最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 ん、銀行を襲う!



 3/9 ご指摘により、ワカモの衣装について少し修正入れました。


いくぞ!我ら、「覆面水着団」!

 「・・・「ブルーアーカイブ」の世界へ転生した、絆 ソウゴにはこの世界をハッピーエンドにするという夢がある。彼はここ「キヴォトス」の過去へ跳ばされ、家族を作り、現代へと現れた・・・。次々に絆を紡ぎ、不幸を退け、着実に夢を実現しようと邁進している彼は、今日もトラブルに巻き込まれる・・・。さて、今回はどうなるのやら・・・・・・」

 

 「いや何やってるの、つm・・・ウォズ」

 

 「これは我が魔王っ!いえ、みなさんが銀行を襲撃するという面白そうなイベントに、私も参加したくなっただけです」

 

 「あの頃の純粋な君は、何処に行ったのさ・・・」

 

 「そこにいなければ、いないですね!」

 

 「ん、この潔い態度には好感を抱かずにはいられない」

 

 「恐縮です」

 

 「あぁ・・・嫁さん達に癒されたい・・・・・・」

 

 

 のっけから飛ばしてきたウォズに頭を抱えてふらつくソウゴ。

 

 そんなソウゴを確りと認識しつつも、他のメンバーとワイワイ騒ぐウォズ。所謂、天界と呼ばれる場所から現世へ降りたウォズは、テンションが振りきれていた。

 

 

 「さて、おふざけはこの辺りにして・・・我が魔王、これを」

 

 「何?これ・・・」

 

 「我が魔王のために、私が用意した認識阻害の仮面です。キヴォトスでは、我が魔王を知らぬ者はいません。ですので、銀行を襲撃するというなら必要かと」

 

 「えらく用意がいいね?もしかして、前から用意してた?」

 

 「はいっ!キヴォトスへ降りる事が決まった際に、ソウゴさんのあんな姿やこんな姿をバレずに覗くために、とっておきの力を込めて作りm・・・・・・。不足の事態に備えるのは、臣下として当然。私はいかなる状況にも対応できるように、準備を欠かさないだけです」

 

 「おい。本音を全て語ってから、建前を話すな」

 

 

 この女神無敵か?と戦慄していると、先生から全員に声がかかる。

 

 

 「みんな、準備はいい?それじゃあ・・・行くよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~銀行内~

 

 

 「なによあの銀行員!半日も待たせた挙げ句、結局融資はできないって馬鹿にしすぎでしょうっ!?」

 

 「まあまあ、アルちゃん。仕方ないって」

 

 「実際、あの銀行員が言う通り会社としての信用は無いしね・・・。次の手を考えよう?」

 

 「アル様・・・」

 

 (何よ、これ、情けないっ!キヴォトス一のアウトローになってやるって、あの日(・・・)心に決めて”おやっさん”にも誓ったのに・・・!こんなつまらないことに悩んで、躓いて全然ハードボイルドじゃないじゃないっ!)

 

 

 そう、あの日に誓ったのだ。自分は、社員を仲間を守り、ハードボイルドにキヴォトスの人々の涙を拭うアウトローになると。

 

 ・・・この帽子に(・・・)

 

 

 (なのに何?守るべき仲間には、いつも心配させて、何が”キヴォトス一のアウトロー”よっ!私は・・・・・・)

 

 

 ー バツンッ!

 

 

 「な、何事ですか?停電!?」

 

 

 アルが思考の沼に嵌まりかけていた時、突如銀行内が停電になり銃声までも轟いてきた。

 

 

 「銃声っ!?」(なになになに!?何が起きてるのよ~~!?)

 

 

 ー パッ!

 

 

 銃声が止み、マーケットガードのものと思われる混乱の声が止んだと同時に照明が復活し、混乱の元と思われる人物達のシルエットが浮かび上がる。

 

 

 「全員その場に伏せなさい!持っている武器は捨てて!」

 

 2と額に書かれた青い覆面の人物が叫び・・・

 

 「言うこと聞かないと、痛い目にあいますよ☆」

 

 3と書かれた緑の人物がどこか楽しそうに脅し・・・

 

 「あ、あはは・・・みなさん、怪我しちゃいけないので・・・伏せてくださいね・・・・・・」

 

 「言うことを聞かないなら、身の安全は保証しない。黙って言うことを聞いて」

 

 5R、Lと書かれた人物が促し・・・

 

 「ほい、無駄無駄ー。大人しくしてって言ったじゃん?外部に通報される警備システムの電源は落としちゃったからねー。・・・ホントに痛い目にあわないと判らない?」

 

 1と書かれた人物が、不振な動きをした銀行員に圧を掛け・・・

 

 「ほら、そこ!!伏せてってば!下手に動くとあの世行きだよ!?」

 

 4と書かれた人物が自棄気味に叫び・・・

 

 「この建物のシステム及び敵勢力は全て、無力化した。次のステップに進もう」

 

 何故か上手く存在を認識できない人物が現状を報告する。

 

 「うへ~ここまでは計画通り!リーダーのファウストさん!指示を願う!」

 

 「えっ!?えっ!?ファウストって、わ、私ですか?リーダーですか?私が!?え、でも、もう一人同じ番号の人がいるのに・・・」

 

 「私は、リーダーファウストの忠実な右腕、「アズラエル」。右腕なのに”L(左)”なのはご愛嬌」

 

 「ちょっとぉ~!?なんですかその設定は~!?」

 

 「はい!ファウストさんはリーダーです!ボスです!ちなみに私は~、覆面水着団のクリスティーナだお♧」

 

 「いつから覆面水着団なんて名前になったの!?」

 

 「あう・・・リーダーになっちゃいまいた・・・。これじゃあ、ティーパーティーの名に泥を塗る羽目に・・・」

 

 「ファウスト?大丈夫、バレなきゃ犯罪じゃないって誰かが言ってたから」

 

 「あはは・・・あははははははははは・・・・・・」

 

 

 もはやファウスト(ヒフミ)は、すべてを諦めて笑うしかなかった。覆面水着団?リーダー?ファウスト?・・・いいだろう。ここまできたら、もう後には引けない。やってやろうではないかっ!

 

 ・・・それはそれとして、アズサとは後でお話をすることを心に決めるヒフミであった。

 

 

 「監視カメラの死角、警備員の動線、銀行内の構造、すべて頭に入ってる。無駄な抵抗はしないこと。さあ、そこのあなた、このバッグに入れて。少し前に到着した現金輸送車の・・・」

 

 「わっ、わかりました!なんでも差し上げます!現金でもなんでも、いくらでも持っていってくださいっ!!」

 

 「そ、そうじゃなくて・・・集金記録を・・・・・・」

 

 「どっ、どうぞ!これでもかと詰めました!どうか命だけは!!」

 

 「あ・・・う、うーん・・・・・・」

 

 (や、ヤバーい!!この人たち何なの!?ブラックマーケットの銀行を襲うなんて!?どう逃げるつもりなのかしら?いや、それ以前に、こんな大胆な計画を立てちゃうアウトローが、存在していたなんて!!)

 

 

 さっきまでの落ち込みはどこへやら。覆面水着団の手際に目を輝かせて、まるでヒーローショウでも見ているような顔でウキウキしている陸八魔 アル。

 

 

 (手際のよさを見るに、超プロフェッショナル。まるでこのためだけに生まれてきたみたい。ものの5分でやってのけたわ!シビれるっ!これぞまさにアウトロー!うわあ・・・涙出そう!)

 

 「アル、全然気づいてないみたいだけど・・・」

 

 「むしろ目なんか輝かせちゃって」

 

 「はぁ・・・」

 

 「わ、私たちはここで待機でしょうか?」

 

 「・・・アビドスを手助けする理由も、銀行に助太刀する理由もない。それに社長が今あんな状態だから・・・取り敢えず隠れていよう」

 

 「は、はい・・・」

 

 (とは言ったものの、あの認識できない何か・・・。あいつだけは、こっちの存在に気づいてる。さっき手を振ってきたし、この事にはムツキも気づいてる。・・・あんたは一体誰なの?)

 

 

 アルの様子に便利屋の面々は様子見を決めることにしたようだが、カヨコだけは謎の存在に警戒を解かずにいつでも対処できるように気を張っていた。

 

 まあ、その謎の存在(ソウゴ)は単純に便利屋の存在に気づいて、挨拶代わりに手を振っただけで他意はないのだが。

 

 

 「あの、ヨワ・・・い、いや、ブルー先輩!ブツは手に入った?」

 

 「あ、う、うん。確保した」

 

 「それじゃ逃げるよー!全員撤収!」

 

 「アディオ~ス☆」

 

 「や、やつらを捕らえろ!!道路を封鎖!マーケットガードに通報だ!一人も逃がすな!!」

 

 

 いいようにやられたのが余程頭にきたのか、覆面水着団が撤収すると直ぐに追手を差し向ける銀行員。

 

 しかし、そんな追手の前に割り込む人影が二人。内一人は、某作品に出てくる自称、良妻狐の衣装と狐のお面を着けている。

 

 

 「悪いが、これ以上は進ませない」

 

 「良妻狐が、みこっと参上っ!ここから先には進ませないぞ☆」

 

 「な、なんだお前ら!?アイツらの仲間か!」

 

 「なあ?あの狐面の女、もしかして災厄の狐じゃないか・・・?」

 

 「はあ?馬鹿!そんなわけあるか!あたしは昔、本人を見たことあるけど、あんな馬鹿っぽいこと言わないしポーズも決めるようなヤツじゃねえっての!!」

 

 「そ、そうだよな!噂に聞く災厄が、あんな馬鹿っぽいヤツなわけないよな!!」

 

 「(イラッ!)・・・んふふ、そこなあなた方は念入りにコロコロしちゃうぞ♡」

 

 (ワカモさん・・・。身バレを防ぐためとはいえ、流石にそのキャラ付けは無理があったのでは・・・?)

 

 「(ぐりん)・・・なにか?」

 

 「い、いえ!なにも!・・・では、気を取り直して参りましょうか」

 

 「ええ、徹底的にヤってしまいましょう♪・・・あの方とセリカちゃんは、可愛いっていってくれたからいいもん・・・・・・

 

 

 こうして、覆面水着団の初活動は大成功を納めたのだった。

 

 マーケットガード?・・・狐さんが無双してあっという間に片付けていましたとも。




 最後の良妻狐はやりすぎだったと思う。だが、私はあやまらない。

 次回、風紀委員出せたらいいなぁ・・・。
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