやって来た・・・?」

 

 「きゅぅ~・・・」

 

 「ああっ、セリカちゃんが頭から煙を出して目を回してしまいました!」

 

 「うん。まあ、そうなるな」

 

 「いえ~い、過去生まれの現代育ちで~す。・・・まあ、ほぼ過去で育ってるけど」

 

 「ん!過去生まれマウントはズルい!現代生まれの娘として、そのマウントには厳正な抗議をする!」

 

 「ん、チロコの生まれも十分に唯一無二。誰も勝てない」

 

 

 予想通りに情報量過多で、頭から煙を出して混乱する事情を知らないアビドス組みと先生とワカモ。

 

 そんな中、先生が頭を押えながら質問する。

 

 

 「えっと・・・大体の事情は分かりました。けど、わざわざ世界を破壊?するかもしれないリスクを背負ってまで、この世界へ来たってことはですよ?もしかして、とんでもない危機がキヴォトスに迫っているってことですか・・・?」

 

 「先生・・・そこに気がついてしまいましたか・・・・・・」

 

 「え、まさか本当に不味い事が・・・!?」

 

 「それはですね・・・」

 

 

 ウォズの焦らすような言い回しに、全員が固唾を飲んでその先を待っていると、ウォズはゆっくりと言葉を紡いだ。

 

 

 「それは・・・いい加減、ソウゴさんの側に行きたかったからです」

 

 『・・・は???』

 

 「あれ?聞こえませんでした?我が愛する魔王様のお側で、ん我が魔王のお嫁さ・・・げふんげふんっ!側近としてお仕えしたいと思ったからですよ」

 

 「おい、今とんでもない本音こぼしたぞ」

 

 

 そこからは、ぐだぐだで話は終わった。一応、全員がソウゴとウォズの事については理解し、納得をした。(お嫁さん発言以外)

 

 その日の夜に、とんでもない爆弾を落とした本人であるウォズは学校の屋上にいた。

 その手に「逢魔降臨暦」と書かれた本を持ち、昼間とは違い物憂げな顔で呟く。

 

 

 「きっと・・・私が貴方の願いを、叶えてみせます。絶対に、貴方を”オーマジオウ”にはさせません・・・!・・・まあ、それはそれとして、お嫁さんになるという私の願いも叶えますが♪」

 

 

 不吉なことを呟く割りには、最後まで締まらない女神なのであった・・・。




 ちなみにツムギちゃん改めウォズは、先輩女神様にちゃんと許可をとった上で仕事を引き継いでキヴォトスへ来ています。
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