なんやかんやここまで書けているのは、読み手のみなさんがいるからです!これからもよろしくお願いします!
「・・・で?アコ、説明してくれるわよね?」
「そ、そのぉ・・・。(ソウゴさん!助けてください!シャーレは生徒の味方なのでしょうっ!?)」
「(都合がいいな!?・・・期待しないでよ?)えーっと、ちょっといいかな?」
「あなたは・・・ヒヨリのお父様よね?確か、仮面ライダージオウのソウゴさん・・・」
「ヒヨリを知ってるの?」
「ええ、彼女とは友達のような関係よ」
「なんと!いつも娘がお世話になっております」
「いえ、こちらこそ。・・・それで、私に何か?」
アコに乞われてヒナに話しかけると、まさかのヒヨリと友達だと言う。
お互いに挨拶をして、ヒナに話しの続きを促される。
「ああ。この状況なんだけどさ?ちょっと不幸な行き違いで起きた、事故なんだよ」
「事故?これほどの人的被害と、物的損害が起きている現状が?」
「う、うん。アコちゃん達はアビドス砂漠で演習をするつもりで、アビドスに来たらしいんだけどね?迫撃砲がたまたま暴発して、飲食店に直撃してしまってさ。それで、こっちが早とちりで攻撃されたと判断して衝突して、ついさっき誤解が解けたところなんだよ」
「演習ね・・・。私は何も聞かされていないのだけど、アコ?」
「ぴっ!?そそ、それはその・・・!」
「しかもこの兵力・・・私には、シャーレとアビドスと対峙するために用意したように見えるけど?」
ヒナの鋭い眼光に射貫かれ、しどろもどろで狼狽えるアコを尻目に、チラとソウゴを見る。
その視線に気づいたソウゴは手を合わせて、「ごめん!今回だけ、話を合わせて!」とジェスチャーで伝えてきた。
それに「はぁ・・・」と嘆息すると、ヒナは威圧を解いてアコに告げる。
「・・・もういいわ。ここは友達のお父様の言葉を信じましょう」
「!!」
「でも、事故だとしても今回の事はやり過ぎ。部隊を立て直したら、先に帰って謹慎及び反省文を書きなさい。いい?」
「は、はいっ!!」
アコはソウゴに小声で「恩に着ます!ありがとうございました!」と伝えて去っていく。
「・・・まったく。色々と考えてくれるのは良いけれど、私達は生徒会ではない。
「ごめんね?無理に話を合わせてもらって・・・」
「ううん。こちらこそ、事故ということにしてもらって助かったわ。普通なら、自治区同士の大問題に発展してるところだもの」
「ははは・・・あ、そうだ。アコちゃんには伝えたけど、物資の補填はシャーレで行うから、報告書をお願いね?」
「はぁ・・・。ヒヨリや噂では聞いていたけれど、甘すぎね・・・。どこかで足を掬われないように、気を付けないとダメよ?」
「肝に銘じます・・・」
『こほんっ!・・・話が弾んでいるところ、失礼します。こちらアビドスの生徒会所属、奥空アヤネです。そこの
「え、ええ、そうね。・・・挨拶が遅れて、ごめんなさい。改めて、ゲヘナ風紀委員会委員長「
そう言ってヒナは、深々と頭を下げて謝罪をする。
『・・・謝罪は受け取りました。ソウゴさんがそちらでお話ししている間に、こちらも先生らと話して意見はまとまっています。今回の「事故」の件については、アビドス側からゲヘナへ何か要求することはございません。・・・
「人たらしと書いてソウゴと読むのは止めないか・・・」
「・・・イオリ、チナツ。あなた達も撤収準備、帰るよ」
「えっ!?ま、待って委員長!便利屋はどうするんだよ!?」
「私は何も見ていないし、聞いていない。いいわね?」
「で、でも・・・!」
(ギロッ!)
「うっ・・・!わ、わかりました。・・・行こう、チナツ」
「はい。・・・アビドスのみなさん、ご迷惑お掛けしました。では、失礼します」
ヒナの命令に従い、あれだけ居た風紀委員会のメンバーはヒナを残して全て撤収していった。
『風紀委員会の全兵力・・・すごい速さでアビドスの郊外へと消えていきました・・・・・・』
「うへ・・・委員長ちゃんの威厳はすごいねー。お姉さんも見習わないとかなー?」
「「ホシノ先輩は先ず、ユメ先輩みたいに色々大きくしてから出直さないとね。やっぱり、包容力がないと」」
「よーし!シロコちゃん達!・・・久しぶりに鍛えてやるよ」
「「・・・戦略的撤退ッ!!」」
シロコズはホシノに追いかけられ、先に学校へ戻っていった。
そんな様子を、少し呆れ気味に見ていたヒナは先生とソウゴに声をかける。
「シャーレの先生にソウゴさん」
「「ん?なに?」」
「伝えておきたいことがある。この事は、直接言っておかないとと思って。・・・カイザーコーポレーションの事、知ってる?」
「まあ、ざっくりとね」
「そう・・・。これはまだ「万魔殿」も「ティーパーティー」も知らない情報だけど。・・・あなた達には知らせておいた方が良いかもしれない」
「それって・・・?」
「アビドスの捨てられた砂漠・・・あそこで、カイザーコーポレーションが何かを企んでる」
「あっ、それなら知ってるよ!ちょっと前に、支援してくれてる企業の人が教えてくれたの!」
「そう。なら、これは?・・・その裏には財団Xとブラッドスタークが絡んでる。どうやら頻繁に、砂漠の施設に出入りしてるみたい」
「っ!!・・・スタークが!?」
「大型の・・・機械の蛇の様な存在も確認されてる。私としては、各地に散らばっている「仮面ライダー」を招集して事にあたった方が良いと思うわ」
「わかった。貴重な情報を、ありがとう。ヒナちゃん」
ソウゴはヒナの頭を感謝の言葉と共に撫でると、驚いて頬を紅く染めながら小さく跳ねるヒナ。
「な、何を・・・!」
「え?・・・あ、ごめん!ついつい、娘達にするみたいな対応を・・・!」
「・・・成る程、これが人たらし。良くわかったわ」
「ソウゴさん・・・いつか刺されても、知りませんよ?」
「先生!?ヒナちゃん!?」
こうして、ゲヘナ風紀委員会とアビドスの邂逅は終わりを告げた。
~???~
「・・・成る程、アビドスの戦力はライダーを抜きにしても、かなりのものですね。これはカイザー理事だけでは、対処できないでしょうね・・・。ならば・・・・・・」
どことも知れぬ場所で、理事と話をしていた女がモニター越しにアビドスとゲヘナのやり取りを見て、分析をしている。
また、何かを思い付いたのか別のモニターに映る映像を見て、不気味に嗤う。
「もう小細工は止めて、さっさと潰しますか。・・・ああ、絆ソウゴぉ・・・お前は大切な存在が、蛇に丸飲みにされた時、どんな表情で、どんな感情を俺に向けてくれるんだろうなぁ?」
女は恍惚とした表情で、自分の身体を抱く。その場には、どこまでもどこまでも・・・闇が色濃く広がっていた。
最近、こちらの方を更新するのに行き詰まった時の息抜きとして、別作品を投稿してます。
こっちとは全くの別物を書いてますので、よければ見てやってください。